テニス上達メモ471.野茂英雄とイチローに共通した「自己肯定感」
▶「あんなフォームじゃとらへん」
昨日2024年3月3日に掲載されたヤフートピックスより。
あるいは配信元の『Number Web』で読む場合はこちら。
野茂英雄が周囲の意見(アドバイス)に従って「フォーム」を変えていたら、どうなったでしょうか?
「もっと活躍できたかも?」
ええ、バカも休み休み言っています。
日本人野球選手がメジャーへ行く礎が、築かれなかったに違いありません。
「投球フォームを変えないことを条件に入団」とある記事内容は、こちらで紹介した イチローのエピソードと完全に符合します。
周囲の意見(アドバイス)に従ってイチローが「フォーム」を変えていたら、どうなったでしょうか?
「もっと活躍できたかも?」
はい、バカも休み休み言っています。
フォームを変えなかったからこその、大大大活躍です。
▶あなたも私も、もっと伸びた…
私が残念に思うのは、この「逆」です。
周囲の意見(アドバイス)に従ってフォームを変えてしまった、多くのスポイル(ダメに)された才能たち。
それはプロだけではなくて、アマチュアにももちろん当てはまる話です。
私たちは小学校に入った物心ついたばかりのころから、体育の授業では「腕を振って足を上げて!」と、フォーム矯正を強制されました。
そこからその子の持つ才能がスポイルされ始めた過去を顧みると、こんな残念というか無駄というか損失はありませんよ。
あなたも私も、少年野球やバレエ教室で、投げ方、打ち方、振り方、上げ方などを、矯正された経験はないでしょうか?(※注1)
あなたも私も大げさではなく、次に述べる「あり方」しだいで、もっともっと伸びたに違いありません。
▶これで「潜在能力」は開花する!
その「あり方」とは、「自己肯定感」です。
物心ついたばかりのころは、「自分はダメだ」なんて一切思わなかったのに、周りの人からの禁止令や、直接的なダメ出しの意見(アドバイス)を受けて、自己否定感がつのった。
つまり自己肯定感が、削られたのです。
それによってせっかくの才能がスポイルされた。
大げさな話ではありません。
私たちは自己肯定感が育つと、自分でも気づいていなかった、信じられないような「潜在能力」が、開花します。
「ダメだ」「できない」などと決めつけていたストッパーが、外れるからです。
▶「1マイル4分の壁」も次々に突破!
かつての陸上競技界では「人間が1マイルを4分以内で走るのは絶対に不可能」と思い込まれていました。
37年もの間、破られていなかったそれまでの最速だった「4分10秒3」の記録が、限界だと考えられていたのです。
ところがイギリスのロジャー・バニスターが1954年、1マイルを「3分59秒4」のタイムで走ると、その後わずか1年の間に、「23人もの選手」が次々と、1マイル4分の壁を破ったのです。
「1マイルを4分以内で走るのは絶対に不可能」という否定的な思いが、ストッパーをかけていたのです。
ノミがビンに閉じ込められると、飛び出せる跳躍力があるのに、もう飛び出せなくなるのと同じです。
あるいは錦織圭が日本人選手としてトップ10に入ると、それまでは長らく松岡修造の46位が最高だった日本人男子シングルスの最高記録を、西岡良仁(24位)、杉田祐一(36位)が、短期間のうちに破っていった活躍に似ています。
▶幸せになりたいと思うから、幸せになれない?
できないと思い込んでいるから、できないのです。
「いや、できないなんて、思っていない!」
「自分はできるようになりたいと思っている!」
そんなふうにいぶかる向きも、あるかもしれません。
でも「できるようになりたい!」と思うのは、「今の自分はできない」自己否定感に端を発していて、かつての人類が1マイル4分の壁を破れなかったのと同様に、「できない現実」を作り出すのです。
一時が万事、そうです。
できるようになりたい!
健康になりたい!
モテたい!
お金持ちになりたい!
幸せになりたい!
すべて「今はそうではない」という自己否定の暗示が、「できない(なれない)現実」を作り出します。
逆に言えば、花粉症じゃない人が、いちいち「花粉症が治りたい!」などと思わないのと同じです。
▶自己肯定感は、高めようとすると「低くなる」
ですから「自己肯定感を高めたい!」は違いますよ。
ここがいつも申し上げている、「自己肯定感」が誤解されがちなところです。
それでは「今の自己肯定感が低い自分はダメ」という暗示になっているから、自己肯定感が低い 自分が、現実として作り出されているのです。
そうではなくて、「高めよう!」とするのではなく、「ありのまま」を受け入れるのです。
▶あなたの「能力」は、何歳からでも開花する!
こちらでご説明している「努力逆転の法則」です。
努力は想像力(イメージ)に負けて、裏目に出るのてしたね。
例外はない。
だから「努力しなくていい」のです。
昨日の文脈になぞらえると、「苦労したらあアカン」のです。
それはハードモード設定の罠なのでした。
釈迦は「苦行(苦労)は間違いだった」と気づいて、村の少女スジャータからミルク粥をもらい、悟ったのでした。
釈迦も、人生ハードモード設定から、イージーモード設定に変えて、成功したのです。
野茂もイチローも、フォームを変える「努力」をしなかった。
つまり「自分はこのままでいい」と認めた。
これが「自己肯定感」だったのです。
あなたも「もう年だから」の年齢は関係ありません。
私たちも、「このままでいい」と、自己肯定すればいい。
そうすれば、自分でも気づいていなかった「潜在能力」が、いよいよ開花するのです。
※注1
「さすがに演技を見せるバレエ教室では、フォームを矯正するのでは?」といぶかる向きも、あるかもしれません。
だけど矯正されると、フォームについて意識したり、考えたりしますね。
そこでマイケル・ジャクソンは、「踊る時に考えるのは最大のミス。感じることが大切」と述べ、感じるままに、ありのままに、踊ったのです。
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