テニス上達メモ154.テニス絶好調の理由は「禅問答」
▶テニスは「できる」
「何も考えずに絶好調でプレーできた」という経験は、きっと誰しも1度や2度は、あると思います。
1度や2度はできたのだから、「できる」のです。
ですからテニスはやめられません。
そして多くのプレーヤーは、絶好調のプレーを振り返り、なぜ上手く打てたのか、その「理由」を考えます。
▶魔法がパッと解けるとき
「テイクバックを早くしたからだ!」
「だから振り遅れずに、打球タイミングが合って上手く打てたんだ!」
そうやって、開眼に至るのではないでしょうか?
「これでもう、大丈夫だ!」と悟りを開く。
ところが次にプレーするとき、魔法はパッと解けてしまうのです。
「あれ、この前はテイクバックを早くして上手くプレーできたのに、今日は全然上手く打てない……」と(関連記事「『開眼』するのは大抵『偽の答え』」)。
▶絶好調の理由は「禅問答」
さて、こういう事態がなぜ何度も何度も繰り返されるかというと、何も考えずに「無心」でプレーできていたから絶好調だったというのに、テイクバックを意識する「思考」が、新たに加わってしまったからです(関連レビュー「奇跡と思えた試合 K.T.さん」)。
コート上で再現性高く絶好調のプレーを起こすには、上手く打てる理由を考えなくてもテニスができるようになる必要がある。
あえて絶好調の理由を考えるならば「その理由を考えない」という禅問答になるのです。
そうすることでセルフトークが支配する「思考型テニス」から脱却し、ボールに集中する「感覚的テニス」へ移行するプレーが叶うからです(関連記事「『お喋りラリー』を逆手に取れば、『思考型テニス』から『感覚的テニス』へスイッチできる」)。
▶上手く打てる「拠り所」がほしい!?
「こうやったら上手く打てる」という拠り所がほしい。
ほしいというよりも、ないと不安。
そのせいでますます、ボールを打つのが怖いというふうにもなってしまいかねません。
そのスパイラルから脱するためには、「こうやったら上手く打てる」という拠り所はなくていい、いえ、ないほうがいいという発想転換です(関連記事「『できる理由』を分かりたい?」)。
あえて拠り所とできるのは、こちらが唯一です。
▶「将来」のために「今」を犠牲にする人たち
これは、未来について心配すれば、今、安心できると錯覚するのに似ています。
将来の安心のためには、今を犠牲にせざるを得ないという発想の人は少なくないでしょう。
もちろん備えることによって、幾らかの安心感は得られるかもしれません。
とはいえ未来についてはどんなに考えても完璧には分からないのだから、考えすぎると「ああなったらどうしよう?」「こうなったらどうしよう?」とむしろ全然安心できなくなって、現在のパフォーマンス(今の生活満足度)が落ちるのです。
確かに未来について心配する性格は「几帳面」のような側面もありますけれども、裏を返して言えば現在を疎かにする「ずぼら」となりかねません。
▶最も力を発揮できるのは「今」
私たちが考えられるのは、0.1秒前でも0.1秒後でも、必ず過去か未来について。
一方、見たり聴いたりして感じられるのは、必ず今。
0.1秒前の景色はもう見れないし、0.1秒後の音はまだ聴けません。
そして私たちは今に集中するとき、最も力を発揮できる存在です(関連記事「最大限のポテンシャルを発揮する方法」)。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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