テニス上達メモ118.「見て・見ない」サーブ習得法
▶「上達の2軸」をハイレベルで達成する段階的練習法
サーブを習得するための段階的練習法です。
何事もステップを踏む順序が大事。
先にパスタソースをかけてから、次に麺を茹で始めたら、出来上がりは台無しです。
テニスプレーヤーのサーブが、そうなってしまいませんように。
また段階を踏むというと面倒に感じるかもしれませんけれども、「急がば回れ」。
一足飛びで完成形を目指すよりも「上達の2軸」は圧倒的にハイレベルになります。
▶「打点目線」から見れば「一目瞭然」
まず第1段階では狙うターゲットをよく見ます。
できれば「打点目線から」。
ローボレーならコートに這いつくばるプローンの伏臥位で確認したのと同じように、サーブはベースライン付近に移動させた審判台などに乗って「打点目線」から、狙う相手コート側のサービスボックスをよく見ます。
するとどんなイメージで打てばいいのか、頭の中で想像しなくても文字通り「一目瞭然」です。
弓道でもライフル射撃でも、ターゲットを見ずに撃つ人はいないでしょう。
横を見ながら的を射る弓道家はいません。
よく見た方向へショットがコントロールされるように、私たちの体は自然とコントロールされるのです。
▶テニスは「ノールック打法」
そして次の第2段階として「見ない」。
サーブに限らずテニスでは、すべてのショットは打つ先を見ずに打つ「ノールック打法」だと上手くいくのでしたね。
弓道家は前(的)を見るけれど、テニスのサーバーは上(トス)を見ます。
▶「チラ見」しない
そしてここからがポイントなのですけれども、第1段階でターゲットのイメージを実装したら、もう第2段階ではターゲットを、「一切見ない」のです。
見ると、惑わされるから。
たまに、集中の手続きである「ボールバウンシング」のあとに打つ方向を確かめたくなって、相手コート側をチラ見するサーバーがいますけれども、かえって迷いが生じるのです。
チラ見せずに打ってください。
頭の中にネットの高さやサービスラインなどのレイアウトが描かれている空間認知に狙わせるのです。
ですからサーバーは、自分で狙おうとしません。
狙おうと「意識」したら、トスアップしたボールに集中できなくなるからです。
▶打ちたくなる瞬間「今だ!」
あとはいつもどおり、トスアップしたボールの回転や毛羽、合わせ目などを見て、「今だ!」と感じる瞬間(タイミング)で打てばいいだけ。
狙おうと「意識」すると「ここだ!」の打ちたくなるタイミングが感じられなくなるから要注意です。
▶桑田真澄の「ノールック投法」
たとえば下にご紹介する桑田真澄のキャッチボール。
https://www.youtube.com/watch?v=F3fMqz1B4SE&t=49s
投げる直前に一瞥するくらいでターゲットをほとんど見ていないのに、相手のグラブへボールが吸い込まれるように、球が行っています。
もっと言えば下を見たり横を見たり、よそ見しながら投げています。
ターゲットを見ながらできるキャッチボールですら、そうせず、空間認知による「ノールック投法」で投げています。
この感覚を、テニスのサーバーは身につけたいのです。
そのためには繰り返しになりますが「見ません」。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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