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Photo by
ekonakamura
氷あめ
喉が痛い時は氷あめがおすすめらしい。
カンパンとかに入っているやつ。透明なやつ。
子どもの頃、ビー玉とかおはじきとか、足元に埋まっている白い透明な石を集めていたな。
あの頃は表面的な輝きが本物の輝きに見えていた。
だからこそ集めたり、太陽にかざしたりしていた。
いや、あれは誰が何を言おうと本物の輝きだった。美しいものには変わりなかった。
あの時の物差しがあるなら、世界はもっと鮮やかに見えているだろう。
今は持ち合わせてないのかも知れないし、無くしたのかも知れない。はたまた埋まっているのかも知れない。
もっと目を凝らして、あの時より光を失った少しモノクロの世界を、言葉を使って鮮やかな世界に書き換えていきたいな。
氷あめに感謝だよ、素敵な輝きだった。