AIが生む余白に、人としての生き方が問われる—DeNA南場社長の宣言に感じた違和感。
こんにちは。
天豆 てんまめです。
私は、最近AI活用に関する
とある記事を読んでなぜか
心にざわめきと違和感を感じたので
それを率直に語ろうと思います。
このnoteは下の記事に連なるテーマなので
よければ併せてお読みください♪
南場社長の宣言に感じた違和感
最近、DeNAの南場社長が「AIを活用して生産性を向上し、社員を新規事業に投入する」という記事を目にしました。
DeNAの南場智子会長は、2025年2月5日に開催された「DeNA × AI Day || DeNA TechCon 2025」のオープニングで、「DeNAはAIにオールインします」と宣言しました。
具体的には、現在約3000人で運営している事業を、AIの活用により半分の人員で成長させ、残りの半分を新規事業に投入し、10人1組でユニコーン企業を量産するという戦略です。
この発言は、AIによる生産性向上を追求する一方で、AIが生み出す「余白の時間」を新たな新規事業に充てることを前提としています。
企業戦略としては間違いではないのかもしれない。
しかし、僕はその堂々とした迷いなき言葉に
どこか違和感を覚えました。
ああ、こういう生き方の延長って
結局ラットレースだなって。
なんか人間が効率化されたマシーンみたいだな
とふと思ったんです。
ぜひ、その場にいた社員の心の奥底を
覗いてみたいです。
あなたは本当はどんな人生を望んでいますか？
AIによって生まれる時間をただ新たな生産活動に投入するだけでなく
個人の心の豊かさや創造性を育むための時間として活用することも重要ではないでしょうか。
もちろんAIで生産性を上げて新規事業にコミットするのは、ビジネスにおいては創造性の発揮と言えるでしょう。
でも、私はそれ以前に本当に自身が望む
「生き方」が問われていると思いました。
あなたはAI時代にどのように生きたいですか？と。
私個人としては、生産性の向上と人間らしい豊かな時間のバランスを考えることが、これからの時代に求められているのではないかと感じます。
生きるとは、感じること——AIが生み出す余白の先にあるもの
AIの進化によって、私たちはこれまで以上に効率的に働けるようになりました。
仕事の時間は短縮され、タスクは自動化され、余白の時間が生まれる。
でも、その余白をどう使うか——そこに、私たちの「生き方」が映し出されるのではないでしょうか。
生産性の向上は、より大切な人生の価値を生み出すためのものだったはずです。
それなのに、気がつけば「もっと稼ぐため」「もっと成果を上げるため」に、AIが生み出した時間を新たなタスクで埋め尽くそうとしてはいないでしょうか。
本当は、その余白こそが、
私たちが「生きる」ためにあるのかもしれないのに。
"役に立つ" ばかりが人生ではない
私にとって大切な生き方。
それは心の滋養を満たす生き方です。
アートを楽しむこと、映画や音楽に浸ること、本の世界に没頭すること——
それらは直接的に「仕事の成果」には結びつかないかもしれません。
でも、それらの時間こそが、私たちの感性を研ぎ澄まし、人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか。
たった一枚の絵が
たったひとつのメロディーが
たった一行の言葉が
何かを生み出すためではなく
ただ「生きていることの喜び」を教えてくれることがあります。
この瞬間の美しさに心を震わせること。
それこそが
人間にしかできないことなのではないでしょうか。
余白を埋めるのではなく、味わう
AIが生み出す時間を
ただ新しい仕事で埋め尽くすのではなく、
「何もしない」ことを恐れずに
余白そのものを楽しむ——
そんな生き方があってもいいはずです。
美術館を歩く。
お気に入りのカフェで何も考えずに絵を描く。
知らない街の路地を歩きながら、ふと目に入る景色に心を動かされる。
小説の中の言葉に浸り、過去と未来に思いを馳せる。
これらは「役に立つ時間」ではないかもしれません。
でも、こうした時間こそが、人生に深みを与えてくれるのではないでしょうか。
AIがくれた時間で、あなたは何をする？
AIはこれからも進化し続け、ますます私たちの手を自由にしてくれるでしょう。
だからこそ、問われるのは「私たちはその自由をどう使うのか？」ということです。
生産性を上げるために、さらに効率を追求するのか？
それとも、心を揺さぶるような体験に身を委ねるのか？
どちらが正解というわけではありません。
ただ、もし今日、AIが生み出した時間が少しでもあるのなら、
それを何か「心が震えるもの」のために使ってみてはいかがでしょうか。
たとえば、10分だけ。
好きな音楽を聴く。
気になるアートに触れる。
いつか読みたかった小説を開く。
その小さな余白が、あなたの人生を彩る、ささやかな第一歩になるかもしれません。
AIがくれた時間に、人としての生き方が映る。
私は南場社長の宣言を別に否定しません。
ただもう私はその生き方を選ばないだけ。
AI活用によって得た余白を大切に抱きながら
私はより自分らしく生きていきます。
だから私は今日もまたアートとともに
この余白を存分に味わいたいと思います。
天豆 てんまめ
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