休職に入った勢いで青春18きっぷをひっ掴んで東北一周へと飛び出した話——3日目
0.プロローグ
メンタル回復のため東北一周の旅へと飛び出した。
赤煉瓦に吸い込まれつつもどうにか青森駅へ到達。
2日目はこちら↓
1.行程
(到着時刻等は下記のGoogleマイマップに記載しています)
青森駅からさらに足を延ばし、下北半島は大湊へ。宿は引き続き青森に取っているため、日帰りで往復する。
元提督、それも陸奥提督の身としては、青森県に来たら大湊はまず外せない。ましてやここは陸奥国。聖地巡礼という意味でもいずれ訪れたいという気持ちは何年も抱いていた。ここまで来たら行かない選択肢はない。
……まあ戦艦陸奥という点で言うなら横須賀とか柱島の方が適切な地ではあるのだが。ヴェルニー公園や陸奥記念館は行ったことがあるがいずれ再訪したいところ。
2.青森ー下北
なぜ大湊ではなく下北へ行くのか、これには1つ理由がある。「おおみなと海自カレー」だ。
他の地域でもやっているのだが、要は各地所属の護衛艦毎のカレーを一般店舗で食べることができる、というもの。艦ごとにアレンジが効いていて、これを食べ歩くだけでも1つの観光になるほど。
ところが、今回は木曜日ということもあって利用できる店がほとんどない。唯一営業しているのが下北駅傍の「DiningBar 下北バル」のみ。となればまずは下北駅まで降り立ち、あとは適当に観光して過ごそう、というのが今回の計画だ。
というわけで11時ごろに下北駅へ到着し、早めの昼食。
3.下北ー大湊
予定通りおおよどカレーをいただき、あとは大湊へ向かうのみ。問題はどうやって移動するか。
電車が少ないのでバスを利用することになるが、それでも1時間に1本程度。歩くと1時間半ほどなので、バスを逃したら歩こう……と思っていたところに丁度バスが。ありがたく乗車。
バス車内から外を見るにつれ、「景色良さそうだしやっぱり歩けばよかったかな」という後悔に後ろ髪を引かれる。
4.大湊
バスは大湊駅を少々過ぎて海上自衛隊前のバス停へ。
観光系のあれこれはこの辺に集約されている。
しかし、北洋館も土日祝のみの営業でこの日は休館。ということで近くの北の防人大湊 海望館へ。
さて、海望館も見たところでいい時間。バスで大湊駅に戻れば電車もちょうどいい頃合いか。
待望の、という割にはずいぶんあっさりした観光かもしれないが、いかんせんタイミングが悪かった。北洋館も開いていなければ海自カレーもほとんど提供していない。北の防人も海望館は空いているものの安渡館は中のカフェが閉店しているうえに施設自体が地域住民以外入場不可。正直なところ見れるものがほとんど残っていない。
それに加えて問題なのがこの時刻表。14時の電車を逃すと次が3時間後となってしまう。さすがにこの状況で3時間潰せるかというと……。
このままだと不完全燃焼な感じが否めないのはあるけどなぁ、と煮え切らないながらも大湊駅行きへのバスに乗る。
戻る途中、ふと外を見ると綺麗な坂道と海が目に入った。ただ、バスの窓があまり綺麗ではなく写真には残せない。
もしかしたらあのあたり歩けばいい景色が見れるかもしれない。でも中途半端に時間が余ったりでもしたら……
あれこれ悩んでいるうちにバスは大湊駅に到着。そろそろ電車が来るがどうする、折角来た大洗、このまますごすごと帰ってしまっていいのか……?
いいわけがない。
5.大湊(2周目)
(Googleマイマップにルートを起こしたのですが表示されていないかもしれません。その場合はクリックしたら開けるかもです。共有設定の挙動がおかしいのでバグ的な何か?)
ということで大湊駅から2周目。
バス通りを徒歩で海上自衛隊前までさかのぼって往復する。
さて改めて歩いてみると、海に向かって何本も坂が走っており、それぞれに名前がついている。後で調べたところ、どうやら坂の町としても有名(?)らしい。
そしてその1本1本からの眺めがまた美しい。
この景色を見れただけでも延長戦を敢行したのは間違いではないと確信を持つことができた。
写真を撮ったり何なりして片道1時間少々をかけて海上自衛隊バス停へ到着。ここからは引き返して海寄りの道、坂の下を歩く。
帰り道は霰に見舞われながらも2時間半ほどかけて1周回って再び大湊駅に到着。
最初とは打って変わって、気持ちい汗を流した身には駅舎が心なしか眩しく映った。
あの時に思い切ってもう1周して本当に良かった。
ここ数年心の中で踏ん切りがつかない吹っ切ることができた1日であった。
6.次回
唐突に鳴り響く津軽海峡冬景色をバックに青森を経ち、東北一周の旅はいよいよ復路へ。
乗る電車は午後から1本だけ。それでも今回の旅路では大本命!
日本海を眺めつつ一献……この電車結構揺れるね!?
次回、「4日目 青森~秋田」
これ本当に530円で乗っていいんですか??
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