Tenjin

起業3年目。新米CEOの戯言です。

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最近の記事

あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄6

前回の投稿では数ヶ月投資交渉をしていたVCに振られ、新たにA社と交渉に入ったところまで書いた。 その後、A社は検討を進めてくれているようだが、とてもタイトなスケジュールでの相談だったことも話を難しくしている。おそらくこのラウンドでの出資は難しいという結果になりそうだ。 もうまもなく株主総会があるので、そこでこれまでに決まった2社への第三者割当増資を決議してクローズということになるだろう。 次回の調達ラウンドまでにもっと実績を出しておきたい。

    • あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄5

      今日も自分の状況を客観的に見て、心を落ち着けるためにノートを更新しようと思う。 前回は数ヶ月交渉を続けたVCに振られ、その穴を埋めるために相談に行った会社にも断られ、更に他の1社(A社とする)と交渉に入ったところまでを書いた。 A社と打ち合わせをした後、資本政策をアップデートし、念のため直近のP/LやB/S、履歴事項全部証明のコピーなど意志決定時に必要かもしれない資料を一式送っておいた。キャッシュアウトの日付が近づいているため、1日のリードタイムもなく投資検討を進めてもらえ

      • あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄4

        先日VCに出資を断られてから、早速アテのある他の会社に打ち合わせに行ってきた。その会社は上場会社で事業部以外に投資専門の子会社も持っている会社だ。半年前に投資の相談をしたところ「より低いバリュエーションでは検討できるので、もしどこからも調達できなかったらまた相談して」と言われていた会社だ。 売上等諸々の実績は半年前から着実に成長していたし、真剣に検討してくれたがやはり難しかった。その場で率直な返事をくれるあたりはさすが自身も起業家だと思う。 (スタートアップをやっていると、

        • あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄3

          一昨日、数ヶ月交渉をしていたVCに振られた。 担当チームはかなり時間を使ってくれて社内を通そうとしてくれたのだがダメだった。 今回調達する資金の半分を担う予定だった会社だが、これ以上の交渉の余地はなく仕方ない。 要因は以前そのVCが僕のサービスと同じような領域の会社に投資してダメだったとのことだ。 僕らは売上も上がっているしその会社とは違うと、担当チームは決裁者に熱く伝えてくれたそうだがNGという結果だった。 僕自身もかなり時間を使い、資料を用意したが、担当者から出資できな

        • あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄6

        • あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄5

        • あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄4

        • あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄3

          あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄2

          3度目となる資金調達をスタートして半年。 当初の予定ではここまで資金調達が難航するとは思ってませんでした。 シードの時は金額も1社1000万円程度で、熱意と少しのトラクションで投資がなされてましたが、今回は額も大きくなりよりシビアな交渉・調整が必要になっています。「大人の」VCを相手にすると、3ヶ月くらいは余裕で時間が必要になってくるので、全然違うステージに来たなと実感しています。 さらに僕らのサービスは市場規模が算出し辛く、事業のモチーフもちょっと特殊のため、そのあたり

          あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄2

          あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄1

          会社をつくってから2年半が経ちました。 この2年半で2回の資金調達(ファイナンス)をして数百万を借り入れて、とにかく事業を成長させるぞとやってきました。色々つらいこともあるし毎日地獄なんですが、日々やれることを懸命にやってます。 そんな起業3年目の駆け出し経営者の僕が自社の資金繰りの実態について書いてみました。 資金繰りの実態今うちの会社では3回目となる資金調達に動いています。これまで2回エクイティ(第三者割当増資)での資金調達を行ってますが、3回目ともなると調達額も大

          あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄1