あるスタートアップの資金繰りの実態:どこにでもありふれた地獄3
一昨日、数ヶ月交渉をしていたVCに振られた。
担当チームはかなり時間を使ってくれて社内を通そうとしてくれたのだがダメだった。
今回調達する資金の半分を担う予定だった会社だが、これ以上の交渉の余地はなく仕方ない。
要因は以前そのVCが僕のサービスと同じような領域の会社に投資してダメだったとのことだ。
僕らは売上も上がっているしその会社とは違うと、担当チームは決裁者に熱く伝えてくれたそうだがNGという結果だった。
僕自身もかなり時間を使い、資料を用意したが、担当者から出資できない旨連絡を受けても不思議と落ち込むということはなかった。
なぜかなと考えてみたが、理由としてこの2つが大きいと思った。
1つは、やるべきことは全てやっていたからだ。「人事を尽くして天命を待つ」ということがそのまま当てはまったと思う。やるべきことをやり抜けば、後は願いもすがりもせず後は結果を待つだけ。結果をその事実のまま受け入れるだけだと感じた。
もう1つは、何より事業の売上がこの数ヶ月着実に上がってきていたからだと思う。売上が全てを癒してくれるというが、これは真だということを実感した。
今後、僕に残された選択肢は今回空いた穴を他の会社で埋めるか、今決まっている会社のみでクローズするかということになる。まずは今月はこれまで相談をしたことがある2社にだけ改めて交渉をしようと思う。
ただ、正直これ以上長々と資金調達に奔走すると事業が止まってしまう。それは本当に痛い。
このスタートアップの資金繰り地獄もどういう形かはさておき、ひとまずではあるが、もう少しで一区切りつきそうだ。