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伊豆高原にサブカルの聖地を見た! そこには、超〜カオスな世界が広がっていたダニ!

以前、うちに泊まりに来たカップル(何度も書きますが、うちは民泊をやってます)が、「伊豆高原 にある サブカルチャーの殿堂 を見学するためにやって来ました」・・・とコクってくれました。別に聞いても無いのに。

     ↑ サブカルチャーの殿堂を見に来た、おしゃれカップル。

えっ?サブカルチャーの殿堂?
何それ?知らんがな・・・。

その時は、それで終わったのですが、後でネットを検索してみると、ありましたありました。「怪しい少年少女博物館」なるものが、伊豆高原の別荘地の中にあるじゃないですか!
電車だと伊豆急行 の 城ケ崎海岸駅 から徒歩10分のところです。

↑ 伊豆急行/城ケ崎海岸駅 

せっかく、ストレンの隊員に混ぜてもらった ことだし、ネタ探しに、いっちょ行ってみるか・・・と言うことで、先日、行ってみました。

まぁ、あんまり期待してなかったと言うのが正直なところ。
どうせ、地方の温泉場によくある「○○秘宝館」みたいなもんじゃろ・・くらいに思ってました。ちなみに「熱海秘宝館」は、ピーク時、年間16万8000人の来場客を数えたそうですが、8万人まで減少したあと、2015年には12万人にまで回復したらしいです。温泉場の秘宝館 としては、日本で唯一の存在 になったとか。温泉場以外の場所には、まだまだ存続してますけどね・・・。

ところで、何の話でしたっけ?
そう。「怪しい少年少女博物館」。これがね、行ってみると凄いんですわ。物凄いサブカルチャーのオーラを放ってました。
今回、ちょっと熱湯エリアを南に逸脱しますが、硬いことは言いっこ無しで、いきまっしょい!そのうち、伊豆半島も熱湯エリアに入るに違いありませんから。

・・・と言うわけで、私はクルマで行きました。熱海から約30分です。
閑静な伊豆高原の立派な別荘が立ち並ぶ一角(うちがある函南の別荘地とは格が違う感じ)に忽然と現れたのは、目印の巨大なペンギン様。

この博物館の前身が「ペンギン博物館」だった時の名残りなんだそうです。
その「ペンギン博物館」は、日本動物科学研究所 の付属施設として設立された学術的な博物館だったとか。(2002年8月26日に休館)

そして、その3年後の2005年にオープンしたのが、この「怪しい少年少女博物館」です。当時は「ペンギン博物館」を惜しむ声が、多々あったとか無かったとか・・・。

↑ 外観(怪し過ぎます)

↑ 正面玄関(さらに怪し過ぎます)

中に入るのを一瞬、躊躇しますが、えいやぁ!・・・と入れば、右手に受付があります。お姉さんに「写真撮っても良いですか」と聞くと「どうぞ〜!」と即答してくれました。もちろん、お姉さんの写真じゃなくて展示物の写真ですよ。

入場料は大人1名1000円。小・中学生は600円。割引券があれば100円引きです。(割引券は、ホームページ から入手出来ます。)

↑ 右が受付。中にお姉さんが居ます。顔出し NG でした。

↑ 入場券(入館記念証)

こちらの博物館は、年中無休です。
営業時間は、午前9時より午後5時まで(入館は30分前まで) 。
年末年始も無休だそうです。意外にも、すごい商売熱心!

白状しますが、私は別に サブカル・オヤジ ではありません。
でも、若い頃、仕事の関係で、東京・中野ブロードウェイ にあるマンガ専門古書店の最大手「まんだらけ」を取材した事があります。社長の 古川益三 さんにもインタビューしました。
中野ブロードウェイ は、この「まんだらけ」のおかげで、サブカルの聖地 と呼ばれるようになりました。

その私が見ても、ここは「まんだらけ」を凌駕しそうなコレクション です。
とにかく圧倒されます。圧倒されました。圧倒されてください!

ちょっとね、この記事では紹介しきれません。
具体的な展示内容を知りたい方は、自分で足を運んでみて下され!

一応、1階は「昭和のファッション」と「懐かしいレトロなおもちゃ」。
2階は「アーティスト」と「怪奇の世界」に分類されるようです。
さらに、1階奥には「夜の学校」と題したレトロお化け屋敷まで・・・。

実は、コレクションが多すぎて、近くに「まぼろし博覧会」という名の姉妹博物館もオープンしちゃったそうです。こっちは、キモかわいい をテーマに、人形、オブジェ、ポスターなどを用いた、奇妙でオリジナリティー溢れるインスタレーションを展開しているんだとか。

↑ まぼろし博覧会(今回は外観のみ)

一体、誰が、こんなサブカルの殿堂をおっ立てたのか?
興味ありますよね。私は、それが今回、一番の関心事 でした。ホームページを見ても一切、書いてありません。でも、受付のお姉さんに聞いたら、何のことは無い、すぐに教えてくれました。このお姉さんも只者じゃありませんね。

実は実は、『悪の手引書』『危ない1号』『覚醒剤大百科』『人の殺され方』『銃器使用マニュアル』『コンピュータ悪のマニュアル』・・・などのマニュアル関係本や謎本を出版している、あの、ちょっと怪しい出版社「データハウス」の社長、鵜野義嗣 さんが、私財を投じて設立したんだそうです。
なるほど納得。岸部一徳。

↑ 東洋経済オンラインより拝借した 鵜野義嗣 さんのご尊顔

こりゃーあなた、一度は見学に行かなくちゃ・・・ですよ。
怪しい少年少女博物館」は、設立してから、すでに13年だそうです。
熱海博物館村・ふしぎな町一丁目」の閉館にともなって、その展示物を「ペンギン博物館」に引き継いだのですが、その後もコレクションは、増殖に増殖を続けているそうです。
いやぁ、知りませんでした。伊豆高原に、こんな博物館があるなんてね。

ちなみに姉妹館の「まぼろし博覧会」は、設立8年。さらに 鵜野義嗣 社長は、「猫の博物館」まで、この伊豆高原にオープンしちゃってます。
何なんですか、この人は?

     ↑ 伊豆高原は伊東市の中にあります。

しかし、何で 伊豆高原 なのか?
私は、不思議でなりませんでした。前出の受付のお姉ちゃんに聞くと、前身の「ペンギン博物館」が儲かっていた(じゃぁ、ナゼ廃館に?)のを知った鵜野義嗣 社長が、何か変わった博物館を作ろうと考えたんだとか。
学術的な博物館から一転、サブカルの殿堂・・・ってのも凄い発想の転換ですな・・・。

ちなみに、この博物館がある伊豆高原には、実に いろんな種類の博物館が林立 しています。何で、こんな別荘地に博物館を建てるかな・・・と私なんかは思うんですが、需要があるんでしょうね、きっと。
鵜野義嗣 社長は、そんな 博物館の差別化 を目論んで、サブカルの殿堂 を作ったわけです。もちろん、自分でも興味があったんでしょう・・・。

実際、「怪しい少年少女博物館」は、夏休みなどの長期休暇には、一日400名 近いお客さんが来るんだそうです。普段でも、日曜祝日には100名 を超えるお客さんが押し寄せるとか。やっぱり、その筋の皆さんには知られているんですねぇ。さすがに サブカル系 はアンテナの感度が違います。

ちなみに私、サブカル系 と オタク系 を混同してましたが、サブカル系 は、芸術・文化方面でマイナーなものを好きになることで、オタク系 は、どんなものかにかかわらず、ひとつのもののマニアになること・・・両者は微妙に違う んだそうです。だから「サブカル系の人にオタクですね」・・・ってのはタブーですよ!

とにかく、熱湯エリアに、沼津 に勝るとも劣らない「カオスな空間」が存在する 事がわかっただけでも、行った甲斐がありました。皆さんも、生きてるうちに一度は足を運んでみてくださいね!
ちなみに、交通費や入館料などの取材費は、すべて自腹でやってます。
熱湯パンチ」存続のためにも、是非とも「投げ銭」にご協力を〜!
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怪しい少年少女博物館」の住所や連絡先は以下を参照ください。
ホームページ:http://ayashii.pandora.nu/

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