短歌 まとめ 2
Twitterで詠んだ短歌のまとめです。
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もしぼくが寒さで凍ってしまったら溶鉱炉にでもぶちこんでくれ
「キミがボクの……ご主人様なの?」引いたのだ、SSR確定ガチャを
さみしいな、やっと座席があたたかくなった頃には最寄りの駅で
はやく楽になりたい 空の冷蔵庫 すっからかんのエナジードリンク
青色を見上げた彼女は今日もまた天国にも地獄にも行けず (おばけ様 #自己紹介短歌)
きみのばか!おおうそつきだ、あの空にかみさまなんていないじゃないか
花といぬ バルーンアートのおにいさん ほんとは剣がよかった、さよなら
どこでもドアなんていらない夜だった きみの声だけ聞こえりゃいいから (少女祈祷中様 どこでもドアなんていらない夜だった、で始まる短歌ください)
大凶のおみくじを結ぶ 駆け足で赤信号を無視して渡る
「神様を信仰するほど落ちぶれていないよ」「嘘だね」親友が笑う
でたらめな番号を押す あわよくばきみに繋がればいいのにと思う
神様にミラーボールをあげたなら ダンスホールに天使らが集う
最近は生きていたいと思うんだ 隣の君の健やかな寝息 (RIUM様 #初句 最近は)
空っぽなぼくらを照らすこの夜が どうかこのまま続いてほしい
あたたかい光の中にきみがいた 手を伸ばしても届かない、春
深夜、君と 開かずの踏切を跨ぐ 良い子のみんなは真似しちゃだめだよ
将来はボールプールで寝てみたい カラフル ポップ 君が起こして
はなびらがひらりと落ちていくさまをただ屋上階から見下ろして
まんまるの瞳の中にぼくが映る そんなに驚かないでよ おいで (RIUM様 #初句 まんまるの)
朝きみがいないと分かった瞬間に崩れ落ちたの 目覚ましが鳴る
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ついつい「きみ」を使ってしまう。あなたの視線の先にいる「きみ」を、想像してください。