掌編小説|きみがかなしそうだったこと
最近、お気に入りのお店があって、学校帰りにここで店員のおにいさんとおしゃべりするのがすきだ。お店の名前は習っていない漢字が多くって、難しくて読めない。ふりがなをふってほしい、とわたしが言ったら、「読めなくても大丈夫だよ」とか言ってた。気になるなあ。
「つかいきるとねがいがかなう!」とパッケージに書かれた消しゴムとか、なんだかよくわからない形の置物とか、そんなちょっとうさんくさい物が置いてあるお店。初めて入った時は、入口のそばに置いてあった強そうなかっちゅう? の置物にびっ