今日は、山内志朗さんの「目的なき人生を生きる」を紹介します。
高校の授業で「公共」を受け持っているため、
哲学関係の書籍を読むことも時々あります。
ちょうど、学校の新着図書として入っていたので、
手に取ってみると、結構面白そうだったので読んでみました。
ベンサムとかミルの#功利主義について述べている箇所です。
AIによる出生前功利計算について思考実験ができそうです。
生徒にFormsでアンケートをしてみると導入として面白いかも。
人生の意味は何か?生きる目的は何か?
公共の授業を通して生徒が考える際の、
一つの材料として使えそうな見方・考え方です。
著者は「ガンバリスト」という表現を用いています。
「頑張る」を一つの哲学とか宗教のようなものとして捉えているような感じです。
私自身はどちらかと言うとガンバリストではあったのですが、
この書籍を読んでいく中で、本当にそれでいいのか自己批判をするようになりました。
ここのフレーズも結構きつかったです。
教員として、これまで何を教えてきたのだろうか?
本当にそれがその子の人生に役に立っているのだろうか?
そもそも、学校が教えるべきことは何だろうか?
考えれば、キリがありませんが、考えてしまいます。
年度始めで気を張っているからなのか、ここ数日は、頭痛が続く毎日でした。
Amazonで、この書籍のレビューを見ていると、
どうもこの書籍を読んだことも関係しているのかなと思い始めました。
同じように苦しんでいる人がいるんだ!
妙に納得する自分がいました。
「良薬口に苦し」と言いますが、まさにこの書籍は一読すると毒にもなり得る気がします。
一方で、人生の目的や生きる意味を考えていく上で、
多様な見方・考え方を与えてくれる良書であると私は思います。
Amazonのレビューも、評価がしっかりと分かれています。
星4.5の書籍を読むのももちろん良いんですが、
たまにはこんな(というと著者に失礼ですが、)書籍を読むのも良きかなと。
#山内志朗 #目的なき人生を生きる #人生の意味は何か ? #生きる目的は何か ? #公共 #ベンサム #ミル #功利主義 #良薬口に苦し