巧遅は拙速に如かず
本記事では、仕事における「完成度」と「スピード」のどちらが重要かをテーマに議論されています。特に多くの時間管理術に関する書籍では、「完璧主義を捨て、まず終わらせること」を強調しており、スピードを重視すべきだという結論に至ることが多いです。完璧主義者は、時間をかけて納得のいく結果を追求しがちですが、その結果、仕事の締め切りが守れなくなるリスクが高まると指摘されています。また、ライフネット生命創業者の出口治明氏は、完璧主義の弊害として、「完璧」は本人の主観にすぎず、結果的に修正の時間が少なくなることや、時間や経営資源が無限であるという誤解が企業文化にあることを述べています。特に出口氏は、早く仕事を終えることの重要性を強調し、そのためには「80点で良し」とする姿勢が求められるとしています。
次に、完璧主義がもたらすデメリットについても詳しく述べられています。完璧主義の人は、スピードよりも質を追求するため、仕事に着手するまでに時間がかかり、さらには締め切り間際になって焦ることが多いです。100点を目指していると、90点でさえ不満足と感じてしまい、自己評価が低くなりがちです。加えて、一度始めたことを途中でやめる決断ができないため、無駄な労力をかけることが多く、他人に仕事を任せることができずに、ストレスや不安を抱え込むことも多いです。さらに、相手にも同じレベルの完璧さを求めてしまうため、他者のやり方を否定しがちで、これがチーム全体の効率を下げることにもつながるとしています。これらの問題を解決するためには、80点で満足する考え方や、トライアンドエラーを繰り返しながら仕事を進める柔軟な姿勢が大切です。
初任者の頃、いい授業を作るには、いいプリントを作ることが大切だと、
夜の21時・22時まで学校にいました。
ある時、指導教諭から、「早く帰ることも仕事のうち」とフィードバックをもらい、できるだけ、20時には学校を出ることを心がけました。
実際に1つの仕事を終える時間を意識することで、
授業準備以外の分掌業務や部活動においても、
「効率」という視点を加えることができました。
例えば、野球の練習は、ダラダラと1日中行いがちですが、
時間で練習を区切り、様々なトレーニングを導入することで、
生徒は集中力を切らさずに効果を上げることができました。
仕事の目的はあくまで相手が満足することにあり、
自分の基準での「完璧」を追求するのではなく、
相手が求めているラインを満たすことが大切です。
「20%で80%」をこれからも実践し、
失敗を恐れない風土を職員室・教室で
醸成していきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?