波風を立ててでも少数に寄り添う
おはようございます!
今日は友達と飲みに行く予定があるので、ハイボール7杯を自分の限度にして、次の日の体調や1日の記憶の有無などを確認していこうと思います!
なんかただ単にお酒を制限しようとか、飲まないようにしようと思うとマイナスな方向に気持ちが向きそうですが、こういう風に自分の人体実験のためのデータ取りとか、どこが自分の限界か調べるための調査という名目にしてしまうと全然マイナスなイメージがなくて、むしろお酒を飲み終わった後の自分とか明日の自分がどうなっているのかが楽しみになっているので、このやり方は自分の肌に合う挑戦の仕方なんだなと思ったwataruです。
ということで本日は「波風を立ててでも少数に寄り添う」というテーマでお話しをしていこうと思います。
なんかすごい改めてなのですが、僕はそこそこの読書家で夜寝る前には必ず本を読んでいるし、少しの空き時間を見つけるとそこで本を読み進めるといった習慣までついてしまっているような感じで、最近では週に1冊以上、多ければ2冊くらいの本を読んだりしているんですね。
ジャンルとして、前までは自己啓発本とかビジネス本とかの実用書系にかなりハマっていて、色々な人のそういう本を読んでいたのですが、今は専ら小説にどハマりしていて、特に最近好んで読んでいる小説家は”村上龍”とか”朝井リョウ”というような人たちで彼らの色々な作品を集めては読み進めている毎日なんですね。
ただ、今は本屋でたまたま目に入った”僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー”という”ブレディみかこ”さんの小説を読んでいて、これがめちゃくちゃ面白いんですね。
ちなみに、今日のテーマの”波風を立ててでも少数に寄り添う”というものはこの”僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー”という”ブレディみかこ”さんの小説内で出てきたもので個人的に深く考えていきたいなと思ったテーマなんですね。
というのも、この”僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー”という小説は、英国に住んでいる日本人の”ブレディみかこ”さんが書き上げる子育て日記のようなもので、海外で暮らす日本人のリアルな生活の感じとか、日本とは全く違う常識を持っている世界での生き方への順応とか悩み、葛藤みたいなものがたくさん詰まっているような小説で、リアルな世界を映し出している作品なんですね。
そしてこの小説内で、中学1年生の息子が学校で”FGM”という”女性器切除”について学んできたという一説があって、そこで今日のタイトルにもある”波風を立ててでも少数に寄り添う”という言葉が出てきたんですね。
具体的にここでは英国の教育方針のことを指しているのですが、”FGM”という”女性器切除”の問題はアフリカ圏とかの一部の民族に多い問題としてあって、特定の共同体内での文化的、宗教的理由から女子のためになると信じられている行為みたいですが、その施術が与える悪影響(不妊や感染症や精神的トラウマなど、、、)がものすごくて英国内では児童虐待として厳しく禁止されているものみたいなんです。
お恥ずかしい話僕自身この小説を読んで初めてFGMというものを知ったし、アフリカ圏とか中東、アジアの地域ではこういう習慣があるんだと勉強になりましたが、英国の立場に立ってこの問題を考えてみると、英国自体にこういう慣習はないし、英国内にいる移民の方々が抱えている問題としてこのFGMがあるんだと思うんですね。
だとすると、こういう問題をほとんどが英国人である学校の授業でわざわざ取り扱わなくても良くて、移民のコミュニティとか移民の人を集めた会とかでその情報の共有や予防していくという方法も確実にあったと思うんです。
ただ英国では、それを学校の授業で行い全生徒に教えるという教育方針にしているみたいで、それは当事者が他人に言わないケースが多いという中で(ましてや少数で声を上げにくい環境)、周囲の人々が心配して、それを先生に報告していき、そういう心配の声が結果的にFGMの予防や抑止につながっていくという考えだと思うんですね。
そういう風にして、そもそも教えなければ周囲の心配とか、そこから派生する悪ふざけや陰口といった波風は立たないんだが、あえて波風を立ててでも少数の少女たちを保護するやり方を選んでいるんだと、それが英国の教育方針なんだというような描写のところがとっても素敵で、英国って本当に素晴らしい国だなと思ったんですね。
やっぱりこれを移民だけのコミュニティにだけ情報を届けていたり、授業で取り扱わずにそういう慣習のある地域から来たと言われている子達だけを集めて教えたとしても、こういう問題を根絶することは絶対にできないと思っていて、こういう風に授業で全生徒に教えたり、公に晒すことで初めて根絶につながるものだなあと、多くの人に知ってもらって、問題意識を持ってもらうのがいかに大事なのかを改めて感じたんですね。
ということで本日は「波風を立ててでも少数に寄り添う」というテーマでお話しをしてみました。
ではまた!