櫂入れ

【広島県神石郡神石高原町 神雷 日本酒】

酒造りは体力仕事ですが、
初めて経験した仕事の中で一番体力を消耗したのが櫂入れでした

醪の中に麹米、水を入れ1時間位後に蒸米を入れます
蒸米は放冷機で冷まされ、直径20~30cm位のホースを通って
タンクへ送られてきます
醪に次から次へと蒸米が流れ込みますが、
これを櫂棒でかき混ぜます
混ぜ方もタンクの底に溜まっているお米を掻き出すように
手前に引きますが、けっこう腕力が要ります
お米は次から次へと溜まっていきます
スキー場で人工雪がゲレンデに積もっていくイメージを
して頂くと分かりやすいかと思います

櫂棒でかき混ぜ続けていくと腕の筋肉がパンパンになります

一番しんどかった理由は
この作業がいつ終わるか分からなかったからです

放冷機でお米が送られますが、
放冷機とタンクまで20~30m離れており、
お米があとどれ位送られるのか見えない中での作業でした

作業が終わった後は肩で息をしていました
けっこう汗もかいていました

休憩の時に先輩に聞きました

櫂入れのコツはありますか?

すると、
100%の力でやらないこと、とのことでした

よくよく理解して長距離を走るイメージで
櫂入れをするようになりました
少しは慣れたかな

良い運動になります
そして、肩回りの筋肉がついてきた気がします


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