粕はぎ
【広島県神石郡神石高原町 神雷 日本酒】
日本酒を上槽するとお酒と酒粕に分かれます
仕込み始めて約1か月、醪をヤブタに送り
この圧搾機で醪を搾ると液体と固体に分かれます
液体がお酒になり、個体が酒粕になります
写真の真ん中に白いものが並んでいます
この間に酒粕がくっついているので、
一枚一枚白いものをはがしそこから酒粕を剥いでいきます
(写真はヤブタです)
お酒はというとこの中に入っていきます
搾りたてのお酒は緑色です
店頭で見る透明なお酒とはまた違います
剥ぎたての酒粕です
縦20~30センチ位です
お酒の種類によって味の違いもあります
ヤブタにくっついている酒粕を剥ぐ作業は
2時間位かかります
昨年度の事ですが、
酒造りが忙しくなりヤブタの使用頻度が上がると
酒粕を剥ぎ取るのが難しくなりました
酒粕が布にくっつき易くなるので大変でした
今年はどうなるかな
粕はぎをする時、毎回酒粕が何キロ取れたか記録します
お酒を仕込んだ量によって数量は変わりますが
それでも醪の量に対し、酒粕の量が少ない時もあります
そんな時は液体(お酒)が多く取れ、
固体(酒粕)が少なかったという事になります
考え方として、
酒米がよく水に溶けているとのこと
経営的に考えると
お酒が多く取れるのは良いようです
毎回どれ位の酒粕が取れるのかを見るのも楽しいです
酒粕は寒い時期によく売れますが
暖かくなると売れ行きが伸び悩みます
作る立場から考えると、
お酒がたくさん搾れるのは良い事ですね