
『聞いて聞いて!音と耳のはなし』文:高津修、遠藤義人 絵:長崎訓子 第70回青少年読書感想文コンクール課題図書

■リテラの先生からのワンポイント
この本は、音を聞くための耳の作りや、音の伝わり方について科学的に紹介されています。いろいろな音を聞く実験をしてみましょう!
目をつぶって、音を聞いて、心に思い浮かぶ風景や気持ちをくわしく書けるとオリジナリティのある作文になりますよ。
・水を使たいろいろな音
NHK for Schoolの「みずのいろいろなおと」では、クイズ形式で水の音が聞けます。音を聞いてどんなふうに音を出しているかイメージできるかチャレンジしてみましょう。

こんな子におすすめ!本をえらぶ時のキーワード
✅実験が好き
✅理科が好き
✅人間の体のしくみ
✅音楽が好き
✅しくみを知るのが好き
✅好きな音がある
✅物語よりも説明文が好き
~内容紹介~
音はふるえる空気の波から生まれるんだって
音はふるえる空気の波。大きな音は大きくうねり、高い音は細かくふるえています。左右の耳に届く音はわずかにズレていますが、脳はその差を手がかりに、音がする方向や、どんな場所で響いているのかを判断します。ふたつの耳で聞くことで、より立体的で、いきいきした音の情景が描かれるのです。人間も動物も、日々、さまざまな音を聞きとり、記憶し、くらしに役立てています。オーディオに精通した著者が語る、音と耳のはなし。

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■音の速さを感じてみよう
音は空気の震えですから、伝わるのに時間が掛かります。この本によると音は、空気を伝わるときには1秒間に340メートル、水の中を伝わる時には1秒間に1500メートル進むそうです。
・水に伝わる音を聞く方法
ところで、この世には音よりも早く動くものがいくつかあります。そのうちの一つが、人間の作ったジェット機です。
主に軍隊などで使われているものなので、私たちが乗ってみることはむずかしいですが、音より早く飛ぶのはどのような気持ちがするものなのか、とても気になりますね。
・ジェット機のコックピット映像
またこの本でも花火を使って説明していたとおり、光は音よりもはやく動きます。
・打ち上げ花火の光と音
音よりも早く動くジェット機を作り出した人間も、光よりもはやく動くものはまだ持っていません。アインシュタインという学者の話によれば、もしも光よりも早く動くことができれば、私たちはタイムマシンのように、時間すら飛び越えることができるそうです。
・光の速さをイメージしてみる
■音楽を聞きながら絵を描いてみる
画家の島村由希さんが、お友達のピアノの演奏を聞きながら、生まれてくるイメージを絵にしています。ベートーヴェンの『エリーゼのために』、聞いたことのある、演奏したことの人もいるのではないでしょうか。あなたなら、どんな絵を描きてみますか?
■同じ曲でも違ったイメージ
『いい湯だな』という曲を皆さんご存じですか?温泉や銭湯、自分の家のお風呂でも、「いい湯」につかっているとついつい歌いたくなってしまう、お馴染みの曲です。
元々は、「デューク・エイセス」というグループが歌っていた曲を、のちに
「ザ・ドリフターズ」がカバーをしています。
どちらも味のあるいい曲ですが、あなたの「いい湯」はどちらのイメージに近いでしょうか?ぜひ、両方聞きながら、いい気持ちになってみてください。
【デューク・エイセス 『いい湯だな』】
【ザ・ドリフターズ『いい湯だな』】
■構成について
構成にルールはありませんが、どう書いたらいいかわからない時は、次のことを参考にしてください。
「誰に、何を伝えたいか」
ことばは、他者に思いを伝えるためのものです。考えたことやメモを元に、書き始める前に、「誰に、何を伝えたいか」を考えましょう。「伝えたいこと」は、できるだけ一つにしぼりましょう。
誰に……例)家族、友人、先生
何を伝えたいか……例)本の面白さ、感動したところ、自分の想い
「伝えたいこと」をしぼることで、構成を立てやすくなります。
文章の構成
文章は、三つのパートに分かれることが多いようです(※三段落で書かなければならないという意味ではありません)。
【はじめ】
この文章で「伝えたいこと」や、あらすじを、簡単に書きます。なお、あらすじの有無を学校から指定されることもあります。
【なか】
本に貼った付せんや、考えたこと、メモを元に、「伝えたいこと」をより詳しく書いていきます。
物語の内容と自分の体験を交えると、「伝えたいこと」の説得力が増し、生き生きとした作品に仕上がります。
物語で印象に残った場面や人物について書きましょう。また、それに対しどう感じたかを書きましょう。
関連する自分の体験を書きましょう。「いつ、どこで、誰が、どうした」から書き始めるとよいでしょう。
体験は、過去の思い出だけでなく、本を読んだ後に人に聞いたことや、調べたことでもよいでしょう。
体験の最後には、その体験を通して学んだこと・感じたことを、物語の内容と絡めながら書きましょう。
学んだことを実行するのはなぜ難しいのか、そのためにはどうすればよいのかといった、より現実に根ざした内容の段落を追加すると、深みが増します。
【おわり】
「伝えたいこと」をもう一度強調し、未来につながる決意や前向きなことばで締めます。
読書感想文の書き方・文例について、より詳しくは「テーマを考えてから書こう! ~読書感想文のコツ」をご覧ください。
■青少年読書感想文全国コンクールの用紙・字数
学年ごとに字数がことなります。
規定に合わせた文章量で書き上げましょう。
🔷小学校低学年の部(1・2年生)本文:800字以内(原稿用紙約2枚)
🔷小学校中学年の部(3・4年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷小学校中学年の部(5・6年生)本文:1,200字以内(原稿用紙約3枚)
🔷中学校の部本文:2,000字以内(原稿用紙約5枚)
※原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰めに規定はありません。
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。
~読書感想文の書き方&指導方法の記事~
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