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Netflixで『アンメット ある脳外科医の日記』第1話観ましたー。


はじめに

  Netflixで『アンメット ある脳外科医の日記』第1話観ましたー。地上波ですと、月曜午後10時フジテレビで放送されているようです。

 主演は、杉咲花さんで、他にも若葉竜也さん、千葉雄大さん、井浦新さん、生田絵梨花さんなど豪華キャスト出演の本作。
 特に、杉咲花さんと若葉竜也さんは昨年の映画『市子』で共演されているので、ふたたびの熱演に期待です。

第1話の概要

 内容的には、かつて将来を嘱望される優秀な若手脳外科医であった川内ミヤビ(杉咲花さん)が、1年半前の不慮の事故で脳に損傷を負い、重い記憶障害の後遺症を負っている描写から始まります。
 現在彼女は、過去二年間の記憶がすっぽり抜け落ちた上に、クリストファーノーラン監督の『メメント』のように3つ以上のことを覚えていられないではないですが、今日のことを明日にはすべて忘れてしまいます。

 誰と何を話し、何に喜んで何に悲しんだのか。翌日には、すべてリセットされてしまうのです。そのため、関東医科大学病院脳神経外科の教授・大迫紘一(井浦新さん)の治療を受けながら、記憶を無くす前の研修先だった丘陵セントラル病院に勤務していますが、許された仕事は看護師の補助だけで、医療行為は一切NGで手術などもってのほかです。

 「私には今日しかない。だからせめて、今日できることをやろう」。そう決めたミヤビは、今日の出来事や患者の状態、細かい会話の内容からそのときの気持ちに至るまで、毎日詳細な日記に綴ります。

 毎朝5時に起きてはそれらすべてを読み返し、記憶を補って新しい一日を始めます。ミヤビはそうやって日々を、努めて明るく前向きに生きています。
 「私はまだ、医者なのだろうか」。この思いには完全に蓋をして。

 第1話では、アメリカ帰りの脳外科医・三瓶友治(若葉竜也さん)が新たに着任し、ミヤビが院内を案内していると、急患が運び込まれてきます。
 患者は女優の赤嶺レナで、検査の結果、脳梗塞と判明します。夫でマネージャーの江本博嗣の同意を得て、すぐさま治療が行われることになり、三瓶はミヤビにも手伝うよう指示しますが、看護師長の津幡玲子(吉瀬美智子さん)がそれを制止します。
 三瓶は治療後、救急部長の星前宏太(千葉雄大さん)から、ミヤビが記憶障害であることを聞かされます。

  治療を受けたレナは目を覚ましたものの、言葉を出すことがほとんどできず、後遺症による失語症と診断されます。女優として絶望的な状況を目の当たりにしながら、何もできない自分にミヤビは葛藤します。
 そんなミヤビに、三瓶は記憶障害のことを知った上で、「人手が足りないんだから、できることはやってもらわなきゃ困る」と言い放ち、ミヤビにも医師として診察や診断をさせるよう、院長の藤堂利幸(安井順平さん)に直談判するのでした。

感想

 記憶障害という致命的なハンデを抱えた女性脳外科医の奮闘を通して、様々な困難を抱えて半ば諦観して生きている人々を鼓舞するであろう本作。
 三瓶医師の「障害がある人は人生を諦めて、ただ生きていればいいと思ってるんですか?」という台詞に、この作品の根幹思想が詰まっている気がしました。

 障害を抱えていると、どうしてもできるだけ他人様に迷惑を掛けないように生きていこう、という発想になりがちですが、ハンデはハンデとして受け入れたうえで、できることを全力でやっていこうと思わせてくれる回でした。
 今回は脳梗塞から失語症の後遺症が残ってしまった患者さんの症例でしたが、患者視点の音や言葉の聞こえ方の表現が見事でした。

 脳外科のドラマなので、来週以降も言語機能や身体機能の麻痺の症例とその患者家族の人生が表現される作品になりそうです。これから楽しみですね。
 「強い感情は、たとえ忘れても心が覚えている」

「アンメット unmet」とは直訳すると「満たされない」という意味です。 人や社会は光の当たる場所に目を奪われ、その光によってできた影を見過ごしてしまいがちです。 影の部分で満たされなさを感じる人たちにいかに寄り添い、共生していくか。

プロデューサー・米田孝さんコメント

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