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主にアニメ、映画、競馬について書いていくことにしましたー。よろしくお願いしますー。

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【大和魂】11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち【感動】

はじめに prime videoで『11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』が見放題になっていたので久しぶりに鑑賞しました。10年以上前に視聴済みなのですが、圧倒的に感動しました。日本のことを本当に思って、自分の命すら躊躇いなく犠牲にする方々がかつてこの国に本当に存在したんだな…と、度肝を抜かれる作品です。  私が三島由紀夫を知ったのは高校生のときで、人づてに「右翼」「ホモ」「切腹」という属性情報を知らされ、当初はあまりいい印象を持っていませんでした。  しかし、自分

    • 尊敬の向こう側

      朝の教室は、いつもよりざわついていた。窓から差し込む光に照らされて、机に突っ伏していた三浦詩乃は、隣の席の友人に肩を叩かれる。 「詩乃、見た? 今日の神谷先生、マジでカッコよくない?」 「……何?」まだ夢の中にいるような声で返すと、友人の春香は机をバンと叩いた。 「体育館の朝礼で! スピーチのとき、めっちゃいいこと言ってたじゃん! あんな先生、尊敬しかないよね!」 「ああ、そんなのあったね」詩乃はぼんやりと頭を上げた。 確かに神谷先生は魅力的だ。話す言葉には説得力が

      • 優しい論破

        彼が病室の窓辺で小さく吐き捨てるように言った言葉が、静かな空気を一瞬で鋭く切り裂いた。 「稼げない男は生きている意味がないんだよ」 彼の声には自己嫌悪と絶望がにじみ出ていた。体調を崩し、仕事を失い、社会的な役割を失ったことが、彼の心に深い傷を残していることが明らかだった。 病室の隅で看病をしていた友人の遥は、その言葉を聞くとそっと立ち上がり、彼のそばに座った。 「その言葉、あなたの本心なの?」遥は静かに問いかけた。その声には怒りも苛立ちもなく、ただ柔らかい好奇心だけが

        • 民意の彼岸

          兵庫県知事選の投票日、秋晴れの空の下、斎藤元彦陣営の支持者たちはその勝利を確信して集まっていた。その一方で、元尼崎市長・稲村和美を推すリベラル層は、SNSの過熱する議論を静観しながらも、一縷の望みを抱いていた。テレビで報じられる「接戦」という言葉が、彼らの胸に一筋の希望を与えていたからだ。 しかし、投票結果が開票されるにつれ、予想外の展開が明らかになる。斎藤前知事の圧勝。数字がすべてを物語っていた。ニュースキャスターが「民意の変化」を語る横で、SNSでは斎藤支持者たちの歓喜

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          10本

        記事

          値札の付いた愛

          彼女はソファに座り、目の前のテーブルに置かれた契約書をじっと見つめていた。高級ホテルのスイートルームは静寂に包まれている。窓の外には東京の夜景が広がり、無数の光がまるで星空のように輝いている。しかし、その美しさは彼女の心を癒すことはなかった。 「これでいいのか?」自分に問いかけても、答えは出ない。 契約書に書かれた金額は驚くほど大きかった。ゼロの数が現実感を奪い去る。しかし、その金額には彼女の価値が全て込められている。若さ、美貌、従順さ——彼が求めるものは全て記されている

          値札の付いた愛

          怒りと許しの均衡

          朝の空気はひんやりと冷たく、河川敷を覆う霧がまだ残っている。哲也は深く息を吸い込み、胸いっぱいに湿った空気を満たした。ジョギングを始めたのは数年前、仕事で疲れた頭をリセットするためだったが、今では考え事をするための時間になっていた。 足元の砂利が軽く音を立てるリズムが心地よい。そのリズムに身を委ねながら、昨日読んだ信書の一節を思い返す。 「訂正する力」――東浩紀が提唱したその概念は、哲也にとって目から鱗だった。単に自分の過ちを訂正することではない。怒り、謝罪、許しを適切に

          怒りと許しの均衡

          マイルCS

          明日のマイルCS(G1)は、名馬たちが一堂に会する大舞台。その中でも注目を集めているのが、3番人気に支持されているチャリンです。 チャリンはこれまでのレースで安定した走りを見せており、特に前走でのスピードと瞬発力は目を見張るものがありました。中団からの追い込みが得意なタイプで、直線勝負で勝利を掴むスタイルが特徴です。今回は得意とする京都競馬場のマイル戦ということもあり、その適性がフルに発揮されると考えられます。 レースのポイント 1. 展開の鍵はペース  チャリンの持

          牛丼三国志

          ある日、タカシはふと思い立った。三大牛丼チェーンの味をじっくり食べ比べ、その違いをこの舌で確かめてみたいと。好奇心は、ある意味で空腹以上の食欲をかきたてた。 最初に足を踏み入れたのは、吉野家。暖簾をくぐると、そこには淡い醤油の香りが漂っていた。タカシはカウンターに腰を下ろし、目の前に差し出された牛丼の湯気をじっと見つめる。「いただきます」と心の中でつぶやき、箸を手に取る。口に運んだ瞬間、彼は目を見張った。しっとりとした肉は甘すぎず、醤油の奥にほんのりと牛肉の旨味が残っている

          牛丼三国志

          ウンコ漏らした

          電車の中はいつもと変わらない混雑ぶり。乗り込んですぐ、急にお腹がぐるりと動いたが、気にせずつり革に掴まった。ささやかな腹の違和感はよくあることだし、駅に着けば解消するだろうと高を括っていた。だが、やがて不意に小さな屁が出てしまい、少し驚きつつも気を取り直し、何気ない顔を装っていた。 それから数分、また同じような感覚が襲ってきて、ついには二度目、三度目と小さく屁が出てしまう。その都度、周りに気づかれないように顔を俯かせ、汗がにじむのを感じていたが、次第にお腹の痛みは増していき

          ウンコ漏らした

          女医

          健診の日、主人公・大輔は少し緊張しながら病院の診察室へと入った。そこには、思わず目を奪われるような美貌の女医・彩香が待っていた。白衣の下に隠しきれない整った体のライン、そして控えめながらもどこか艶やかさを感じさせる表情が、彼の鼓動を早めた。 「お待たせしました、こちらにお座りください」と、穏やかに促され、大輔は指示に従う。診察用のベッドに腰掛けると、彩香の手がそっと彼の腕に触れ、脈拍を確認する。その冷静な仕草の中に、ふと感じる女性らしい温もりが、大輔の心を刺激する。診察が進

          虚ろなる生存権

          「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する…」 その一文が、何の前触れもなく脳裏に浮かんだのは、真夜中の会社のビルで一人、デスクに座っていたときだった。 時計は午前二時を指していた。朝に家を出てから、食事も休憩もまともに取っていない。背中は痛み、視界はかすんでいたが、作業は山積みで、まだ終わりが見えなかった。ふと、「頑張るってなんだろう」と思う。 仕事を頑張っているのだ。毎日、全力で生きている。それなのに、どうしてこんなにも体が悲鳴を上げているのか

          虚ろなる生存権

          石破の決断〜玉木雄一郎の醜聞〜

          11月11日に行われた総理大臣指名選挙。30年ぶりに決選投票までもつれた末、石破茂氏が第103代内閣総理大臣に指名された。石破は自らの就任を静かに喜ぶ一方で、既に数々の“壁”が目の前に立ちはだかることを感じていた。 まず直面するのは『予算の壁』だった。衆院選で与党は過半数割れとなり、自民党は“少数与党”として、予算案の成立に際して野党の協力を必要とする状況に追い込まれていた。石破総理は、支持層の異なる立憲民主党や日本維新の会と協議を進めなければならず、10日に維新の馬場伸幸

          石破の決断〜玉木雄一郎の醜聞〜

          優しさの矛盾

          春樹は、いつも人を助けることを善だと信じていた。だが、彼はどこかで「優しくあるために自分を犠牲にする必要はない」という言葉を聞き、それ以来その考えが心に引っかかっていた。自己犠牲を伴わずに人を助けることができるのなら、それに越したことはない。でも本当にそんなことが可能なのだろうか? ある日、春樹の同僚である佐々木が、ひどく憔悴しているのを見かけた。佐々木は仕事と家庭の板挟みに悩み、限界寸前だった。春樹は手を貸したいと思いながらも、自分の仕事も手一杯だった。「無理をする必要は

          優しさの矛盾

          エリザベス女王杯

          ¥300

          エリザベス女王杯

          ¥300

          虚栄

          男は幼いころ、金のない生活に苦しんだ経験があった。母が疲れ切った表情で働き詰めの毎日を送る姿、家に響く欠陥のあるガスストーブの音、他の子供たちが持っている新品の玩具を眺める自分。貧困が刻み込んだその記憶が、男に絶対的な信念を与えた。「無駄なことに労力を費やす暇はない。お金がすべてだ。」 この信念に従い、男は努力と機知を駆使して成功を掴んだ。誰もが羨む職業に就き、堅実に財を成した。彼の周囲には同じように高い志を抱いた仲間が集まり、彼の意見に耳を傾けた。しかし、その中に友情や愛

          なぜ日本だけ車検費用が車種によって異なり、しかも高額なのか

          夜のカフェ。窓際の席で、二人の青年が向かい合っている。コーヒーの香りが漂う中、社会人一年目の翔太が重い口を開いた。 「車検って、こんなに高いもんだと思わなかったよ…」彼は、先月中古で購入したSUVの車検代について不満をこぼす。 「初めてか?」友人の圭介が笑みを浮かべながら聞き返す。「でも、ちょっと考えてみれば納得できる部分もあるんだぞ」 翔太は不満げに眉をひそめた。「納得?こんなにバカ高い車検費用が?しかも車種や重量で金額が違うってのも意味不明だよ。なんで軽自動車なら安

          なぜ日本だけ車検費用が車種によって異なり、しかも高額なのか