【社会課題】カーボンニュートラルと「炭素除去」
炭素除去という言葉を聞いたことはあるでしょうか。カーボンニュートラルは昨今では常識になってきていますが、炭素除去についてはまだ知らない方も多いのかと思います。今回は炭素除去について書こうと思います。
炭素除去とは?
スイス発のヤン・ヴルツバッハー創業、Climeworksは「炭素除去」を商売にしている。二酸化炭素排出量をゼロにする取り組みは、最近では珍しくないが、炭素除去とはどういうことか。
一言で言ってしまえば、「CO2を石ころにする」ということになる。??という感じですよね。
簡単にClimeworksが行っていることを噛み砕くと、大きく2つに分けられる。「DAC」と「storage」である。「DAC」とは、大気中のCO2を吸い込んで吸収すること。そして「storage」とは半永久的に地中に隔離してしまうことだ。
その2つを行っているのがアイスランドにあるClimeworksのOrcaという施設である。さながら秘密基地のような存在感を放つこのOrcaは、地元企業のCarbfixの技術であるCO2を地中深くで鉱物にするという優れものと協力して、炭素除去を実現している。
炭素除去の何が良いのか?
既に調達額は10億ドルを越えている他、イーロン・マスクなど投資家からも注目されている。なぜ炭素除去がここまで必要とされるのか。
それは植物の光合成を中心とした炭素削減では気候問題は解決しないから。また、企業は炭素除去分を購入する、という形で気候問題にアプローチできる。ESG投資をしているかいないかが、企業の評価に繋がる今、ブランディングの一環で優位に立てる。今後さらにスケールしていくはずだ。
自分に出来ること
炭素除去について書いてきましたが、専門的なことは難しいですし、実際にこういったグリーンテックの研究や開発に携わる訳ではない人の方が多いのかと思います。
専門的な用語や知識を覚える必要は、興味があれば別ですが、特には無いのだと思います。その一方で、なぜ炭素除去が出来るのか、なぜ炭素除去が必要なのか、といった本質的な部分を簡単にでも理解して説明することが出来れば、メディアや噂に振り回されず考えることが出来るのかもしれないと思います。
以上、カーボンニュートラルと炭素除去についてでした。ありがとうございました。
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