私の更年期障害ーその4 体は水を含んだスポンジ そしてウンザリした言葉
こんにちは。
湿気の多いこの時期、体調は崩してませんか。私は腰痛がしんどいです。
今回は、更年期障害で辛かった53歳から59歳頃の体験談、4回目です。
更年期中に私が疑問に思った事などをお話ししたいと思います。
◇◆更年期と言えばこの漢方薬⁇◇◆
55歳頃、私は水を含んだスポンジのような体を何とか動かしていた。
心も体も重くて、心にも体にも鞭を打って動かしている様な始末だった。
更年期障害と言えばこの漢方薬!みたいな加味逍遙散が処方され飲んでいた。
私には効かなかっただけかもしれないが、加味逍遙散は私には気休めのように感じた。
更年期障害の症状は人それぞれで皆違うのに、処方される薬や漢方薬は一般的な更年期障害に対応したもの。
なんか違う。
飲んでも飲まなくても同じ。
◇◆その頃によく言われたウンザリした言葉◇◆
それは、
①栄養を取りなさい→いや無理でしょ。料理することがしんどいのだから!
②質の良い睡眠をとりなさい→いや無理でしょ。寝つきが悪いか中途覚醒なんだから!
③運動をしましょう→いや無理でしょ。体が水を含んだスポンジなんだから!
④趣味を持ちましょう→いや無理でしょ。心が水を含んだスポンジなんだから!
医師からもテレビや雑誌、ネットでも、この言葉はウンザリするほど聞かされた。
栄養、良質な睡眠、運動、趣味の4点セット。
もう一つあった。ワンパターンの、ストレスをためない。
これらができないから困っているのに。
余計にプレッシャーを感じた。
体験していない人が言う教科書通りの言葉に感じた。
今でも、この5点セットの言葉はウンザリする。
だから、私は人に言わない事にしてる。
◇◆中医学講座◇◆
決まりきったアドバイスや医者が処方する薬に限界を感じていたそんな時に見つけた中医学講座。
脈、舌、顔色、話し方、匂い、皮膚の状態など体全体を診ていく中医学。
特にその講座は婦人科専門の中医師が講師だったので惹かれた。
思い切って申し込んでみた。
中医学講座は基礎を1年受け、次に応用を1年受ける。その上は、薬剤師さんなどのプロレベルの講座になる。
基礎講座を1年受け、応用講座が残り3ヶ月のところで、コロナウイルスが日本に上陸した為、残念ながらそこで講座は中止になってしまった。
中医学の先生は、日本語がとても上手な中国の女性中医師、邱紅梅先生。
元気いっぱいで、冗談をまじえて私達を笑わせてくれる。
それだけでも元気になれた。
患者さんの脈や舌はもちろん、肌の様子や話し方、病室に入って来た時の姿や匂いまで感じるそうだ。
その中医学の先生がカフェで休んでいた時に隣に座っていた女性の話し方や声色などから、その人の体の状態、例えば気が滞っているかなどがわかると言っていた。
中医学って奥が深くて面白いな。
例えば、腎は排尿に関わるだけでなく、生殖、成長、発育を促す働きがある。また水液の代謝や呼吸も腎が関与する、といった体のつながりを教わった。
更年期の頃、よく喉に何かが引っかかっている感覚があった。
咽喉頭異常感症というそうだが、それを、漢方の世界では、梅干しの種が喉にあるような感じがする事から、梅核気(ばいかくき)と呼ぶ。
気の巡りの異常(気滞)と考えるそうだ。
病院でよく処方される半夏厚朴湯が効くようだけど、私には効かなかった。
中医学や漢方の世界の面白さを教えてくれて、水を含んだスポンジのような体を引きずって通った。
邱紅梅先生は、日本人女性は頑張りすぎだと言う。
漢方薬局を始めて、毎月鎮痛剤を飲んで生理痛を我慢している女性が多い事に驚いたと言う。
私もかつてはそうだった。
養生をしないで、無理して仕事をしている。
確かにそうだ。
本のタイトルにもなっている生理痛は病気だと邱紅梅先生は教えてくれた。
邱紅梅先生は、無理を言わない。
食事も作れなかったら買ってくればいい、ただ、買ってきたお弁当や惣菜はレンジで軽くでいいから温めてから食べるようにとの事。つまり、冷たい物は食べない方がいいという事だ。
朝食を作るのがしんどい時は、豆乳に胡麻と蜂蜜を混ぜて飲むだけでもいい。
更年期になつめがいいから、そのまま食べてもいいけど、おすすめは乾燥なつめを黒酢に漬ける事。黒酢も更年期障害に良いから一石二鳥で、更に簡単に作れて美味しい。
そういう事も、講座で教えてくれた。
そこで、邱紅梅先生の漢方薬局に行ってみることにした。
笑顔で迎え入れてくれて、私のしんどさを熱心に聞いてくれた。
舌、脈、皮膚の様子や話している私を観察して、私は元々のパワーが少ないらしい。
でも、漢方薬でそれらを補う事ができると説明をしてくれた。
くこのみをヨーグルトに入れたり、生姜パウダーと蜂蜜をお湯で溶いたり、簡単にできる栄養補給を教えてくれた。
気をつけるのは、冷たいものを体に入れない事でヨーグルトも少し温めるといいそうだ。
そして、手を抜きなさいと。
私に合った漢方薬を処方してもらい、飲み始めて6ヶ月した頃に、体が軽くなっている事に気がついた。
邱紅梅先生との出会いは大きかった。
そして、邱紅梅先生のご主人は鍼灸師で、そちらでもお世話になっている。
今還暦で、腰痛と萎縮性膣炎は残ってしまったが、手の指の強張りなどその他の様々な症状はクリアしてきた。
そして、体も水を切ったスポンジになった。
本当にシンドイ更年期だったが、経験から学んだ事。
それは、上記のようなありきたりなウンザリするアドバイスは困ってる人にはしない事。
確かに、本当にシンドイ思いをした人は言わない。
それと、生理痛も更年期障害も我慢しなくていい。
日本人女性は、我慢しすぎで頑張りすぎという事。
もっと自由に。
更年期に光を✨
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