シュタイナーによる瞑想の言葉(その16)

「自由」とは空気のようにあるものですが、どうも呼吸不全に陥っているようにも見えます。運命なのか自由なのかの問題は、物質をとるか霊をとるかの問題に帰着されそうです。この世のことに固執しているときには、どこか息苦しさを覚えるので・・・
 
Wenn du auf den Geist des Weltenseins
Dein Augenmerk zu lenken dich bemühst,
So wirst du dich selber finden
Als freier Mensch im Schicksalsfelde.
 
Wenn du dich abwendest von ihm
Und nur auf des Tages Scheineswesen
Den Sinn gerichtet halten wirst,
So wirst du dich verlieren
Als Menschenbild im Schicksalsspiele.
 
もし、お前が世にある霊に
お前の眼差しを向けるよう努めるなら、
お前は運命が働く場所で
自由な人間としての自分を見出すだろう。
 
もし、お前がそれに背き
日々の現象だけに
その感覚を向け続けるなら、
お前は運命に弄ばれるひとがたのように
お前自身を見失うだろう。
(「詩と瞑想」より、私訳)

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