いけばな歳時記 ジンチョウゲ
中国原産の常緑樹。春香りの良いピンクがかった白い花が咲き、庭木としては人気がありますが、香りが強く茶花などでは嫌われることもあります。
ミツマタと同じ仲間。枝の繊維が長く折れないので、矯めがよく利きます。上が重くて立てにくいせいか、花材としてはそれほど出回りません。
上作は花葉でマスを作り、下のサンシュユ・ストックと対比しています。
上左は二口花器の上下を使った株分けで、右に伸びるジンチョウゲ、下~左にカラー・シャガを伸ばしています。花型の分立→広瀬テキスト33p。
上右はジンチョウゲ一種で、バネを使って花をまとめ枝の線の動きと花のマスを前後で見せる演出です。→広瀬テキスト53p。
上左 ジンチョウゲを左上から右下に流し、下右から左下にボクを配し右上にナバナをのぞかせました。自然調複合花→広瀬テキスト48p。
上右はジンチョウゲを上下縦に置いたところにトクサを横斜めに交差させ、フリージアを作中心にして前後で見せています。自然調複合花・交差
柔軟なジンチョウゲを花器に絡ませ全体でオブジェを作っています。
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