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【山の心得】~標高と気温差編~

こんにちは!ミズです!!

2月1日からセブ島へ留学に行くのですが、気づけば出発まであと5日。
なのに、まだほとんど準備ができていません!早く準備を進めないと…。
ちなみにセブ島については、先日の記事で書いたように「オスメニア・ピーク(Osmena Peak)」という山があることくらいしか調べていません。
基本的に情報は現地調達スタイルです(笑)。

僕の旅行スタイルですが、バックパッカー的なリュック一つに荷物を詰め込むスタイルが好きなので、今回もその予定です。
少し小ネタをお伝えすると、1~2週間以上の旅行や長期滞在の場合、「トップリッドが外せてサブザックやデイパックに変身できるリュック」をおすすめします。僕が使っているのは「オスプレー イーサプラス70」で、これが非常に便利です。

トップリッドが、外せます!

トップリッドが外れて、カスタマイズすると。

➡がトップリッド、大変身です!

もともとこのタイプのリュックは、テント場や山小屋で大荷物(ザック本体)をデポして、トップリッドをアタックザックに変身させて近場のピークを目指す用途で設計されています。
ただ、これが旅行にもとても役立つんです!
長期旅行ではどうしても荷物が増えがち。大きなザックと小さなポシェットなど、複数の荷物を持ち歩くのは大変ですよね。

そこでこのリュックの特徴を活かします。空港まではトップリッドを付けた状態で行き、空港で荷物を2つに分けます。
大荷物(ザック本体)は預け入れ荷物(20kg以内)として使い、機内持ち込み(7kg以内)のサブザックをトップリッドから切り替えて使う事が可能です。(合計で最大27kgまで持ち運べます。)
さらに、旅行先で長期滞在する際も、大きなザック本体を滞在先に置き、トップリッドをサブザックとして使えば、身軽に移動が可能です。

この使い方に慣れると、その便利さから抜け出せなくなるかもしれません。宜しければぜひ試してみてください!

さて、
「イヤをあそびに、前向きに変える方法」
について、ふと思うことがありました。
あなたは今、学びたいことや苦手を克服したいことがありますか?
僕の場合、苦手な英語を学びたいという思いがあり、2月から海外留学に行くことにしました。
ただ、正直言うと勉強は全然好きではないですし、そもそも続いた試しもありません。(これまでの学生時代も、定期テストの直前に少し勉強する程度でした。受験勉強もしていません。)
それでも、今回は勉強のための留学が楽しみで仕方ないんです。
なぜかと考えた時、「遊び」と捉えられるからではないかと思いました。

そもそも、なぜ留学までして勉強をしようと思ったかというと、
「効率が良い」と考えたからです。
日本の英会話教室に通ったとしても、学べる時間は週に数時間程度。
それに、普段日本語を話している環境では、英語がなかなか定着しない気がします。
海外留学では、「半ば強制的に話さなければならない状況」に身を置けるため、それが自分を一番成長させてくれると信じています。
結局のところ、「英語はたかが言語」なので、やる気さえあれば学べないわけがない、そういう考え方もあります。
だからこそ、短期集中で海外に身を置いてみることを決めました。

留学中は毎日8時間の英語学習に加え、日常会話もすべて英語になる予定です。ただ、嫌いな勉強だからといって、気持ちが憂鬱になるわけではありません。
「こりゃーまいった!」という気持ちは少しあるものの、全然苦ではありません。なぜかというと、「好きな海外旅行のついでに英語を学べるなんて最高だ」と考えているからです。
僕にとって、海外留学=大好きな旅行であり、そのついでに英語も学べるという絶好の機会なんです。

このように、「他の好きなものとのつながり」を前向きに捉えられるかどうかが、物事を楽しむ鍵になるのではないかと感じています。

例えば、以下のような例も考えられるでしょう。

・虫が嫌いだけど、キャンプをしてみたいから勇気を出して行ってみたら、結果的にハマった。
➡虫嫌いが前にでて動けなければキャンプそのものを始められなかった。

・本が苦手で読めなかったけれど、運動中にオーディブルで本を聴いてみたら、意外と楽しくて夢中になった。
➡本嫌いを前に出して聴かなければ、克服出来なかった上に、耳から何か学びを得る事が好きとも気づけなかった。

・SNSに写真を投稿してみたくて好きでもないが、カメラを始めたら、いつの間にかカメラそのものに夢中になった。
➡SNS投稿をしてみなければカメラ好きに気づけなかった。

「嫌い」を前面に出すのではなく、「好き」を先に考えて、「嫌いなことをついでに行う」ようにする。
こうすることで、物事を楽に捉えられ、自然と前に進む力が生まれるのではないでしょうか。つまり、遊びに変わるという事です。

ぜひ、「好きなものの延長に、嫌いを克服する状態がある」ということを意識してみてください。
それだけで、嫌いなものや苦手なことにも新しい楽しさを見出せるかもしれませんよ。


【山の心得≪83≫】~標高と気温差編~

と言う事で今回もタイトルの通り、標高と気温差の関係に関して記事にしていきたいと思います。

「標高が上がると気温は下がる。」

と言うのは登山者では無くても何となく理解されている、言わば「常識」なのかもしれません。
今回は原因に関して少しだけ深堀していきたいと思います。

標高と気温の基本的な関係

標高が100メートル上昇するごとに、気温が約0.6度下がるというのは、登山者なら一度は聞いたことがある基本的な知識です。
これは「気温減率」と呼ばれる現象で、大気の圧力が関係しています。
地表付近では空気が密集しているため熱が伝わりやすく、標高が高くなるにつれて空気が薄くなり、熱が効率的に伝わりにくくなるのです。
そのため、標高が上がるほど気温が下がるという関係が成り立ちます。

例えば、平地での気温が20度の場合、標高1000メートルでは14度、標高2000メートルでは8度程度に下がります。このような気温の変化は、登山者が装備を整える際や計画を立てる上で非常に重要です。
特に夏山登山では、平地が猛暑日であっても山頂では肌寒くなることがあり、防寒具の準備を怠ると体温調節が難しくなる場合があります。

また、この気温減率は季節を問わず登山者が意識するべき指標です。
冬山では、標高が高くなるほど厳しい冷え込みが予想され、気温差がさらに大きくなるため、防寒対策が特に重要です。
登山口では「寒い」状態でも山頂だと風も相まって「極寒」に感じる事は想像に難しくありません。


気温減率が一定ではない理由

気温減率が約0.6度とされるのは一般的な目安ですが、実際には一定ではなく、地域や天候、湿度によって変動します。
気温減率が変わる理由を以下に詳しく説明します。

①湿度の影響
湿度が高い場合、空気中の水蒸気が凝結して熱を放出するため、気温の低下が抑えられます。この現象を「湿潤断熱減率」といい、気温減率が0.6度よりも小さくなることがあります。
一方で、乾燥した空気では水蒸気が少ないため、気温がより急激に下がる「乾燥断熱減率」が適用され、0.6度を超える場合があります。

②地形の影響
地形も気温減率に影響を与える重要な要因です。
例えば、谷間のような地形では冷たい空気が溜まりやすく、標高が低くても気温が極端に低いことがあります。
また、尾根沿いは風が強く、体感温度が下がることがあります。
このような地形特有の気象条件を理解しておくことが、安全で快適な登山につながります。

③天候の影響
晴天の日は気温減率が安定している場合が多いですが、曇りや雨の日は大気の状況が変わりやすく、気温減率も不安定になります。
特に雨天時には湿度が高くなるため、気温の低下が緩やかになることが一般的です。


標高と気温差が登山に与える影響

標高と気温の関係を正しく理解することは、登山計画を立てる上で不可欠です。以下では、標高と気温差が具体的に登山者に与える影響について詳しく説明します。

①装備選びへの影響
登山では、標高ごとの気温を考慮した装備が必要です。
特に防寒具やレイヤリングの方法が適切でないと、低体温症や凍傷のリスクが高まります。たとえば、標高が3000メートルを超える山では、夏でも冬用の防寒具が必要になる場合があります。
また、靴下や手袋などの細かい装備も重要です。
標高が上がるにつれて手足の末端が冷えやすくなるため、しっかりとした防寒対策を講じることが求められます。

②行動計画への影響
山頂が標高3000メートルを超える場合、平地との気温差が20度以上になることもあります。このような気温差は登山者の体力や装備に大きく影響を与えます。登山計画を立てる際には、気温差を考慮して休憩の頻度やペース配分を調整することが重要です。

③体温調節の課題
標高が高くなるほど気温が低下するだけでなく、運動による汗冷えも加わり、体温が急激に低下するリスクがあります。
これを防ぐためには、適切なレイヤリングやこまめな体温調節が欠かせません。また、休憩時に体を冷やさないよう、防寒具をすぐに取り出せる状態にしておくことが大切です。


高山植物と気温の関係

標高と気温の関係は、人間だけでなく山に生息する植物にも大きな影響を与えています。高山植物は、低温や強風といった過酷な環境に適応するために、独自の進化を遂げてきました。

①高山植物の特徴
高山植物の多くは、背丈が低く地面に近い位置で成長します。
これにより、強風の影響を最小限に抑えることができます。
また、葉や茎に毛が生えている植物も多く、これが防寒対策として役立っています。さらに、高山植物の花は鮮やかな色を持ち、短い夏の間に効率よく受粉できるようになっています。

②標高による植生の変化
標高が上がるにつれて植生が変化するのも、気温差が大きな要因です。
たとえば、標高1000メートル付近では広葉樹林が多く見られますが、標高が2000メートルを超えると針葉樹林が中心となり、それ以上では高山植物が生息するエリアに移行します。
この変化は、植物が適応できる気温や環境の限界を示しています。

③高山植物を観察する際の注意点
高山植物は貴重な自然遺産であり、登山者が踏み荒らさないように注意することが求められます。
登山道を外れて植物に影響を与えることは避け、観察する際には距離を保つよう心掛けましょう。また、「植生回復エリア」には決して入らないようにしましょう。


標高ごとの気温差を体感したエピソード

標高と気温差を実際に体感することで、登山の計画や装備の重要性が身に染みる瞬間があります。
例えば、平地が30℃を超える真夏日に、標高2000メートルの山を訪れると、山頂の気温は15℃前後と、肌寒さを感じることがあります。
僕も経験した事がありますが、登山始めたての頃に平地と変わらない暑さで想定して薄着で出かけたところ、山頂では寒さに震え、予定していた昼食すら十分に楽しめなかった経験もあります。
「装備の過不足は登山の満足度に直結する」という教訓を得ました。(最近は逆に厚着しすぎて山行を始めたは良いが、すぐ脱ぐ状態になって居ます。。。)

一方、冬山では、標高ごとの気温差がさらに顕著に現れます。
標高が1000メートル上がるごとに約6℃の気温差が生じるため、平地が-2℃なら山頂は-8℃という過酷な条件になります。
この温度差は、凍傷や低体温症のリスクを伴うため、防寒具の選択や体温調節が非常に重要です。
僕自身も、冬山での軽装が原因で手足が冷え、下山時には感覚を失なった経験があります。これらの体験は、気温差を軽視しないことの大切さを痛感させるものでした。(手がかじかんで靴紐すら結べなくなって焦りました。)


標高と気温差を活かした楽しみ方

標高と気温差は、登山の楽しみを広げる重要な要素です。
夏山では、平地の猛暑から逃れる避暑地として、涼しい山頂を目指すのが一般的です。標高1500メートルを超える山では、爽やかな風と快適な気温が登山者を迎えてくれるため、心地よい自然の中でリラックスできます。
また、山頂からの絶景は、清涼感をさらに増幅させてくれます。

さらに、気温差を活かした楽しみ方として「雲海観察」が挙げられます。
特に、朝方の冷え込みが強い高地では、雲海が発生しやすくなります。
この自然現象を目の当たりにすると、まるで雲の上を歩いているかのような幻想的な体験ができます。雲海観察を目的に早朝に山を訪れる登山者も少なくありません。

また、気温差が生み出す季節の変化を楽しむことも魅力の一つです。
標高ごとに異なる植生や気候を観察することで、自然が織り成す四季折々の美しさを発見できます。
たとえば、標高1000メートルでは初夏の新緑が楽しめる一方、標高2000メートル以上では、同じ時期に高山植物の可憐な花々が咲き誇る光景が見られます。このように、気温差を知ることで自然の多様性に気づき、登山の楽しみがさらに深まるでしょう。


標高と気温を活用した事前準備

標高と気温の関係を踏まえた事前準備は、安全で快適な登山の鍵となります。まず重要なのは、登山計画を立てる際に、標高ごとの気温差を予測することです。天気予報を確認する際には、気温減率(標高100メートルごとに約0.6℃下がる)を考慮して、目的地の気温を計算しておくと良いでしょう。

装備に関しては、標高に応じたレイヤリングが必要です。
特に、薄手のインナーと保温性の高いミッドレイヤー、さらに防風性を備えたアウターを組み合わせることで、気温差への対応力が高まります。
また、冬山では、防寒具の他に保温性の高い手袋や靴下、そして携帯用カイロも必携アイテムとなります。

食事や飲み物も事前準備の一部です。
気温が低下すると、体は体温を維持するために多くのエネルギーを消費します。そのため、高カロリーの行動食や温かい飲み物を携行することが推奨されます。また、休憩時に体を冷やさないよう、断熱効果のある座布団や簡易的なシェルターを用意しておくと、より快適な登山が楽しめます。

加えて、標高ごとの気温差を理解することで、リスク管理にもつながります。たとえば、下山時に急な天候変化が予想される場合には、予備の防寒具やレインウェアを用意しておくことで安全性を高めることができます。
このように、標高と気温の情報を活用することで、登山の安全性と快適性が向上するのです。


標高と気温差は、登山者に多くの学びと楽しみを提供してくれる重要な要素です。これらを理解し、活用することで、登山の魅力がさらに広がります。
ぜひ標高ごとの気温差を意識して、新たな発見や体験を楽しんでみてください!この時期だと、登山口と山頂付近の樹木の凍り方が全然違うと思います。山頂付近の樹氷を楽しむのもまた一つです!

樹氷(南木曽岳より)

ちなみに僕が気温差を気にして「年中必ず」ザックに忍ばせているダウンが1つあります。
・ノースフェイス サンダージャケット

ノースフェイスの軽量性と保温性を兼ね備えたダウンジャケットです。
中綿には化繊わたとダウンのハイブリッド素材を使用しており、濡れても高い保温力をキープします。通常ダウンは濡れると保温性が無くなってしまうのですが、化繊わたが入ったハイブリット素材なので、濡れにも強いインナーダウンになっております。表地には撥水加工が施され、小雨や雪にも対応可能。ポケッタブル(ポケットがそのままケース)にコンパクトに収納できるため、登山や旅行の携行性に優れています。夏はアウター、冬はインナーとしても活躍する万能な一着です。
通年、欠かさずにザックに携行しているダウンの一つです。テント場や休憩所で必ず羽織る一着の一つです。ノース特有のスタイリッシュスタイルでタウンユースとしても格好がいいのがまた見どころですね!

やはり防寒具は命にかかわるものなので、ちゃんと装備していきたいですね。常夏、東南アジア旅行にも持っていく1着です。(年中夏ですが、ショッピングモールとかはエアコンガンガンでむしろ寒いんですよ。。。)
口コミも合わせて是非見てみて下さい!

という事で今回の【山の心得】は
「標高を気温差の関係」
と言う事に関して記事に致しました。

今回も最後までご拝読頂きありがとうございます!

また次回もご拝読頂けると幸いです。!

宜しければスキ頂けると大変励みになりますのでよろしくお願いいたします!

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前回の記事はこちらになります!
【山の心得≪82≫】~冷えた手は心のSOS編~
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ミズ
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