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【山の心得】~ビバーク知識基礎編~
こんにちは!ミズです!!
田舎暮らしを始めるために、名古屋から岐阜の山奥に引っ越して一番感じていることがあります。
それは、
日照時間が短すぎるという問題!
日本海側ほどではありませんが、日照時間が短く、洗濯物を外に干すのもままなりません。
油断していると、気づけば外では雪がちらつく・・・そんな状況です。
「めちゃくちゃ寒い」
「日照時間が短すぎる」
この2点以外に特段の不満はありませんが、それだけは大きな課題だと感じています。
太平洋側と内陸部の大きな違いを、自分の体で実感している日々です。
その土地ごとの良さもあるので、一概に日照時間だけで良し悪しを決めるものではありませんが、洗濯物を「外干しする派」にとっては悩ましい問題かもしれません。
さて、今回は
「直感の精度を上げて直感で動く意味」
について考えてみたいと思います。
人は誰でも直感的に「これだ」と思うことがあっても、どうしてもその通りに動けないことがあります。
「より良い答えがあるのでは?」
と探しすぎて、いつの間にか思考が行き詰まることもしばしば。
これを「分析麻痺」と言います。
最初にアイデアが浮かぶ瞬間は、思考が最も自由で創造性にあふれたタイミングですが、その後、「もっと良い案を出さなければ」というプレッシャーが創造性を抑え込んでしまうことがよくあります。
実は最初のアイデアが全体の70~80%の完成度を持っていると言われています。そのため、数分考えて次のアイデアが思いつかない場合は、まず試してみる方が良いのです。
実際にトライしてエラーを繰り返すうちに、それが自分の経験と知識となり、次の直感の精度を高めていきます。
最初に浮かんだアイデアは、自分の経験や知識に基づいた無意識の直感から生まれることが多く、意外と的を射ている場合があります。
特に、熟練した分野や自分がよく知っているテーマでは、最初の直感が驚くほど正確なことも多いのです。
つまり、「直感の精度を上げるには、経験や知識を増やすこと」が重要です。そのためには、トライ&エラーを繰り返すことが不可欠です。
SNS運用はその典型的な例で、投稿による再生数や「いいね」の数が、経験として蓄積されていきます。
僕もインスタグラムで毎日動画を投稿していますが、日々の動画制作では「とりあえず作って出してみる」ことを大切にしています。
そして、どんな編集が再生数を伸ばす(人気が出る)のかを時々研究しています。(最近は惰性になりがちですが・・・)
最初から完璧なものを出すことは難しいですが、続けることでクオリティを上げていくことができます。
また、知識を増やすには「本」も間違いなく有効なツールです。
著者の頭の中から抽出された濃密な知識や考え方を、わずか1000円程度で吸収できるのです。
(図書館を利用すれば無料という選択肢もあります!)
タイパを考えても、本は最強の知識インプットツールだと感じています。
経験と知識を掛け合わせることで、最強の直感力を身に着けることができます。ぜひ皆さんも、身近な体験から積極的に挑戦してみてはいかがでしょうか?(勿論本も本も読んでみましょう!)
例:絵を描く・料理をする・新しいスポーツにチャレンジ!など。
【山の心得≪76≫】~ビバーク知識基礎編~
と言う事で今回はビバークに関して記事にしたいと思います。
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ビバークに関して知識をお持ちでしょうか?
「山の天気は変わりやすい。」と言うのは事実で、緊急時に備えて最低限の知識は身に着けておくべきです。
今回は、ビバークの基礎知識に関して記事にしたいと思います!
山での急な悪天候に備える!一時ビバークの方法と注意点
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登山中、予想外の悪天候に遭遇することは避けられません。
特に冬山や標高の高い山では、天気が急変しやすく、一時的に行動を止めて安全を確保する「ビバーク(緊急露営)」が必要になる場合があります。
本記事では、悪天候時にどのようにビバークを行い、安全を確保するかの基礎知識を解説します。
そもそもビバークとは?
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ビバークとは、通常の計画外で緊急的に野営を行い、安全を確保するための手段です。以下のような状況でビバークが必要になることがあります。
・突然の嵐や吹雪に遭遇し、行動を続けると危険な場合。
・道迷いや事故で行動不能となった場合。
・日没後の行動が困難になり、安全な場所で待機する必要がある場合。
特に悪天候下では、冷静な判断と迅速な対応が命を守る鍵となります。
急な悪天候に見舞われたときの初動
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悪天候時には、次のように迅速かつ冷静に行動しましょう。
①天候の観察と判断
・雨や雪、風の強さが急速に増してきたら、早めに行動を中止し、安全な場所を確保します。
・雷の可能性がある場合は、稜線や開けた場所を避け、低地に向かいましょう。
②安全な場所を探す
・風や雨を防げる岩陰、木々が密集したエリア、窪地などを選びます。
・土砂崩れの可能性がある斜面や、増水しやすい川辺は避けること。
③装備の確認
・防寒着やレインウェアを着用して体温低下を防ぎます。
・グローブや帽子などで末端の冷えを抑えることも重要です。
一時ビバークの方法
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①ビバークに適した場所の選び方
・風を避けられる場所:風速が強いと体温が奪われやすくなるため、風よけになる岩や木陰を選びましょう。
・水はけの良い地面:豪雨時に水たまりになりにくい高台や、岩場を探します。
②緊急シェルターの設置
・ツェルト(軽量テント)
登山装備に含まれることの多いツェルトは、緊急時に非常に役立ちます。適切に設営することで風や雨を防げます。
・固定が難しい場合、ザックや石を使って重しにします。
・ツェルト内に入る際、湿った衣類を外側に掛け、内部の湿気を最小限に抑えます。
・防水シートやポンチョ
ツェルトがない場合でも、防水シートや大型のポンチョを活用して簡易的なシェルターを作りましょう。
③保温対策
・エマージェンシーシート
銀色の保温シートは、コンパクトで軽量ながら体温の低下を防ぐ効果が大きいです。シートを身体に密着させるように包むと効果的です。
・重ね着と動き
着られるものは全て着込んで体温を保ちますが、あまり動かずじっとしていると身体が冷えるため、適度に手足を動かして血行を促します。
④食料と水の管理
・悪天候時でもカロリー消費は激しいため、すぐに食べられる行動食を摂取します。
・温かい飲み物があれば体温低下を防げますが、なければ冷たい水でも少量ずつ摂取し、脱水症状を防ぎます。
ビバーク中の注意点
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①定期的に周囲を確認する
・雨や雪の影響で地面が崩れる可能性がないか、注意深く観察します。
・落石のリスクがある場所では、頭上にも警戒しましょう。
②体温低下を防ぐ
・雨風を避けても、濡れた衣類を着たままだと体温が奪われます。着替えを持参している場合は乾いた衣服に替えましょう。
・寒さが厳しい場合は、ザックの中に足を入れて保温する方法もあります。
③周囲との連絡を取る
無線や携帯電話が通じる場合、遭難信号や位置情報を発信して助けを求めます。電波がない場合は、ヘッドライトでSOSの点滅を行いましょう。
ビバーク後の行動
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・天候が回復するまで待機
天候が回復したら、できるだけ安全なルートを選んで行動を再開します。無理に進むとさらなる危険を招く可能性があります。
・仲間や周囲との連絡を密にする
ビバークを終えたら、仲間や家族に無事を報告します。
ツェルトがない場合の簡易ビバーク方法
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登山者の中には、装備を最小限に抑える軽量化志向の方や、緊急時の装備が不足してしまう状況に陥ることもあります。
その場合でも、工夫次第で身を守る簡易的なビバークを行うことができます。以下では、ツェルトがない場合の具体的な対策を紹介します。
①自然の地形を利用する
・山中では、自然の地形をうまく利用することで簡易的なシェルターを作ることができます。
・岩陰や窪地
大きな岩がある場合は、その陰に身を寄せて風を防ぎます。
特に風下に位置することで、寒さを大幅に軽減することが可能です。
ただし、雨水が溜まりやすい場所や、土砂崩れのリスクがある場所は避けましょう。
・倒木や木々の間
倒木や枝が密集しているエリアを見つけた場合、枝をかき集めて身体の上に被せ、簡易的な屋根を作ることができます。
これにより雨や雪をある程度防ぐことが可能です。
②携帯しているアイテムを活用
ツェルトがなくても、持っている装備を組み合わせて簡易的なビバークを構築できます。
・レインウェア
上下のレインウェアを着て防水性を確保し、雨や風から身体を守ります。
さらに、ザックの中の防水カバーを頭や背中に掛けて二重に防ぐ方法も効果的です。
・ザック
ザック自体を防風・防寒の補助として利用します。
ザックを体の風上側に立てかけることで風を防ぎ、さらに中に足を入れて保温効果を高めることができます。
・ポンチョやエマージェンシーシート
ポンチョや銀色のエマージェンシーシートがあれば、簡易的な屋根や身体を包む防寒具として活用できます。
エマージェンシーシートは体温を反射するため、身体全体を包み込むように使用しましょう。
③雪を活用したシェルター作り
冬山や積雪がある環境では、雪を利用して簡易的なシェルターを作ることもできます。
・雪穴(スノーシェルター)
柔らかい雪がある場合は、雪を掘って穴を作り、そこに身を隠すことで風や寒さをしのげます。雪自体が断熱材として機能するため、特に風の強い状況では効果的です。
・雪壁の作成
雪をかき集めて壁を作り、風よけとして利用します。
ザックやポールを使って壁を補強するとより安全です。
④枝や葉を活用した保温対策
樹木が多いエリアでは、枝や葉を活用することで防寒・防風の効果を得られます。
・地面に敷く
枝や葉をかき集めて地面に敷くことで、直接地面に座ることによる体温の奪われ方を抑えることができます。
厚みを持たせることで保温効果が高まります。
・身体に掛ける
身体に直接掛けたり覆うことで、風をしのぐことができます。
枝が太い場合は、風よけとして立てかける使い方も有効です。
⑤複数人での協力
グループで登山をしている場合、一時ビバークでは互いに協力することで安全性と快適性を向上させることができます。
・身体を寄せ合う
互いの体温を利用して、寒さをしのぎます。
外側の人が防水シートやザックで風を防ぎ、内側の人が暖を取りやすくする方法がおすすめです。
・装備のシェア
装備が不足している場合は、持ち寄ったアイテムを最大限活用することで全員の安全を確保します。特に防寒具や食料の分配は重要です。
緊急時に役立つ工夫
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・雪や岩で「SOS」を描く
悪天候時には救助が必要になる場合も考えられます。
ヘッドライトや反射材、雪や石を利用して「SOS」マークを描き、救助隊に自分の位置を知らせる工夫をしましょう。
・ヘッドライトの点滅
夜間や視界が悪い状況では、ヘッドライトをSOS信号(短短短、長長長、短短短)で点滅させ、救助隊に気づいてもらえるようにします。
まとめると
山での一時ビバークは、命を守るために欠かせないスキルです。
事前に装備や知識を備えておくことで、予想外の状況にも冷静に対応できます。冬山や悪天候時に備えて、日頃から緊急対策を学び、実践することを心がけましょう。
ビバークは決して「失敗」ではなく、「安全な帰還」を目指すための正しい判断です!
以前、お守り替わりにチェーンスパイクは良いですよ!と記事に致しましたが、実はツェルトもお守り替わりに最適です。
テントより軽く、ポールもストックで済みますので、ザックの片隅にツェルトを入れて置く事も検討してみて下さい!
・ファイントラック(finetrack) FAG0122 ツエルト1 OG
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日本製のファイントラックから出ている軽量かつコンパクトな1人用のツェルトです。独自の防水透湿性素材を使用しており、雨や風をしっかりガードしながら、内部の湿気を外に逃がします。設営が簡単で、素早く組み立て可能。自立式でないため、ロープやトレッキングポールを使用して安定性を確保する必要がありますが、その分軽さが際立っています!緊急時に非常に役に立つ一張りです。今、テントは重いからツェルトしか使わない方も多いですね・・・。
ぜひこの記事を参考に、登山をさらに安全で楽しいものにしてください!
という事で今回の【山の心得】は
「ビバークの簡易(基礎)知識!」
に関して記事に致しました。
今回も最後までご拝読頂きありがとうございます!
また次回もご拝読頂けると幸いです。!
宜しければスキ頂けると大変励みになりますのでよろしくお願いいたします!
YAMAP定期更新しております。是非ご覧ください!
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前回の記事はこちらになります!
【山の心得≪75≫】~スノーブラインドネス編~
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