司馬遼󠄁太郎原作「峠 最後のサムライ」を観た
公開された当時に丁度、司馬遼󠄁太郎の原作「峠」を読んでいたので気になっていた映画。アマプラで観た。
司馬遼太郎は「あとがき」で作品の意図を次のように書いていた。
タイトルからもわかるように、本作品のテーマもここにおいたのだろう。
この河合継之助という人物は、一筋縄ではいかない。映画の中では、家老に成ったあとの話から描かれているが、そこに至るまでの河合継之助の辿る道が面白い。ここを切り取ってしまったら、人物像が立体的になりえないが、映画の制約上、仕方がないがもったいない。
そして、小藩が武装中立で独立して生き残る事にかけるという凡人には到底思いつかない発想にかけ、出来る限りの準備をしていた実行力と胆力が半端ない。また、その底には、自分の生まれ育った郷土や主君への忠義があった。
フイルムで撮られた映画と後で知った。懐かしい感じがしたのはそのせいか。俳優陣は役所広司、松たか子、仲代達矢、香川京子、魅せる役者揃い。良い場面も沢山ある。
映画を観たあとに、原作を再読したくなった。英訳されたら、サムライに関心のある人たちがこぞって読むかな。
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