同期の『桜』ならぬ『アナ』！

軍歌に『同期の桜』という歌がある。
『貴様と俺とは同期の桜』という歌詞で知られる歌だ。
アナウンサーもそんな昔の名残りか同年に採用された仲間を『同期』と呼んでいた。
私らは昭和３８年採用組。なぜか『４１期』と呼ばれていた。
当初６２人いたが研修中に一人が辞めて６１人の同期であった。
６０年前のことだ。
６１人中女性アナウンサーは６人だったと思う。
その中のKさんが他界されたという知らせが同期の女性から昨日伝えられた。
私ら男子は皆地方局に赴任したが女性はずっと東京勤務のまま。
Kさんは採用から３年ほどで当時『夜のゴールデンアワー』の人気番組の『アシスタント司会』に抜擢され注目された。
当時私は尾道放送局に勤務していたが同期の活躍を眩しい思いで見ていた。
しかし彼女はその後数年でなぜか退職した。
以後一度だけフジテレビがまだ河田町にあった頃局のロビーで出会った。
それ以後一度も会う機会はなかった。『同期会』も一度もなかった。
今日教会での告別式との事だが遠くからご冥福祈るばかりだ。合掌。