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焼き鳥を焼いた日

年末になると、家族がそろって帰省してしまう。
私はといえば、仕事も年末まであるし、犬を飼っているため年末年始は留守番をするのが毎年の恒例である。

ひとりといっぴきで暮らす年末はとても淋しい。
家族は帰省を楽しみにしているから、家を出る直前まで大騒ぎしているのだが、見送った瞬間静まりかえる。
ワンコロはといえば、興奮冷めやらん雰囲気で息を荒げているのだが、だんだん状況を理解して寂しそうにして何故か少しよそよそしくなるのだ。

うちのワンコロ

さて、何もする事がないのだ。

とりあえず犬の散歩だと、ワンコロを駆り出して近所を歩き回る。

ワンコロとネギ畑

帰ってきたら本当にやる事がない、急に時間を与えられると考えすぎて何もしないで時間だけが過ぎてしまうのだ。

とりあえずありもので夕飯を作ろうと思うのだが、ひとりの時は何故か少し凝ったものを作りたくなってしまうのだ。

冷凍室をのぞくと、カチカチに凍った鶏もも肉があった、この肉は2kgで1000円ちょっとで買えるブラジル産の鶏もも肉で定期的に買っては少し溶かして個包装にして冷凍保存しているのだ。

これで焼き鳥を作ろう。

私は普段お酒を飲まない、以前は毎日晩酌をしていたし、よく飲み会にも行っていたのだが、あまりお酒が好きではない事に気がついて一切飲まなくなった。
身体の調子もなんとなく良いし、いつでも車に乗れるしで生活自体も楽しくなったのだ。

お酒を飲まなくなってから、おつまみの様なものはほとんど作らなくなったのだが、今日は焼き鳥だ。
ひとりで焼き鳥を食べるのだ。

私は昔、居酒屋でアルバイトをしていた。
焼き鳥も担当していたから、串打ちは得意だ。

しかし、数本焼くのに炭をおこすのは少し面倒だ、次の日も仕事が控えている。

色々考えた。オーブンや魚焼きグリルを使えば簡単なのだが、新築を買って以来、クサくなるとの理由で魚焼きグリルもオーブンでも魚や肉を焼いてはいけない事になっている。

そこで思いついた。

スキレットで焼こう


焼き終わった写真


うちのキッチンはIHのため火で炙る事が出来ないのだが、高温のスキレットなら焼き目も付くはずだ。

鶏もも肉を切りネギを切り(散歩の時のネギではないのでご安心を)1枚だけあったとんかつ用の豚肉も切り、ももとねぎまとブタ串を仕込んでスキレットで焼いてみた。

焼き鳥は炭に落ちた油から煙が出て、そいつで燻してあげると美味しくなるときいたのでスキレットの蓋をして焼いてみる。

ピントが明太子にあってます


上手いこと焼けました、本当ならビールでいくところなのだろうが、いつも通りご飯でいただきました。

食後に、久しぶりに焼き鳥食べたなぁ〜、なんて考えながらワンコロとじゃれ合うのでした。



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