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グランド・ファンク・レイルロード「熱い激突」

今朝のウォーキングミュージック
グランド・ファンク・レイルロード「熱い激突」1976年

4人体制での最終アルバムとなった『熱い激突 (原題: Good Singin', Good Playin') 』


これ、好きなんですよお。
トッド・ラングレンのプロデュースで2枚。 
そのあと
ジミー・アイナーのプロデュースで2枚。
そのあと
フランク・ザッパのプロデュースで出したアルバムがこれ。
まず
ザッパのプロデュースには、びっくり。
あのザッパが、グランド・ファンクをプロデュースだぜ。
びっくりして
すぐに買いました。

もう暴走列車と言われるほどの豪速球は投げられなくなったが
コントロールで勝負するピッチャーになった感じの時期だが
やはり、グランド・ファンクには豪速球だと
だんだん売れてこなくなり
私も、ジミー・アイナーのプロデュース作はリアルタイムでは買ってなくて
後に、CDリマスターシリーズが出てから買ったくらい。
だが、これは、ザッパのプロデュースなんで、レコードでしっかり買った。

一曲目から
キシッとした演奏。
いい演奏だが
かつてのワイルドさは薄れてるかな。
そういうので、かつてより売れなくなったきてたのかな。 

私の好きなのは
二曲目
会話が入り、いかにも一発勝負のレコーディングって感の曲。
その臨場感と、コール&レスポンスの歌にシビレる。
これ、シングルカットされたみたいね。

マークとドンの歌って
最強布陣のボーカル体制だなあ
ってのは、このアルバムでもよくわかる。
気持ち良いのだよね、この2人が歌うと。

あと
なんといっても
ザッパがギター弾く曲
「Out To Get You」
これが良いのだよねえ。
プロデューサーが主役の曲がウリのアルバム?

また、アルバム全体に出来は良いのだけど
かつてグランド・ファンクがもっていた問答無用の豪快さが薄れている気がする。
これは、トッドを起用してから、だんだんと洗練され、きちっとした曲になっていくけど、そのイモとも言われたグランド・ファンクならではの味わいが薄れていってるような感じ。

「アメリカンバンド」とかは
見事に、グランド・ファンクの良さをうまくまとめあげた大傑作だが
そこから、だんだんと……
と、私は思う。
だから
だんだん売れ行きも悪くなったんでは、と。

このアルバムのミュージックライフ誌のレコード評価は、星五つのうち四つだから、高評価ではあるけどね。


あと、個人的には
この1976年辺りから
ハードロックから遠ざかっていったような気もする。
この年、1976年
レインボーのセカンド「虹を翔る覇者」が出て
その後の来日公演を観てから
なんとなく、ハードロック系を買わなくなり
ジャクソン・ブラウンとかのLA系や
スプリングスティーンにまいってたり
ジェフ・ベックの「ブロー・バイ・ブロー」以降のインストものから、フュージョンやクロスオーバーとか言われた傾向のを聴くようになっていった記憶だ。

まあ、後に、ヴァン・ヘイレン出たら
びっくりして聴いたし
ツェッペリンは、1980年に活動終了まで、きちんと買ってたし
後には、ブートレッグを集めるようになり、ハードロックが基本は好きではあったことは間違いない。

たぶん
アメリカ系やインスト系とかの動きに目がいくようになり
好みが幅広くなったんだろな。

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