見出し画像

ある日の放課後:女学生からの手紙


先生へ

私は片付けが嫌いです。
私には夫があり、3歳の子供がいます。夫は散らかっていても気にならないたちです。子供もまだ小さいので散らかすことには一生懸命ですが、片付ける、という気持ちはまだ十分育っていないように思います。

片づけることは嫌いだけど、綺麗な空間で過ごすことが好きです。
理想は常に綺麗な空間を保つことです。ですが実際のところ、片付いているのはほんの一瞬、あとは大体散らかっている。そんな家の状態が多いように思います。

夫と私は会社員でフルタイムで働いているため、どうしても家事が後回しになりがちです。一日中保育園で過ごしてくる子供と一緒に過ごす時間も持ちたいです。一方で、一人の時間も大切にしたい。自分を大切にすることが、家族を幸せにすることだと思うからです。

散らかった部屋をみると、私はダメな母親だ。ダメな妻だ。そんな風に思います。

子供に対して、罪悪感を覚えてしまうのです。綺麗な環境で過ごしてもらいたい。綺麗な環境を心地よいと感じて欲しい。

だけど、片づけが億劫です。とても、とても億劫に感じてしまいます。

せっかく片付けた部屋が、すぐに散らかってしまうとイライラします。片付けても片付けても終わらない。この行為にいったいなんの意味があるのだろうと思ってしまいます。

私が毎日、片づけに取り掛かろうとすると、家族の空気が重くなるような気がします。子供は「せっかく遊んでいたのに・・・」という顔をします。夫からは「さあ、また怒られないうちに・・・」と怯えたような感じを受けるのです。

片づけというものに囚われているような、縛られているような感じがあります。

先生、こんな私でも麗し片づけ学園を卒業すれば理想の生活をすることができるようになりますか
私はどうすればいいのでしょうか。

麗し片づけ学園 1年 高橋かのん

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?