「遅く」に授かるしあわせ ーリライト版ー
私の息子たちは上が8歳、下の子が5歳になります。
私が現在50歳なので、2人とも40歳を過ぎてから授かったことになります。
いわゆる「遅い子」です。
結婚すること、父親になること、ましてや2人の子を持つなんてことは、35歳の段階ではまったく想像していませんでした。
結婚した当初や父親になったばかりの時は「もっと妻に早く出会っていたら、もっと早く子供を授かっていたとしたら、家族と過ごす時間も多くてよりしあわせだったんだろうな」なんてことを考えたりもしました。
しかし、最近はそんな風には思わなくなってきました。それは義父の影響が1番大きかったと思います。
義父は現在93歳。妻はお父さんが50歳の時に授かった一人娘になります。ですので、長男がなんと85歳での『初孫』になります。
「遅く」に授かった一人娘の子供ですから、可愛くないはずがありません。
孫2人と戯れている義父は絵に描いたようなえびす顔で、しあわせ溢れるその姿は言い方が正しいかわかりませんが『生き仏』のようです。
実は8年前、長男のお宮参り前の写真撮影の時に義父は倒れて病院に運ばれ、そのまま入院してしまいました。その際にいろいろと検査をした結果、いくつかの病気が見つかり手術もしました。
結果として、今も元気に孫と遊んでいます。義父は真面目に「Yちゃん(長男)がじいじの命を救ってくれた」と言っています。
そんな義父の言動を見るにつけ、ものごとには「良かれ」のタイミングというのがあるのだなと感じます。
義父は50歳で父になり、85歳で爺になり、孫に命を救われたことでより長生きする。それが義父のしあわせの『タイミング』。40過ぎにして父になった私もそうなんだと思います。
きっと長男は42歳の私を、35歳のママを、85歳のじいじを選んで生まれてきてくれたのでしょう。
こういった自然な調和の中で生きている私は、普通に孫の顔も見ることが出来るのだろう。そんな風に考えています😊