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「小さい時からの夢だった宇宙業界に、社会人1年目で転職。」エンジニア 庄 晋太郎 l\\てんちびとインタビューVol.22

皆さんこんにちは! 天地人の学生インターンの鈴木です。
 
天地人(てんちじん)は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。地球観測衛星の広域かつ高分解能なリモートセンシングデータ(気象情報・地形情報等)や農業分野の様々なデータを活用した、土地評価サービス「天地人コンパス」を提供しています。
 
今回は、てんちびとインタビューの第22弾として、天地人のエンジニア 庄さんにインタビューします! 月1回、天地人の社員を紹介しています。
 

庄 晋太郎プロフィール
埼玉県出身で、大学は地球工学科に入学。
自動車メーカーから転職し、天地人に入社。
天地人では、衛星画像解析エンジニアとして、光学・SAR・気象衛星など様々な衛星データの解析に関わる。
息抜きは銭湯で。
最近、心に残っているニュースは『小型月着陸実証機SLIMのピンポイント着陸』。
好きな野菜はれんこん。

宇宙に興味があった幼少期

どんなことが勉強できる大学に進学したのですか?

私は、埼玉県東松山市で育ったのですが、幼いときから宇宙を身近に感じる機会が多かったんですよ。
実家の近くに、衛星を使ったリモートセンシングを研究するJAXAの地球観測センターがあり、小さいときからよく行っていました。
ほかにも、梶田隆章先生が、私の通っていた中学校に講演に来て、お話を聞く機会がありました。
梶田先生は、物質がどのように作られたか、つまり宇宙が誕生するときの謎を解く鍵になるニュートリノの研究でノーベル賞を受賞した先生です。
このように宇宙を身近に感じるきっかけがたくさんあったので、私は小さいときから、漠然と宇宙に関わりたいなと考えていました。

高校時代も、素粒子などの話をする「The 理系」な友人が多かったので、理系かつ宇宙に関係する勉強ができる大学への進学を決めました。

大学ではどんなことを勉強したのですか?

入学した地球工学科では、おもに地球の資源について勉強しました。具体的には、宇宙に直接関係する内容ではなく、土木関係や資源開発などが中心でした。

大学院に進学するとき、資源に関係する水理学や構造力学などのインフラに関係する研究室が多かったです。でも、私は、宇宙機開発などに繋がる可能性を少しでも残したいという思いがあったので、非破壊検査技術について研究することにしました。

※非破壊検査技術:物体を壊さずにその物体の表面・内部の欠陥を検出する技術

就職ではどのようなところを受けたのですか?

研究がハードウェア・センシングに関係する内容だったので、就活では自動車メーカーや、鉄道系、電機メーカーなどを受けました。このときは、技術力があって、将来家庭を持った際に養うことができるような安定した会社に入りたいという気持ちでいました。


大学時代、ラクロス部での1枚

どんな会社を選んだのですか?

私が最終的に選んだのは、自動車メーカーです。決め手は、この会社が月面探査ローバーの開発に関わっていることでした。非破壊技術の研究で培った知見を活かしつつ、ゆくゆくはこの分野に関われればいいなと思い、入社を決めました。

他にも、この会社は日本を代表するメーカーの一つだったため「そこで働く人と関わってみたい」「仕事に対する姿勢を学びたい」という気持ちもありました。

入社した庄さんに訪れたアイデンティティ・クライシス

新卒で働いてみてどうでしたか?

実際に働き始め、周囲の人や環境などが変わると、私は「これは本当に自分のしたい仕事なのだろうか」と考えるようになりました。
1日の大半を仕事に費やすことになって、過去の自分は「自分の経験を活かす」「大きな企業から世界を見る」と言いながら、漠然とした不安を抱えて、ただ守りに入っていただけなのではないか、と。
当然ではありますが、新卒で入社してすぐに宇宙関連の仕事に関われる訳ではなかったのも相まって、「私がやりたいことは車なんだろうか」「今やりたいことを先延ばしにしているのではないか」と考えるようになったんですよね。
色々考えるようになって、大学時代にお世話になった教授や、先輩、友人などたくさんの人に相談に乗ってもらいました。

たくさんの人と話してみて、やりたいことをやっている人はキラキラしているなと感じたんですよ。今やりたいことをやらないと後悔するなと感じ、転職することにしました。あのとき相談に乗っていただき、支えてくださった方々には今でも感謝しています。

転職するのは怖くなかったですか?

怖くはなかったですね。どうにかなるはず、と考えていました(笑)
どちらかというと後悔してもいいと思えたから一歩を踏み出せたという感じです。
ただ、前職の職場の方々や同期たちは素晴らしい人たちばかりだったので、彼らと離れてしまうのは少し寂しく感じていました。

どんな事を考えながら転職活動をしていましたか?

新卒のとき、就活では技術力や安定などのバランスが取れた会社を選びましたが、転職するときは、私が好きなこと、つまり宇宙に関連する技術を取り扱える仕事ができる会社を探すことにしました。

また、過去の自分自身の経験を再度振り返りながら、私は、技術を深堀りすることや、自分自身で手を動かすこと、新しいことを吸収して学び続けることが好きだということに気づいたんですよね。

次は、何が何でも自分が好きなことにチャレンジすると決めて転職活動をしました。

天地人に決めた理由は?

最初に、天地人CEOの櫻庭さんと話して、天地人は、失敗してもチャレンジできる環境だと思いました。

天地人で働くことになったら、自分自身で手を動かし、失敗を重ねながらもたくさんの経験を積み、確実に成長させてもらえそうだ、と感じたんですよね。ほかにも、社員紹介記事を読んで、技術力が高い人が集まっていることにも魅了され、入社を決めました。

実際に入ってみてどうでしたか?

最初、「こんなに任せてもらえるの?」と感じました。「やってみよう!」「任せてみよう!」のカルチャーがあるので、改善サイクルが回るのが早いなと思います。

新しい技術などがあると、お互いに「面白い!」となることが私にとって魅力的な雰囲気です。
技術を面白いと思う人が多いので、周りに探究心をぶつけられる場面が多く、事業が加速している実感がありますね。

天地人に入って庄さんの変わった部分はありますか?

私が天地人に入ってちょうど1年位になるのですが、最初の1年間は「恥をかく」という目標を立てて仕事をしてみていました。
とにかく失敗して、知見を増やす姿勢でいたので、周りの方々にたくさんご迷惑をおかけしてしまったかも知れませんが、そのおかげで自分自身、1年前と比べれば成長できたかなと感じています。

昔の自分にかけたい言葉はありますか?

最終的に、宇宙に関わっているよと伝えたいですね。紆余曲折がありましたが、目標にし続けていた宇宙に関われているので、君はそのまま、今やれることをとことんやるように、と伝えたいですね。

今後の意気込みを聞かせてください。

宇宙は面白い!を広めたいですね。また、自分の興味を正直に深掘りしていいんだということを、自分の仕事ぶりでどう体現できるか、どう伝えられるかということも普段から考えています。

宇宙は、まだまだ未開拓な領域なので、全ての分野に可能性があります。特に様々な産業の技術やデータと組み合わせた時に宇宙技術が活きてくる事は多々あります。そのため、色々な要望にお応え出来るよう、チームの皆さんとともに、技術力を常に向上し合いたいです。そして、研究開発・データ解析の主戦力となれるように、私も学び続けたいと思います。

その結果、技術的な深堀りを続けつつ、ビジネス的にも価値ある仕事に繋げていきたいですね。

最後に一言どうぞ!

素敵な環境で素敵な仲間と、これからも技術を楽しみ続けます。


以上、庄さんのインタビューでした。
これからも天地人のメンバーにインタビューしていくので、お楽しみに!
 
 
天地人では、衛星や地上の様々なデータとAIを活用して、課題解決に向けて情報分析、ソリューション提供を行っています。ご質問等ございましたら、info@tenchijin.co.jp までお気軽にお問い合わせください。
 
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