名作劇場「童話の世界から:海外編」vol.1『あかずきん』(グリム童話)
グリム兄弟に 「赤ずきん」 を語ったのは、ハッセンプフルーク家のジャネットとマリーであるとされています。ハッセンプフルーク家は、16世紀にフランスから逃れてきたユグノー派の家系の子孫。
【あらすじ(ウィキペディアより)】
1. 赤ずきんと呼ばれる女の子がいた。彼女はお使いを頼まれて森の向こうの
おばあさんの家へと向かうが、その途中で一匹の狼に遭い、唆されて道草をする。
2. 狼は先回りをしておばあさんの家へ行き、家にいたおばあさんを食べ
てしまう。そしておばあさんの姿に変装して、赤ずきんが来るのを待つ。
3. 赤ずきんがおばあさんの家に到着すると、おばあさんに化けていた
狼に赤ずきんは食べられてしまう。
4. 満腹になった狼が寝入っていたところを通りかかった猟師が気付き、
狼の腹の中から二人を助け出す。
5. 赤ずきんは「言いつけを守らなかったから酷い目に遭った」と反省し、
2度と道草をしたり知らない人の誘いに乗らないことを誓う。
【童話「赤ずきん」が教える教訓】
『悪い者はとことんひどい目にあい、いい者はこのうえなく幸せになるよう』整合性をもたせようと配慮してあった。
・親の言いつけは守る、知らない人(作品内では狼)のことを信用してはいけない
・人を騙してはいけない
・本当に相手を信じていいのか疑うことの必要性”や、“自分で考えることの重要性”
【その他】
グリム童話では、満腹で寝ている狼のお腹を狩人が切り、二人を助け出す。
シャルル・ペロー童話ではおばあさんと赤ずきんが狼に食べられたところで話は終わり、狩人は登場しません。
グリム童話・赤ずきんの後日談
赤ずきんは再びおばあさんの家へ行くことになり、その道中でまた別の狼に出会うのです。
しかし先日のことがありますから、赤ずきんは狼を相手にはしません。
赤ずきんとおばあさんはソーセージを煮た湯を風呂桶に張り狼を匂いで誘い込みます。
屋根の上にいた狼はいい匂いにつられ、風呂桶に落ちて溺死してしまいました。
先日の一件から教訓を得た赤ずきんとおばあさんは、無事狼をやっつけたのでした誰もが知っている物語だとは思いますが、実は色んな水平展開があったりして変化してはいますが、本質は同じ、でも実は怖い話なのです?
※シャルル・ペロー(1628-1703):フランスの詩人『ペロー童話集』作者