見出し画像

名作劇場「童話の世界から:海外編」vol.5『白雪姫』(グリム童話)

しらゆきひめ、は元々はドイツのヘッセン州バート・ヴィルドゥンゲンの民話とされています。

グリム兄弟の『グリム童話』に、KHM53番、エーレンベルク稿(1810年手稿)では43番として収載されています。


【あらすじ(ダ・ヴィンチより)】
 昔々あるところに王様と美しいお妃様がいました。ふたりのもとには、
雪のような白い肌の美しい娘が生まれ、白雪姫と名付けられました。しかし、生まれてすぐにお妃様は亡くなり、継母に育てられていました。白雪姫が7つの頃には継母より美しく成長したため、高慢な性格の継母は、自分よりも美しい白雪姫を憎むようになりました。

 日がな魔法の鏡で承認欲求を満たしていた継母は、ある日いつものように「この国で一番美しい女はだあれ?」と魔法の鏡に問うと、「それは白雪姫
です」との答えが返ってきました。怒った継母は、狩人に命じて姫を殺害しようとしましたが、憐れみ深い狩人は白雪姫を森に置き去りにして命を助け、代わりにイノシシの肺と肝臓を証拠として持ち帰り、継母はそれを大喜びで食べました。

 森に残された姫は、ひとりで森をさまよい続け、やがて小さな家を
見つけます。疲れていた姫は、そのまま家のベッドで寝てしまいました。そこは、森の住人である7人の小人の住む家だったのです。姫は、小人たちの世話をする代わりに家にかくまってもらうことになりました。一方、魔法の鏡によって白雪姫が生きていることを知った継母は、小人たちに邪魔されつつも執念で暗殺計画を実行し続けます。

 そして3度目でリンゴによる毒殺が成功し、ガラスの棺に安置されていた姫。そこへ通りがかった王子が一目惚れします。
きっと白雪姫のことを粗末にはしないと小人たちに約束して引き取った矢先、木に躓いた家来が棺を取り落としてしまいます。ショックで姫は蘇生し、王子は大喜びで国へ連れ帰りました。結婚披露宴の余興は、灼けた鉄の靴を履かされた継母の死ぬまで続く舞踏となりました・・・。


【童話「白雪姫」が教える教訓】
見かけの美しさだけが全てではなく、心の美しさが大切だということです。
また、ねたみや嫉妬といった負の感情は、結局は自分自身を苦しめる事になる。

・うつろいゆくものに執着する愚かさ
・他者を蹴落として手に入れる栄光の脆さ
・困難にあっても学ぼうとしない無知のおそろしさ
・幸せになるためには、困難や失敗が必要


【その他】
都市伝説「白雪姫は実は怖い物語?!」と言われております
・白雪姫は狩人に森で殺されかけた時、7歳だった?!
・白雪姫が王子さまのキスで息を吹き返すのはディズニーだけ?!
・お后の最期にはいろいろなバージョンがある?!
・白雪姫の物語はドイツ以外にも存在する?!

色々な「白雪姫」を調べてみるのも面白いのではないでしょうか?

いいなと思ったら応援しよう!