今更人に聞けない四字熟語vol.12「画竜点睛」「切磋琢磨」
「画竜点睛」(がりょうてんせい)
【意味】
「最後の大事な仕上げ」。「ほんの少し手を加えることで全体が引き立つこと」です。
「画竜」は「竜の絵を描く」こと。「点」はこの場合「印を付ける」という意味。「睛」は「目偏(めへん)」からも推察できるように、「瞳(ひとみ)」を指します。つまり「点睛」で「瞳を書き入れる」という意味になります。竜の絵に、最後に瞳を書き入れることは「最後の大事な仕上げ」なのです。
【語源】
6世紀の中国、画家として知られた張僧繇(ちょうそうよう)が、金陵の安楽寺の壁に4匹の白い竜を描いた。「瞳を描くと竜が飛び去ってしまうから描かない」という帳に対し、人々はそれを嘘だと言って無理やり2匹の竜に瞳を書き入れさせた。
すると雷が落ち、2匹はたちまち雲に乗って昇天してしまった。残りの2匹は
のちのちまで安楽寺に残ったという。このストーリーから、「画竜点睛」は「最も大切なものを最後に加えて物事を完成させる」という意味で用いられるようになりました。
【例文・使い方】
(1)「立派な社屋が完成した。あとは優れた経営陣が揃えば、画竜点睛ということになる」
(2)「よくできた報告書だが、問題の解決策についてまったく触れていない。
これは画竜点睛を欠くというものだ」
(3)「せっかく奨学金の制度を整えても、受給資格が厳しすぎると、“画竜点睛”ということになりかねない」
人生の総仕上げの時期でありますので、正しく画竜点睛ってことでしょうか?日所生活の中で中々めったに使いませんが、境地を味わってみようかと思います。
「切磋琢磨」(せっさたくま)
【意味】
学問や人徳をよりいっそう磨き上げること。また、友人同士が互いに励まし合い競争し合って、共に向上すること。「切」は獣の骨や角などを切り刻むこと。
「磋」は玉や角を磨く、「琢」は玉や石をのみで削って形を整える、「磨」は石をすり磨く意。
【語源】
中国の詩歌集『詩経』。 『詩経』の「衛風淇奧」という篇にある「如切如磋、如琢如磨」という一節からきた言葉だと言われています。
「切」は骨の、「磋」は象牙の、「琢」は玉の、「磨」は石の、それぞれ加工法。
「切磋琢磨」には、主に2つの意味があります。1つめは努力を重ねることで、学問や道徳や技術を磨くことという意味です。2つめの意味は、友人どうしで励まし合ったり、競い合ったりしながら、互いに向上していくという意味です。
【例文・使い方】
(1)新郎のA君とは大学時代から同じラグビー部で切磋琢磨しあった仲です。
(2)成長の秘訣は切磋琢磨だと僕は思っています。
(3)同じ部署のライバルとしてこれからも切磋琢磨して会社を盛り上げよう。
人は生涯でどの位ライバルたちと出会ってしのぎをけずるのでしょうか?
互いに刺激し合って成長していく様は素晴らしいと思います。
自分の中でも戦っていると思います、もう一度「切磋琢磨」の言葉を胸に
生き抜いていこうと思います。
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