見出し画像

正しく言えますか?誤りがちな日本語表現 vol.17「はすに構える」、vol.18「だいがえ案」

vol.17「はすに構える」

【意味】
「斜に構える」は「しゃにかまえる」と読むのが一般的ですが、
「はすにかまえる」でも正解です。
「斜に構える」は、もともと「剣術で相手(敵)に対して刀を下げて斜めに身構えること」から「改まった態度をとる」「おつに気取る・身構える」「物事に正面から対処しないで、皮肉な態度で臨む」ことをいいます。


【ワンポイント豆知識】
【語源】斜に構えるの語源は、剣道の構えです。剣道には上段・中段・下段の構えがあり、中でも中段は相手に対して剣先を向けつつ、刀身を斜めに伸ばした状態になります。他の構え方と比較しても、最も隙が見られない構えです。

刀を斜めに構える中段の状態を、「斜に構える」と呼んだことが語源となりました。
中段の構えは、試合を開始する際の「お互いが真正面から向き合う基本的な姿勢」です。真剣に身構えた状態で、相手に切り込むための準備をしています。

「斜に構える」の本来の意味は、相手やものごとに対して身構えたり、改まった態度をとる様子を指しているのです。

現在一般的に認識されているような、ひねくれた態度や不真面目な言動という意味での使用は、誤用が一般的な使い方として定着したものでした。

真剣に相手と向き合うという本来のポジティブな意味は、いつしか認知度
が低くなってしまいました。

現在はネガティブな意味として誤用
本来とは正反対の意味で使われるようになった「斜に構える」という
言葉ですが、だからこそ現在はどんな意味を込めて使われている言葉なのか把握しておきましょう。



vol.18「だいがえ案」

【意味】
「代替案」ってなんて読みますか?
1.だいがえ 2.だいたい どちらも正解です。
尚、ビジネスシーンでは「だいたい」とするほうが無難でしょう。


【ワンポイント豆知識】
【意味】「代替」とは、「それに見合うほかのものを代わりにすること」
「代わり」という意味をもつ言葉で、本来のものとは別のものを使うときに使用されます。

「役割や順序などをほかのものと入れ替える」という意味をもつ「代」と、「入れかわる」という意味をもつ「替」で構成された言葉で、しばしば読み方に悩まれる言葉のひとつです。

自分は普段1.だいがえ と読んでおりまして「だいたい」とは読みません
でしたが、まあどちらでもOKの様なので気にしないようにしましょうか?

いいなと思ったら応援しよう!