○○生/○○式/○○で学んだみたいな内容はあまり参考にはならない
いわゆる好環境を売りにした権威主義的な書籍を結構目にしますが、〇〇式みたいな内容は論文ベースでない限り無駄です。
注意したいのが、日本で販売するにあたって、海外書籍のタイトルを〇〇式のようなタイトルに変更しているものが結構あるため別途注意が必要です。
私に限らず、こういった記事や本を読んでも「腹落ちしない」とか「腑に落ちない」と思う人が多くいて、レビューや口コミを書くわけです。
腑に落ちない理由
腑に落ちない理由はいくつか考えられますが、主な理由として以下のケースが考えられます。
核心に迫った内容が無く薄い
調べれば出てくる事が羅列してあるだけ
胆力が無いため内容を真似しても継続出来ない
では、なぜ効果を体感出来ないかといえば、勉強から得られる物の一つに「胆力」があります。
胆力とは、物事に対して臆したり、動じたりしない精神力です。
自分を超えて、何かを成し遂げる時に必要になります。
これこそが、本気の勉強で手に入れるべき最高の財産です。
多くの人が手に入れるべきは、憂うことでも騒ぐことでもなく、問題に立ち向かう胆力を養うことです。
基本的に彼らは、持ち前の胆力と、自分自身のインプットとアウトプットのバランスの最適解を理解して解決しており、さらに勉強することに感情的な障壁が少ない傾向があります。
スキル習得の大きな障壁は、多くの場合、知的なものではなく、感情的なものが原因です。
なので「やる前から前提条件が違います」。
元から持っている能力を利用しているだけなので、多くの人が期待するような、学習記録や事細かなプロセスが拝める事は最初からありません(笑)。
ナレッジと効果があるならビジネスにすべき
本当に冴えた内容で、理路整然と学習効率の上がるものなら、そのまま教育ビジネスにでもすれば良いはずです。
(実際海外で1つの事柄に習熟しきった人が習熟のサポートになるサービスを提供しています)
日本でこう言うビジネスを見ると、だいたい名前だけを使った成果が怪しいものや、単純に馬力勝負を持ち込んでるだけなのに値段が高い情報商材が多いです。
試行錯誤の重要性
普通の人は、自分にとって最適なインプットとアウトプットのバランスがどれくらいかを理解していないことが多いのです。
と言うか、勉強に苦手意識のある多くの人は、勉強するときにほとんどアウトプットをしていません。
これは、子どもの頃に試行錯誤しながら学びに取り組む経験があまりないためです。
そもそも継続的に勉強し続ける胆力が無いので、やり方以前に、継続して何かを続ける習慣を作り出す必要があります。
なので余程やる気がない限りは、◯◯式や◯◯方と宣伝されているものは、最初から参考にならない「気休め体験記」と思って見た方が建設的です。
誰でもやっているからこその勘違い
勉強も仕事も好き嫌いに関わらず、誰でもやらされるので、「良い方法があれば自分でも簡単に出来る方法があるかも〜」みたいに勘違いしがちですが、そもそも前提条件に精神的な隔たりがあるため、これを取り除けないと結構苦労します。
運動で例えると分かりやすいのですが、例えば、あなたが仮に自転車に乗れなかった場合、
「運動神経抜群の私が教える◯◯式自転車に乗れるようになる方法」っていう内容より、
「全く運動神経の無い私が自転車が乗れるようになるまでの道のり」っていう内容の方がしっくりくるはずです。
何がダメでどう克服したかの経緯が書いてあれば、自分の中にある問題と同じ部分を参考すれば良いとすぐ分かります。
本当に知りたいのは、賢く無い人がそれを出来るようになるまでのプロセスやカリキュラムか、逆に、1つのことに卓越した人間の軌跡とその時の感情と思考プロセスです。
「やり方そのもの」ではなくて、やり方を矯正出来る様な「考え方」を身につけた方が、遠回りしているけど結果的に正しい学びだったりします。