「江戸の仇を長崎で討つ」とは
「江戸の仇を長崎で討つ」は、慣用句の一つで、直接関係のない場所や場面で過去の出来事や恨みを晴らそうとする、下品なことを意味します。
この諺は、江戸(現在の東京)と長崎が地理的に離れていることから、出来事の場所や文脈が大きくずれていることを暗示しています。
簡単に言うと、「八つ当たり」のような行動なので、感心は出来ません。
この言葉には「問題の原因とは全く関係ないところで八つ当たりするのは、賢明ではない」という教訓が込められています。
こういう行動は相手を傷つけるだけでなく、本来の問題解決にもならないので、避けた方がよいとされています。
具体例
例えば、職場でのトラブルに腹を立てていた人が、家族や友人など関係のない相手に怒りをぶつけるといった行動は、「江戸の仇を長崎で討つ」の例と言えます。
用法
この諺は、非合理的または筋の通らない行動を揶揄する際に使われることが多いです。
他にも、出来事の関連性が薄いのに問題解決を試みる様子を指すこともあります。
地名の対比やその象徴性を使ってユーモアや風刺を込めた慣用句です。