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鹿児島へ【旅記録】
旅の発端
かごしま近代文学館の企画展『没後100年 さまよえる有島武郎展』とかねてから好きな偉人である大久保利通のふるさとを訪れてみたかったため。
一日目
①大久保利通生い立ちの地記念碑
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午後四時頃に鹿児島市内に到着し、歩いてホテルまで向かう途中に見つけたゆかりの地。
大久保利通は西郷と決別し敵対したことから、地元では嫌われているという話を聞いていたのですが、ランニング中の市民と思われる方が石碑に手を合わせておられる姿を見かけて、ほっとしました。
②大久保利通像
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生い立ちの地、近くにある銅像。ポーズがかっこいい!
背景にある木で、ちょっと陽気に見えるのが面白い。鹿児島は植生が南国ですね。
③遊食豚彩 いちにいさん 天文館店
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鹿児島といえば黒豚!
その美味しさは徳川家最後の将軍・慶喜も認めるところ。実際に慶喜から豚肉の催促をされてうんざりしている薩摩藩家老・小松帯刀の手紙が残っているらしい。
コース料理にしたのですが、私にはちょっと量が多くて、最後のほうは食を楽しむ余裕がありませんでした。でも、お肉は本当に美味しかったです。
二日目
①むさしの森珈琲 城山店
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パンケーキを食べたくなって、朝ご飯にお邪魔させていただきました。
朝から紅茶とパンケーキを食べることができて、大満足でした。
②鹿児島県立博物館
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なんと無料です。びっくりするくらい剥製がたくさんあります。
地方性が色濃く表れた、見ごたえのある博物館で、鹿児島の文化や自然について、とても勉強になりました。
③照國神社
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幕末期の名君・島津斉彬公を祀る神社。
七五三のために訪れているご家族の方が多くて、境内は盛況でした。
照國文庫資料館では、島津家の歴史を学ぶことができます。
④城山公園展望台
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照國神社の裏から登ることができますが、大半の人はバスや車で大回りして登るようです…。
桜島と鹿児島市内を一望できる、気持ちの良い場所です。
⑤かごしま近代文学館・メルヘン館
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旅の目的の一つ、企画展『さまよえる有島武郎展』は有島武郎の人生、その転換点ごとに章立てされており、彼の思想や人間関係が分かりやすく展示されており、初めて有島武郎について知ろうと思う人にも、おすすめできる内容となっていました。
常設展では鹿児島の地と関係の深い作家の展示が数多くあり、展示室内は明るく開放的で、リラックスして展示物を見ることができます。
メルヘン館は子ども向けの施設で不思議の国のアリスモチーフのモニュメントなどが展示されており、そこかしこで子どもが駆け回っていました。大人一人では少々肩身が狭かったので、早々に退室してしまいました。
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⑥仙巌園
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文学館からバスで仙巌園まで移動。
ちょうどガイドツアーがはじまる頃に御殿に入ることができ、ガイドさんの案内のもと、御殿の中を見て回ることができました。ガイドさんのおすすめは釘隠し。部屋の用途や地位によって、様々な釘隠しが使われています。
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仙厳園茶寮では、奄美大島の名物・鶏飯をいただきました。ほっと安心できる味でとても美味しかったです。
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さらに両棒餅屋では、ぢゃんぼ餅をおやつに食べました。焼いたお餅のお焦げの香ばしさとからめられた蜜の甘さが絶品で六つあるお餅をぺろりと平らげてしまいました。
⑦旧鹿児島紡績所技師館
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別名「異人館」とも言われるお屋敷で、イギリス人技師の宿舎となった場所です。館内では鹿児島における殖産興業の創始、発展の歴史やその指導者として呼ばれたイギリス人技師の生活を想起させる展示などが見られます。
⑧山本のハンバーグ 天文館店
ハンバーグ、好物です。
料理の提供が遅くなったお詫びに、親切にもサラダをサービスしていただきました。
荒々しい大根おろしとハンバーグの相性がぴったりで、美味しかったです。
三日目
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砂風呂に入りたくなって、早起きして指宿まで向かいました。
①砂むし会館 砂楽
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受付で外国人の方に話しかけられて、何も言葉が出ず、指し示すことしかできなかったことが恥ずかしくて、反省しています。日本語でもいいから、何か話しながらやってあげたほうが相手も安心できただろうに……。次への教訓にします。
人生初の砂風呂ですが、埋められて三分ほどで手首や踵など、一部の部位があっつくなってきて、もぞもぞしてました。おすすめの入砂時間は10分だそうで、それまでは絶対に出ないと決心して耐えていました(身の危険を感じたらすぐ出ましょう)。
熱かったけれど、波の音を聞きながら、砂の中に埋まっているのはとても気持ちが良かったです。またやりたい。
私より前に埋められた人が私が出る頃になってもまだ埋まっていて、感心してしまいました。常連さんだったのでしょうか?
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②桜島フェリー
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また、鹿児島市まで戻って、今度は桜島上陸です。
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フェリーでは名物のうどんを食べました。短い船旅の中で食べるうどんは、ちょっとだけ特別な味がします。
③湯之平展望所
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桜島上陸後はバスで展望所まで向かいます。
もっとも標高が高い湯之平展望所からは雄大な北岳・南岳を目の前に見ることができます。海を隔てて鹿児島市内まで一望することができ、実に清々しい気分になれます。
④月讀神社
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桜島フェリー乗り場近くにある神社です。 運悪くこの日は社務所が閉まっており、御朱印をいただくことはできませんでした。代わりにしっかり手を合わせて拝んできました。
⑤維新ふるさと館
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旅の最後はずっと楽しみにしていたこちらにお邪魔させていただきました。 地下のシアターで二種類のドラマを見ることができるのですが、その内の一つ「維新への道」では、等身大の人形が奈落から出現して話し出す演出があり、大変面白かったです。 スクリーン前にいる人形(村田新八だったかな?)がちょくちょく顔を出したり、引っ込めたりと忙しなく動いていたり、予期しない場所から龍馬と勝海舟が出てきたり、もちろん舞台のセンターは西郷さんだったり。 大久保さんの人形は出ずっぱりで、喋り出すたびにニヤニヤしてしまいました。 大河ドラマの展示もあったり、子ども向けの遊んで学べる展示もあったりと、幅広い層に向けた施設になっており、期待して行って良かったなと思いました。
⑥山形屋食堂エアポート店
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鹿児島市内から鹿児島空港へ。
飛行機に乗る前にこちらでラーメンをいただきました。鹿児島はラーメンも名物だそうで、一日中歩き回った体にラーメンのしょっぱさがよく沁みました。
帰宅
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鹿児島県に行くのは実はこれで二度目であり、一度目は社員旅行で霧島や知覧を中心に観光しており、そのときにいつかまた鹿児島に来て大久保利通の生まれた鹿児島市内を見て回りたいと思い、今年ようやくその願いを叶えることができました。
西郷さんのようなカリスマを生み出す一方で、その対極にある大久保さんのような冷徹な傑物を輩出した地、鹿児島。九州の最南端に位置しながら、幕末期に歴史を変える重要なポストにいたという薩摩藩への興味は尽きません。
事前の調査不足で鹿児島の歴史が学べる「鹿児島県歴史・美術センター黎明館」に行きそびれてしまったため、また機会があったときに訪れることができたらいいなと思います。