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いま購買業務で起きていること ~It’s購買系ダイジェスト等

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2016年1月から購買調達関連の最新トピックスを投稿を続けてきました。 (概要は「元ネタのIt’s購買系記事トピックスって何?」をご覧ください)。 その投稿内容を月ごとにサマリー…
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#サプライチェーン

💫元ネタの「It’s購買系記事トピックス」って何?

この月次ダイジェストの元データとなっている「購買調達業務関連の最新トピックス」を少し説明します。投稿は2016年1月から本格スタートし、月5~10件程度を登録してきました。まもなく1000件です。 投稿は、以下に行っています。 投稿先のFacebookページのURL: https://www.facebook.com/itscobuy なぜこのようなアクションをスタートしたのかでは、なぜこのようなアクションをスタートしたのでしょうか。 2つの理由があります。 理由1: 無

第2部: コロナ・インパクトがシン・調達部門を生んだ(役割の拡大)

1.はじめに第2部「役割の拡大」では、第1部「現状把握」の状況を受けて、購買部門の在りようがどのように変化するのかを展望します。 そして第3部「具体的な姿」で機能拡大した「シン・調達部門」の役割を詳細化します。では、第2部「役割の拡大」をスタートします。 サマリー(要約)Just-in-Caseは「自社保有分の部材バッファー在庫高の最適化」や「不足時のサプライヤーとの“供給交渉”(価格交渉ではない)」という、Just-in-Time時には不要だった業務を新たに生じさせた。

第1部:正常とはほど遠いところに、いまだいる我々(現状把握)

1.はじめに第1部「現状把握」では、Covid-19パンデミックの3年を経た現状況を共有します。そしてそれを受けて、購買部門の役割がどう拡大したのか(第2部:役割の拡大)、さらに必要な業務機能の詳細(第3部:あるべき姿)へと、順繰りにストーリーを進めています。では、第1部「現状把握」をスタートします。 2.サマリーCovid-19パンデミックの3年間、我々は経験ない供給困難とインフレを過ごしてきた しかし現在もまだ「やや改善も、まだ未曽有レベル」の状況下にある 3.Co

購買部門視点でのサプライチェーン温室効果ガス排出削減~第4部:資料編

最後に主だった情報源をご紹介するとともに、記事で使用した図表のパワーポイントファイルのダウンロードリンクを提示します。 1.まず参照すべき情報ソース温室効果ガス排出量削減に関連する情報は環境省をはじめ官公庁から数多く提供され、それを参照することで多くの情報を得られるようになっています。それらは、下の「記事図表の元データ(ダウンロード用)」の中にリンクとして収録しました。 さらに情報ソースとしてまず参照すべきと考えるのが、環境省の「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム

購買部門視点でのサプライチェーン温室効果ガス排出削減~第3部:算定編

ここまでの「第1部:概要編」、「第2部:基礎事項編」までは「まあそうだよね」「そんなもんか」との反応が多いと思います。しかし次の「第3部:算定編」になると、係数を使った現実的な簡便法であるにも関わらず、「どうしたらよいの」と表情が曇ってくる場合が多いことは既に書きました。関りを持つ必然がなかった購買部門の一般的な方々は、そのような状況が普通です。ですから、そんな状況を念頭においていただき、内容に入って、「う~ん、これは」を感じていただければと思います。  1.概算算定(推算

購買部門視点でのサプライチェーン温室効果ガス排出削減~第2部:基礎事項編

第2部では、温室効果ガス排出削減について、知っておいた方がよい基本的な事項、および関連制度や組織を取り上げています。ただし特性上、読み飛ばして/流し読みして後で立ち戻ることもできる内容とも思います。ご都合が良いようにお使いください。 第2部:基礎事項編1.基本的な事項基礎知識というか、これは知っておいた方がよいのではと思われる項目について、取り上げます。  まず最初は「温室効果ガス」に目を向けてみましょう。当初は私もこの言葉さえもピンときませんでした。というか、普通に「温

購買部門視点でのサプライチェーン温室効果ガス排出削減~第1部:概要編

はじめに~ 「温室効果ガスとか、やってられねぇよ」という購買部門の恨み節を多々耳にしつつ、でも何かの役に立てばと、パワポ資料改訂版と解説を書きました 2月末に「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書第2作業部会報告書」(長い名前だ!!)が発表されるなど、温暖化効果ガス排出削減が大きな話題になっています(秋には第1~3部会分をまとめた統合報告書が8年ぶりに発表予定とのこと)。 最近は、自社の範囲を超えて供給(上流)を含むサプライチェーン全体で考えないと効果

It's購買系10~12月:「サプライチェーンというもの」のモノ不足とインフレ

バイデン大統領の「サプライチェーンというもの」発言から始まり、パンデミック後のサプライチェーンの混乱がさらにクローズアップされたのが、2021年第4四半期(10月~12月)だったのでは思います。そこで、備忘録的な要素も含め、主だった事象を羅列したくといます(今後の材料に使えるかもしれません)。加えて、It’s購買系で10月~12月に投稿した調達購買トピックスの一覧も付します。 バイデン大統領が「サプライチェーンというもの」を定義するサプライチェーンってそれほど一般認知された

購買時事ネタ:「買えない時代」に考えたい3つの観点~2).発注方式への理解

杜撰な発注が、必要な納期で買える/買えないの分岐点かもしれません 「確定注文(確注)-内示-予測」の3段階発注で、サプライヤーが見込みリスクを負う前提の発注スキームでの取引を、われわれは行っています。しかしこの発注の仕方に不備があり、サプライヤーに支障が出るならば、平時でも良好な納期は望めません。 一方で現在の需給逼迫は、この発注スキームの崩壊とも捉えられます。 前の記事で、納期遵守率には回答納期と指定納期の2種類があることを述べました。回答納期はサプライヤーが「やる」と

購買時事ネタ:「買えない時代」に考えたい3つの観点~1).2つの納期遵守率

2つの視点で考えてみると、 本当に対応すべきことが見えてくるかもしれません ある購買関係者の集まりで、「納期」をテーマにできないかとのリクエストをいただきました。ただ購買関係者には間接材担当の方もいます。ゆえに直接材担当の方の関心が高いと思われる「納期」は、共通テーマとしては取り上げにくいとなりました。しかし現状は日々報道が続くなど、注目のテーマです。そこでそれならばと、私に宿題として声がかかりました。 このような経緯から、基本的な内容ではありますが、「納期」に関連したトピ

It's購買系9月🎑:②バイヤー消滅、AIが業務を代替する時代へ

(遅くなってしまいましたが、9月分ダイジェストの2本目です) ”将来への影響”として見過ごせない発表が、2021年9月17日の「自律調整SCMコンソーシアム」の設立と思います。サマリーはIt's購買系記事「さようならタクティカルバイヤーたち、人手ソーシングが消滅し、AIが代替する「自律調整」への動きがより鮮明に-BIRD INITIATIVE他 (2021年9月24日)」にまとめました。人間のバイヤーによる購買交渉業務が、いよいよAI(人工知能)に置き換わり始めそうです。

It's購買系9月🎑:①モノがない、不足がさらに切迫

9月23日の投稿「部材不足の大規模減産が続々、それを契機に"持たざる"サプライチェーン(Just-in-time)の見直し機運が高まる-日本経済新聞他 (2021年9月23日)」をクローズアップしてみました。 自動車業界の減産規模は年間生産台数の1ヶ月分の見込み東日本大震災に学んだ優等生のはずのトヨタまでが、9月に引き続いて10月も全世界で4割減産との報道が出たのが、9月10日。さらに23日には、半導体不足から自動車生産が世界全体で770万台、金額ベースでは2100億ドル(