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アイアンマンコペンハーゲン2021を完走しました

閲覧いただき、ありがとうございます。初投稿です。
2021年8月22日(土)にアイアンマンコペンハーゲン2021 inデンマークを完走しました。
スタートからゴールまで14時間16分41秒、身体的にも精神的にもタフなレースとなりましたが、多くの応援やボランティアの方々に支えられ、走りきることができました。

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応援してくださった方々、ボランティアの方々、そしてスポンサーや開催者には本当に感謝をしています。ありがとうございました。

初のアイアンマンレースへの参加でしたが、無事に怪我なく終えられ、まずはホッとしています。同時に、改めてこの競技の魅力を強く実感しています。トライアスロンという競技自体は、6回の完走経験がありますが(オリンピックディスタンス4回、ハーフアイアンマン2回)、フルのアイアンマンレースは、特に病みつきになりそうな程の魅力を感じました。

このnoteでは、私が感じたアイアンマンレース(トライアスロン)の魅力と、私の経験について書き綴ります。

目次
1.アイアンマンレースって何?
2.アイアンマンレースの魅力とは?
3.なぜアイアンマンレースに挑戦?
4.アイアンマンレース完走の為にどれくらい練習した?
5.なぜコペンハーゲン(デンマーク)を選んだ?
6.完走してみた感想は?
7.海外だけど感染症予防は大丈夫?

8.今後はどうする?


1.アイアンマンレースって何?

水泳3.8km、自転車180km、ラン42.195kmの計226kmを、制限時間内で完走を目指すトライアスロンの長距離レースです。世界各地で、年間約40レースが開催されています。「ANYTHING IS POSSIBLE」という一つのミッションステートメントがあり、望んで、努力をすれば、誰でも、なんでも可能という価値観があります。
(ちなみに、オリンピックで開催されるトライアスロンは、水泳1.5km、自転車40km、ラン10kmとされており、また違った魅力を感じます。)

2.アイアンマンレースの魅力とは?
自分の場合は、人、環境、文化の3点に魅力を感じました。
人:強いオーナーシップとスポーツマンシップを持ち合わせた挑戦者が多く集まっている印象を持ちました。また、前向きでエネルギッシュな人が多いのですが、謙虚で協力的です。
環境:体力、思考力、精神力を試され続けるレース環境です。独力での完走が必須条件の為、レース中に直面する多くの課題を、自分自身で解決していく必要があります。
文化:人種、国籍、年齢、肩書きに関係なく、多くの参加者がお互いを励まし合いながら一つのゴールに向かいます。"Well done!", "Keep going!", "We can do it."といった言葉が、自然と選手間で頻繁に飛び交い、レースのタイムや順位よりも「完走者全員が勝者である」といった考え方が根付いています。

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3.なぜアイアンマンレースに挑戦しようと思った?
きっかけとしては6年前に勤めていた会社の出向先で、一人の先輩がアイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパンに挑戦していた姿に憧れたからです。そこから仲間の輪が広がり、アイアンマンレース完走への刺激を受けていきました。
ただし、根底としては、「心身ともに強くなりたい」と強く思っていたことがあります。特に精神面において、10代の頃から自分自身の繊細さに対し、強いコンプレックスを感じ続けていました。(今でも自分自身の繊細さは感じますが、それを一つの強みとして感じられるようになった事と、周囲に理解者が増えてサポートを得られるようになった事は、大きな変化です。)

4.アイアンマンレース完走の為にどれくらい練習した?
自分の場合は、トライアスロンを始めてから約6年ほど、練習期間を要しました。2015年〜2018年にオリンピックディスタンス(水泳1.5km、バイク40km、ラン10km)のレースを4度完走、2016年と2019年にアイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン(水泳1.9km、バイク90km、ラン20km)を2度完走しました。

ただし、広く捉えると25年ほど掛かっていると思います。
水泳は5歳から14歳までスクールに通い、30歳の現在に至るまで断続的に泳いでいました(高校では水泳部で、背泳ぎの選手でした。)。
陸上は中学生の時に1500mの選手を少し経験しており、大学生の頃には野球場でのビールの売り子のアルバイトで足腰を鍛え、そこで出会った仲間達と共にフルマラソンを完走しました。
バイクにはあまり縁がありませんでしたが、トライアスロンを始める為に、社会人になってから購入しました。

アイアンマンレース出場者の平均練習量については、こちらの調査があります。

IRONMANレース出場者の平均練習量(月間)は、スイム35.2km、バイク1080km、ラン232.8kmであることが判明した。また、その日によって取り組む競技と距離は大きく変わるが、1日あたりに換算すると、スイム1.1km、バイク38 km、ラン8.3kmが目安となることが分かった。

自分の場合、この半年間での平均練習量(月間)はスイム10km、バイク300km、ラン60km程度でしたので、平均の3分の1以下の練習量でした。

5.なぜコペンハーゲン(デンマーク)を選んだ?
まず、日本ではアイアンマンレースが開催されておらず、完走するためには海外で出場する必要がありました。
また、私自身が仕事の関係で社会福祉に携わっていることもあり、デンマークが世界一幸せな国と言われる理由を肌で感じてみたいと、興味がありました。(アイアンマンレース完走後に、フォルケホイスコーレという北欧独自の教育機関の見学をさせて頂きました。)
さらに、世界一幸せとされる場所で、世界一過酷だとされるスポーツを完走した時に、自分の身体や心にどんな反応が起こるのか、試してみたいと思ったことも理由の一つとしてあります。

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6.完走してみた感想は?
ゴール地点が近づくにつれて、強い「感謝の感情」が湧き上がってきました。ゴール地点で「Tempei Mitrsumori! All the way from Japan!! Tempei, You are an IRONMAN!」と観客に対してアナウンスされたことにより、その気持ちは最高潮まで達し、レースコースを振り返り、最敬礼をしていました。

改めて、街中で応援してくれた方々、ボランティアの方々、パートナー、親、兄妹、友人、職場の方々に対して、心からありがとうと伝えたいです。

また、完走直後は、極度の疲労感から茫然自失となりました。身体はふらつき、立ち続けるのは困難でした。もちろんレース中に水分・栄養補給は計算して行うのですが、1日で約7,000kcalを消費すると言われており、身体がこれ以上何かを発することを拒んだのだと思います。
(レース中はというと、精神的には幸せ30%、楽しい20%、感謝10%、しんどい30%、無力感10%くらいの割合でした。身体的には、スイムは身体が良く動きましたが、バイクの100km地点で太ももに乳酸が溜まっていく感覚が強まり、重だるさを覚えました。ランは、20km地点までは問題なく走れていましたが、残り20kmになると急に頭から指先まで全身が重くなり、ラスト10kmは身体の平衡感覚が薄れるほど、疲労困憊していました。)

7.海外だけど感染症予防は大丈夫?
COVID-19の感染症対策について、デンマークでは580万人程度の国民の70%以上がすでに2回のワクチン接種を終了しています。また、感染者数、死者数共に昨年12月を機にピークアウトしています。

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デンマーク政府は、今年に入ってから段階的に感染症対策措置及び、入国規制の緩和を行ってきました。また、10月以降はCOVID-19に関する全ての対策措置を撤廃することを表明しています。感染症対策について、世界的に見ても先進的であり、上手く対策できていると言わざるを得ません。

その上で、私は日本での2回のワクチン接種し、ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)の取得、そして出国前にPCRテストを受け、入国72時間以内の陰性証明書を取得しました。また、デンマークでも抗原検査を受け、出国前に空港でPCRテストを受けました。さらに、日本到着時にもPCRテストを受け、すべて陰性でした。
アイアンマンレースについても、参加者全員がコロナパスポートの提出を事前に求められました。結果として、滞在期間中は安心して過ごすことができました。

8.今後はどうする?
できれば1年に1度くらい、各国のレースに出て、アイアンマンレースの完走を継続したいと思っています。包み隠さずに書くと、パンデミックの影響でレースが昨年から1年間延期になっていたこともあり、「プレッシャーや疲労から早く解放されて辞めたい」と少し内心で思っている部分もありました。

ただし、一度このレースを完走して、アイアンマンの魅力に取り憑かれると、どうにも自分には辞められそうにありません。
またアイアンマンレースのスタートラインに立って、世界中のトライアスリート達と共に、街全体を巻き込んで、楽しみたいなと思います。

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もし、アイアンマンレースやトライアスロンという競技に興味がある方がいましたら、いつでもお気軽にお声がけください。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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