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いつ楽しくなるかわからない
ここ最近サッカー観戦がなぜか楽しい。
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趣味の1つになり始めているけれど、実はサッカーを観ること自体全く楽しいと思っていなかった。
スーパープレーを稀にニュースやSNSで見かけたりする程度で
わざわざスタジアムに観戦しに行くほどの関心ではなかったのだが、
気付けばチケットを確保して1人で観に行く程になっている。
ふと、最寄り駅までの歩く道すがら”どういうことだろう?”と思い返してみたら
”もしかしてこのプロセスが要因なのか?”と勝手に見当つけてみたら意外と面白かったので残しておきたい。
目先の楽しさを求めてしまい、何かと飽きやすい自分への自戒を込めて。
町田が、アツイ
ことの発端は1通のLINEから始まった。
「今度国立で町田ゼルビアの試合があるんですけど観に行きません?」と
以前の職場の後輩から連絡が来たので「行く」と即答した。
彼はサッカー大好き人間で、隙あらばサッカー動画を見漁り休日はほぼサッカー漬け。オランダにサッカー留学に行くほどの男。
定期的に草サッカーにも誘ってくれるので、共に球を追いかけていたこともある。
そんな彼が「町田がアツイんすよ」とのことで誘ってくれたのだという。
(余談だが彼とは元々別部署で、共通の友人を介して偶然ランチの座席で同席したことが最初の接点だったが、
最終的に退職する1ヶ月前に知り合ったにも関わらず、その職場で最も仲の良い関係となったことが未だに不思議。
仲良くなるべく人は意にも介さず恐ろしい速度で仲良くなってしまうものだなと。)
メンタル不調のリハビリ
彼から誘われるまでは”サッカーは全然点が入らないから観ても面白くない”と思い込んでいたので、
テレビでも観なければスタジアムに観に行くなんてことは選択肢になかった。
しかし、メンタル不調に陥ったことをきっかけにメンタルヘルスに関心を持ち始める中で1つの啓発動画と不覚にも遭遇する。
動画の主旨はこの記事の内容とズレたものになってしまうが、
「おぉ~!!」「あぁ~…」「いぇーーー!!!!!」といった歓声があまりにもエキサイトで楽しそうすぎる。
不特定多数の人たちと悔しがったり喜びを分かち合ったりするサッカー観戦をしてみるのもいいかもしれない、と思い始めた。
ただでさえ出不精なのにバーンアウトが重なったことで自堕落に拍車がかかり、
”どうにかして外出せねばと”リハビリする機会を伺っていたので、
サッカーを観戦しに行くというのは、外出する為のまたとない好機となった。ありがとう後輩。
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小さな要因と時の試練
試合は神戸が2-1で町田に勝利した。
サポーター同士の応援の熱気やゴールすれすれの強烈なシュートに惜しむ歓声、
それはファウルかどうか微妙では?と訝る声など、言葉にするのが難しい程様々な感情が飛び交った。
1つの試合を通してあまりにも色々な感情が飛び交って目まぐるしいので、
ゴールが全然決まらなくても”よくわからないけど”とても楽しんでいたことに気付いた。
思えば、サッカー観戦に行ったのは小学生の時に味の素スタジアムで観たFC東京の試合が最後だったので、
15年以上の年月が空いている。
(記憶がおぼろげだが今野とかいた気がする)
国立での観戦以来、不慣れでもサッカー観戦に行くようになり、(何となく昔観てたという理由だけでFC東京の試合が多いが)
何試合か観戦すると不思議と眼も慣れ始める。
ゴールに至るまでどうやってチャンスを作っているか、失点に至った原因は何だったかなどのプレー内容も楽しめるようになってきた。
メンタル不調に陥ったことや友人から観戦の誘い、1つの動画などの小さな要因がいくつも重なり合い、
長い年月を経てここに来てようやく”楽しく”なった。
今は面白くも何とも思わなくて、それまでの自分になかった選択肢だとしても、
時間を置いて試しに足を運んでみたらいつか面白くなるかもしれない。
自分で勝手にバイアスをかけすぎて楽しむ可能性に蓋をしてはもったいないな、と痛烈に思った。
この記事もまた僕にとって貴重な経験となりました。
記事を拾って頂けた方のご参考になることができたら幸いです。
人生、山あり谷あり。
山頂と谷底でお会いしましょう。
それでは!