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中年の危機と鳴り続ける黒電話
こんにちは!
ELLEGARDENというロックバンドの大ファンである僕は、昨年の夏にZOZOマリンでのワンマンライブの記念インタビュー動画視聴した際に、
Vo/Gtの細美さんが”中年の危機”について述べられていて、「中年の危機なんてあるの?!」と完全に度肝を抜かれてしまいました。
知れば知るほど「コレは…どうしたらいいの…」と僕自身もその危機を感じ始めたので、
これから迎えるかもしれない方々や、今まさに悩んでいる方々に向けて、少しでも参考になればと思い、シェアさせていただきます。
動画の14:14辺りからご覧頂いても十分だと思いますので、もしよろしければそちらだけでもご覧下さい!
中年の危機を知る
そもそも僕はこの動画を視聴するまで”中年の危機”というもの自体を知らなかったので、
まず率直に、言葉そのものにかなりの衝撃を受けました。
細美さんはインタビューの中で中年の危機について次のように述べています。
子供の頃はまだ自分の人生はるかに長い、むしろ永遠に感じるぐらい長いし、それはもう20代30代くらいはそうだと思うんだけど、
だんだん大人になっていくに従って、結婚するとか子供を作るとか成人するとか、会社の中でそれなりの役職が手に入るとか、
自分の生活を保障できる、家族を守ることができる、みたいな色んなチェックボックスがついていって。
全部満たされちゃったときに、これから何をやればいいのかわからない…モチベーションがゼロになるっていうか、
あそこまで行くぞと思っていたところに辿り着いちゃって、どこにいっていいのかわからず右往左往してしまう。
チェックボックスという表現が凄くイメージしやすいなと思った反面、
日々チェックボックスをクリアする為に突き進んでいるはずが、「クリアしてしまったら途方もない状態になってしまうの…?!」と、
(クリアする前から)足がすくんでしまったので、この中年の危機の存在にとてつもない衝撃を受けました。
「ゴールの先は行き止まりだよ」と未来の自分に告げられたような感じです。
頭を抱えていたところ、試しにChat GPTに別の角度からの視点を得られないものかと、
例えを交えて聞いてみたところ、以下のように返ってきました。
中年の危機は、人生の半ばで自分のこれまでの歩みを振り返り、未来について考える時期に起こることが多いです。
比喩や例えを用いて簡潔に説明すると、以下のようになります。
中年の危機は、**人生の中間点での「人生の総点検」**のようなものです。
例えば、人生を大きな航海に例えると、若い頃は新しい冒険や目的地に向けて船を漕ぎ出し、夢や目標に向かって進んでいきます。
しかし、中年になると、航海の半ばに差し掛かり、自分が今いる位置やこれまでの航路を振り返る時間が訪れます。
この時に、「自分の航路は正しかったのか?」、「本当に目指していた場所に向かっているのか?」、「このままでいいのか?」といった疑問が湧いてくるのです。
ちょうど海の真ん中でコンパスを見直し、地図を確認するような感覚です。
また、中年の危機は、**人生の「ハーフタイム」**のようなものでもあります。
スポーツの試合の中間で、一度ゲームを振り返り、戦略を見直し、後半に向けて準備をするように、人生の中間点で過去の経験を総括し、これからの人生に向けて新たな計画を立てようとするのです。
このような時期には、不安や焦りを感じることもありますが、それは次のステージに向けて自分を見つめ直すための自然な過程です。
意外と年代だけでなく、これまでの歩みを振り返り、未来について考える時期に起こることが多いということらしいです。
確かに「人生の総点検」や「ハーフタイム」という捉え方は、これまでの道のりを振り返る、というニュアンスが強いですね。
本当になりたかった自分…?
そこで、もし中年の危機に陥ってしまった場合、細美さんは次のように述べています。(※ご本人はTed Talkのスピーチを引用しています)
ちょうどそのタイミング(中年の危機)であなたは黒電話が鳴っていたことに気付くはず。子供の頃から鳴っていた電話があるはず。
雑音が少しずつ減っていって、チェックボックスがチェックされていく度に、少しずつ少しずつ聞こえるようになってきたその電話にぜひ出てあげて。
その電話に出ると、それまではお金とか数字とか、(例えば俺たちだったら人気とかシーンの中での立ち位置とか)そういうことから全て解放されて、
本当になりたかった自分になり始める努力を始める日が来たんですよ、という電話なんです。
実は子供の頃から「”僕は(私は)こうなりたいんだ”というメッセージはずっと届いていたんだ」とこの瞬間に初めて、自分の中の黒電話の存在を認識することができました。
公安9課の草薙少佐的には”そう囁くのよ私のゴーストが ”といった感覚でしょうか。
「理由はよくわからないんだけど、なんとなくそんな気がする」という理屈ではない、本能から来るサインのようなものなのだろうかと。
黒電話の存在を認識すると同時に、”目標を達成する為に必要なこと”だけでなく「なんとなく周りがこうしているから」といった常識や既成概念などがノイズとなり、
自分でも気づかぬうちに鳴り続ける黒電話の音が聞こえなくなってしまっているのだと、心の中のモヤモヤが少し晴れたような感覚になりました。
頭で考えずに心に聞いてみる
では具体的にどうすればいいのか、という部分は模索中なところが多いのでお恥ずかしい限りですが、
ひとまず”やるべきこと・やらなきゃいけないこと・インターネットetc…”ありとあらゆる制約やしがらみから解放される時間を作る
黒電話を取ってその声に勇気を振り絞って正直に従ってみる
ということをやってみようと思います。
リアル6巻でも高橋君パパが
正解があるわけじゃない
何かに似せる必要もない
形を整えることが先にあるんじゃなくて…
思いをまず聞いてあげること…自分の
本当にちゃんと聞こえるまで耳をすますこと
そのうち何かを気持ちいいと感じる自分に
気がついたら
その思いに従えばいいんだ
君自身の声を…
聞こえないふりをしていると…
そのうち本当に聞こえなくなってしまう
君の思いをそのまま表したらいい
と心の奥底から聞こえる声に耳を傾ける大切さを、失意の息子に伝えています。
その答えはもしかしたら今まで選択していたことの中にあったことかもしれませんし、
逆に予想もしていなかったような「これがやりたいことだったのか!」というサプライズかもわかりません。
宝箱は開けてみるまでのお楽しみですね…
中年の危機に陥ってしまうかもしれない時、
あるいは危機の真っ只中でもがいている時、
僕を含めて一人でも多くの方が中年の危機を乗り越えて、本当になりたかった自分と遭遇するまでの、
ほんのちょっとしたきっかけのひとつとして、この記事を拾って頂けるのであればとても嬉しいです。
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人生、山あり谷あり。
山頂と谷底でお会いしましょう。
それでは!