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クラインガルテンでの生活がサイコーだった2024年


自宅マンションのベランダ菜園では物足りないので、どこかで菜園をレンタルしたい。妻がそう漏らすのを何度も聞いていたので、どうにかしてあげたいなと思っていたところ、知人からクラインガルテン(滞在型市民農園)というものを紹介していただいた。この2024年の春からクラインガルテンでのセカンドハウスライフをはじめたらサイコーだったので、その記録をする。

クラインガルテンとは

一言で言えば農地の貸借制度のことで、農地に加えて小屋が併設されている。クラインガルテンはドイツ語で、直訳すると「小さな庭」。ドイツではこれが盛んで歴史も長いらしい。詳しくはWikipediaをご覧いただきたいが、特に以下のような機能に私たちは魅力を感じた。

・クラインガルテンは家族に意味のある娯楽を提供。園芸活動と健康野菜の安価な栽培、健康な野菜の播種、栽培、繁栄、収穫の個人的な経験などを得る。
・子供や青少年には、しばしば遊び場をクラインガルテンが提供。ゲームとコミュニケーションのフィールドや自然の中で空間を体験し、自然のつながりを感じる。生物学における視覚的指導まで。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/クラインガルテン

日本でも全国にこのようなクラインガルテンがあるので、下記リンク先など調べてみてほしい。

私たちの山小屋

私たちが借りたのは自宅から車で1時間もかからない距離の山の中にある。元は山の斜面の段々畑だったところにいくつかの菜園とコテージが並んでいる感じだ。紹介していただいた知人が「山小屋」と呼んでいたので、私たちもそれに習って山小屋と呼ぶ。

山小屋と菜園の外景
山小屋の中

妻の菜園、野生生物との闘い

妻は待望の大きな菜園でトマト、ナス、枝豆、などなど野菜作りにいそしむ。菜園づくりをサポートしてくれる専属の方がいらっしゃったり、農機具を借りられるのもありがたかった。

全盛期の菜園
収穫物
共同利用のブルーベリー農園

しかしここは山の中。野生動物との闘いが待っていた。鹿は毎日のようにやってきてはあらゆる葉っぱを食べていく。猿の集団がやってきて、網で全面を囲われた菜園であっても破って侵入してくる。そして苦労して育てた野菜たちをムシャムシャと食べていってしまう。トレイルカメラを設置して状況は把握できたが、今年は完全に敗退。対策には至らなかったので、来年の課題。

山小屋からすぐそばで見かけた猿の群れ。50近くいるんじゃないか?彼らも生きていくために必死なのだ。だが負けるわけにはいかない。

あと、春・秋のちょうど良い気候の時期はカメムシが大量に発生するのは大変だった。山小屋内にも簡単に侵入してくるので、その1日あたり100匹近くのカメムシを退治することになる。期間限定的なものなので許容できるが、これが年中だったら無理かもしれない。

焼く、食べる、美味い!

市街地とは違い、火を起こして煙が舞おうが困る人はいない。石を並べて原始的なBBQ用コンロを作り、山小屋にいくたびに何かを持参し、焼く・食べる・美味い!焼く・食べる・美味い!とりあえず焼いて外で食べればそれで楽しいのであった。

石を並べただけの原始的なBBQコンロ

息子が手に入れた自由

この山小屋での生活の中で息子がぼそっと呟いた一言で印象的だったのがこれ。

じ、自由すぎる。。。

息子氏の一言

普段は地方中小都市の駅近マンションで暮らしているので、子供が遊ぶには何かと制約があり、我慢することが多い。対してこの山小屋では何もない、自由なのだ。これまではできなかった遊びができるようになったこと、10才の息子には最大のプレゼントになったと思う。

山小屋すぐそばの川で遊ぶ
山小屋を出ればすぐに楽しいサイクリングコース

この場所でこそ!と思いドローンやラジコンといった外で動かすものを買って、何も気にすることなく飛ばし、走らせまくったのも面白かった。

待望の基礎充電環境

電気自動車である愛車のフォルクスワーゲン ID.4 の難点は自宅での基礎充電がないことだったが、この山小屋で200Vの電源をとることができたおかげで、基礎充電化できたのもハイライト。

今年参加したテスラのイベント TOCJ でたまたまEV用充電器設置事業者さんとのご縁があり、このあたりの相談にのってもらえたことで実現できた。感謝のかぎり。

満点の星空の下で

山の中だけに晴れた日の夜空は星でいっぱいになる。蚊にくわれながらも、外でぼーっと星を眺めたり、流れ星を探したり、三脚を立てて星空の撮影に挑んだり(もう少し上手に撮れるようになりたい)。しかし贅沢だな。

冬は過酷な環境

冬は積雪がすごいとは聞いていたが、この年末はいきなり相当な量の雪が降った。覚悟して ID.4 にもスタッドレスタイヤを履かせることとなった。

この雪の中での生活はとても過酷。灯油が切れたらどうしよう、車が身動き取れなくなったらどうしようと、生命の危機がすぐ近くに感じる。

そんな中、子供は元気なもので。積もった雪の中で霜焼けになりながらも、何時間も外で遊び続けたのがこの大晦日のできごと。

雪遊びも自由

来年は…

このクラインガルテンでの新生活により、2024年はとても楽しく充実した1年となった。来年はここでどんなことをしようかと考えながら年を越そうと思う。

  • 妻がもっと菜園を楽しめるように猿の被害が最小限になるよう対策したい

  • 山小屋付近で川釣りをしてみたい

  • 息子は来年も花見、川遊び、サイクリング、雪遊びをしたいのだそう

来年もどうぞよろしくお願いいたします!


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