マシュマロマガジン編集部さんの「あなたの作品に感想書きます」に申し込んでみましたレポ。②
マシュマロマガジン編集部さんから書き込み感想企画の結果が届きました!
相変わらず素晴らしい。
特大の愛を込めて作品の掲載と裏話と感謝を。
なお、この素晴らしい企画についての詳細は一作目のレポを見てほしい。
全字書きにとって有意義な企画になることはまず間違いない。少なくとも自分はとんでもなく楽しかったしもしこの企画が再度敢行されるなら調子に乗って4作くらいは送る自信がある。
だって今回も二作品を送っている。さぞや負担は大きかろうと思いつつ感想が欲しいという欲に抗えなかった。この場を借りて陳謝したい。申し訳ありませんでした。
さて、今回送った作品はおそらくマシュマロマガジン編集部さんを相当困らせたのではないかと思う。おそらく困らせたと思う。どう考えても困らせたはず。
感想を書きづらい作品だというのは自分でも感じていたし、逆にこれに意図を読み取った感想が返って来たのなら自分の自信に繋がるんじゃないか、と挑戦したい気持ちもあった。
一作目同様一気に書いてえいやって送って、返って来たのが以下。
非公開での依頼だったためかリンクの埋め込みができなかったので画像で代用する。
(ちなみに二作品目が返って来たのが9月16日のお昼ごろ。
締め切り当日の夕方になってからこの作品はメール送信した記憶があるので二作品目を送った人の中ではかなり最後の方だと思われる。二巡目の方と三巡目以降の感想をお待ちの方は参考までに)
この作品についてマシュマロちゃんには以下のような総評をいただいた。
作品全体が詩的で素敵でした!
やわらかい文体と重みや深さを感じさせる内容が、「ふわふわしてるのにがっつりこちらの心のうちに入ってくる……!」という感じで不思議な体験でした!
これがとても嬉しかった。
今回書こうとしたのは創作にすべてを捧げた男の人生そのもの。
どこまでも男に優しい創作の世界と人ひとりの命の重さをどう書けば両立させられるか、がこの作品で自分に課した課題だったからだ。
小説の中で男は寛容かつ誠実な人柄として書かれている。それは無関心の裏返しだ。
男にとっては現実は退屈でつまらないものでしかないから。自分の思い通りにならない世界で起こった出来事はすぐに創作の世界に押し流されて消えてしまう。
男のそういった特性は周囲にも伝わる。それによって人間関係はさらに希薄になる。他の友人との約束事に以前からの約束がすぐさま上書きされるくらいに。
周囲に影響を与えられない彼の人間嫌いは成長とともに加速し、自分に優しい創作の世界に重きを置くようになっていった。
この物語全体が、主人公を優しく包みこむ繭のような雰囲気があると思います。その優しさが本当に素敵だなあと思います。
まさにマシュマロちゃんが感じ取ってくれたように男を包み込んだ優しい世界がこの作品そのものと思って欲しい。相変わらず読み込みがすごい。
余談だがこの作品に最初に頂いた感想で『自叙伝のよう』と評された時はにっこりしてしまった。創作の世界の片隅に生きる者としては最高の評価だと思っている。
さて、あとは前回同様めちゃくちゃ読み込んでくれるマシュマロちゃんの感想の書き込みがほぼほぼ網羅してくれていたので付け足しとして書く時に心がけたことを蛇足的に述べていこうかな。作品の解説は自己の解釈を高めるために良い。はず。
今回の作品では現実世界の描写は全体の1割以下まで削り、描写が必要になった時も極力無機質に描くように心がけることと同じフレーズを何度も入れ込むことで世界観の確立を目指した。自分の中で特に気に入っているのは三枚目のラスト。
『えら呼吸→口を開け閉めする魚→声がでない→人魚姫→御伽噺→シンデレラ』
男の思考を連想ゲームをしながら繋げることで会社から家に帰るまでの場所の移動と時間の経過を世界観を壊さずに表せたんじゃないかな、と自分で自画自賛しておく。
世界観を産む、という意味ではおそらく成功した、と自画自賛を…しても許されるかな?
ただ、その分読者にとってはかなり不親切な話になったのはまず間違いないと思う。
特に後半部分はわかりにくさのオンパレードになっている。
たとえば『日付が変わる(シンデレラの慌てる)頃にようやく家に帰ってきた男が盗聴器をつけて夕食後のコーヒーを楽しもうと準備する彼女の生活音を聞いている』という時間の差異と違和をもう少し丁寧に描写すれば白い紙の上に描かれる彼女が創作だ、ということがわかりやすくなっただろうか?それとも現実と創作を混同している男が夢から覚めてしまうだけに終わってしまうか?
世界観を崩さず、かつ伝わる描写。この辺りは次回の課題にしたいと思う。
できたら蛇足的解説なしで伝わるような作品が書いてみたいかな。
書きたいことはいろいろあるけどこれ以上の説明は本当に蛇足も蛇足なのでやめておくね。
マシュマロマガジン編集部さんとここまで読んでくれた方へ特大の感謝を込めて。風吹。
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