【映画感想文】ある男
2022年の映画 #映画感想文
不慮の事故で亡くなった安藤さくら演じる里枝の夫、大佑の兄が弔問に来る。が、遺影を見て弟じゃないと言い放つ。
自分が結婚した人はいったい誰なのか里枝の心の中に謎が広がる。
劇中、大佑を演じた窪田正孝の演技が良い。
弁護士の城戸を演じる妻夫木聡の後ろ姿に彼の感情の波がどんどん高くなっていき、飲み込まれそうになる感じにザワザワした。
そして、すべてが分かった時の里枝の言葉
こう言って貰えた大佑は里枝と一緒に一生懸命に生きたんだと思う。もっと生きたかったに違いない。
さて、城戸の思いは、大佑の事情が分かるたびに、彼に感情移入し、自分自身も云われのない辛い思いを抱いている事があるので苦しむ姿が浮き立つ。
ネットでは、なりすましなんか簡単に出来てしまうし、全くの別人になれるかもしれない。それは仕方なく選んだ事なのかもしれないし、全く違う人間になりたいという強い思いがあっての事かもしれない。
自分の人生は自分だけのものだから、大切にしなくては。そんなことをバーで初対面の人と城戸は会話する。
そして、ラストに一言、城戸が口にする言葉は........。
見応えのある映画だった。
邦画は、良いなぁ。心が揺さぶられる事象がたまらなく良い。日本人だから?
だいたい原作を読む前に、映画を観てしまうけど、この作品は原作を読みたくなった。
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