マザーテレサ様!「思考」にどう気をつければいいんですか!?
先日、noteでたまたまマザーテレサの名言が目にとまりました。
思考に気をつけなさい。
それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。
それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。
それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。
それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。
それはいつか運命になるから。
みなさんも一度は目にしたことがあると思います。
これを見てふと考えました。
「思考」って気をつけられるの??
今日は、そんな取り止めのない考えをまとめてみます。
マザーテレサが言いたいこと
マザーテレサが言いたいことって、結局のところ
あなたの思考はいずれ運命になります。
だから、思考には気をつけなさい。
だと思うんです。
そして、思考というものを根本に置いているとも思うんです。だから、
思考が一番大事です。
とも聞こえてきます。
ここでいう、思考というのはなんなのか。
ロジカルシンキングとかそういう話ではない気がしますね。
僕が思うに、「物事の捉え方」という側面が強い気がします。
「この世は理不尽なことが多いでしょう。でもそれも捉え方次第です。」
のようなニュアンスでしょうか。僕にはそう聞こえます。皆さんはいかがでしょうか。
思考は意識できるのか
マザーテレサの名言はすごく端的に核心をついたもので、非常に好きな名言の一つです。
「思考はいつかはあなたの運命になるから
思考に気をつけなさい。」
って分かりやすいし、思考に気をつけて生きようって思います。
でも、ちょっと考えてみてください。
どう思考に気をつけたら良いんですかね
「思考に気をつけて」といいますが、思考って気をつけられるのか。そもそも思考って意識できるものなのか。色々と疑問が出てきます。
僕は、意識せずに色々思考してしまうことが多くあります。
「自動思考」ってやつですね。
自動思考は認知行動療法の言葉です。僕は認知行動療法の専門家ではありませんが、何度かカウンセリングを受けたことがあり実践しています。
認知行動療法の主な主張はこうです。
・外部のストレス環境と内部のストレス反応がある。
・外部のストレス環境はコントロールできない。
・内部のストレス反応は、認知、行動、気分・感情、身体反応の4つに分けることができる。
・4つのストレス反応のうち自分でコントロールできるのは、認知と行動だけである。
・それぞれのストレス反応を書き出して(外部化して)、観察する。そしてコントロール可能な認知と行動を修正していく。
すごく簡単に認知行動療法を説明すると、
自分でコントロールできる認知と行動にだけ注目して苦しくならないように修正して行こう!
ということですね。これはあくまでも僕の理解です。正確性に欠けると思いますので、必要に応じてぜひ調べてみてください!
行動は分かりやすいですね。自分が実際に言ったり動いたことが「行動」です。では、認知ってなんなんでしょうか。
認知というのは、「物事の見方とか捉え方」です。
そうです。マザーテレサが言いたかったこと(と僕が感じていること)に似ています。
つまり、マザーテレサの「思考」というのは、認知行動療法の「認知」なんじゃないか。
これは僕の仮説ですが、概ね間違っていない気がします。
「認知」をもう少し考える
認知行動療法というのはあまり馴染みがないと思いますので、私がカウンセラーさんとの会話を例に挙げて「認知」に関して説明したいと思います。
ここからカウンセラーさんを「カ」と表現します。
===================
カ) あなたは、とある大型の豪華客船の中にいます。パーティー会場のようなところで周りにはたくさんの人がいますが、知り合いは一人もいません。どう感じますか?
僕) ちょっと不安ですね。豪華客船自体乗ったことがないですし、パーティーも慣れていません。そんな中に一人きりは不安です。。
カ) そうですよね。しばらくすると遠くの方に親友のAさんを見かけました。どう感じますか?
僕) 嬉しいです!すぐに話しかけたいですね。
カ) そうですよね!Aさんの方もあなたに気づいたようです。ちゃんと目が合ったはずなのですが、Aさんはこちらに反応するどころか、無視しました。どう感じますか?
僕) え?なんで?という気持ちですね。なんか嫌われてるのかなとか考えて落ち込むと思います。
カ) そうですよねぇ〜。ところが、実はその豪華客船に乗る前日にAさんから連絡を貰っていました。Aさんは恋人から最近フラれてしまい、すごく落ち込んでいると。だとしたら、どう感じますか?
僕) それなら、Aさんはボーッとしてしまっているだけなんだろうと納得します。
カ) その時、先ほどと同じようにあなたは落ち込んでいますか?
僕) いや、落ち込んでないですね。むしろ落ち込んでいるAさんを励ましたいくらいです。
===================
いかがでしょうか。
このやりとりで、Aさんの反応は私がなんと思おうと変わりません。つまりストレス環境は変わらないんですね。
でも、僕はどうでしょう?あれこれと考え方が変化しています。
認知が変わるというのはまさにこの時の僕のことです。最初は、無視されていると思って落ち込んでも、その後「彼女にフラれていた」という状況を付与した途端、捉え方、つまり認知が変わりました。
この時、頭の中で最初にパッと出て来る「無視されているのか」とかいうのを自動思考って言います。(先ほども少し出てきましたね。)さらに、自動思考よりもさらに奥底に眠っている考え、スタイルをスキーマって言ったりします。この場合、例えば、「周りの人は基本的に僕のことが嫌いなんだ。」とか「僕の味方はいない。」とかそんな感じでしょうか。
認知だとしたら気をつけられる
さて、話を戻します。マザーテレサの「思考」が「認知」なのだとしたら気をつけることができます。
行動認知療法というのはそのための療法ですね。
そのための方法なら私なんかよりも専門的な人に聞いて欲しいのですが、外部化は大事なるでしょう。
外部化というのは、まさに自分の内側にしかない「認知」というものを外側に出して観察できるようにすることです。
具体的には紙に書いたりすることです。
紙に書いたりしたら観察します。そして、自分の中にある「認知の歪み」を見つけていきます。
カウンセラーさんと一緒にやった方が認知の歪みは見つけやすいと思いますが、一人でも見つけられます。
少し時間を置いてみることで、見えて来ることがあります。続けると自分の認知の癖が分かってきます。
その癖は時に素晴らしいこともありますが、自分を苦しめることもあります。そう言った癖は見つめて少しずつ取り除きたいですね。
noteは外部化にぴったりだと思う
このnoteに書くことだって一つの外部化ですよね。もちろん人に見せられないような感情や行動などはあるかもしれませんが、ちょっとしたことでも、嬉しいことでも良いんだと思います。
僕もnoteに外部化していこうと思います。
そして認知=思考を見つめて、運命を素敵なものにしたいですね。マザーテレサの言うように。