案外、どこ受かったかなんて賞味期限は一瞬やで ~就活に悩む人へ~
こんにちは、伊藤です。
採用に携わる身として、社内外問わず、様々な機会をいただき、就職活動をしている学生さん、就職活動を控えた大学1~2年生さん、転職を検討している社会人の方々も含め、いろんな方と日々お話させていただいています。
その中で私自身が普段「そんなに悩まなくてもいいんではないか」とか「どうすれば相互理解できるんのか」など、感じていることを、年末というパワーを借りてゆるりと書こうと思います。
私は、そもそも一貫して、「働くこと自体が超楽しいと思える人生は、お得である」と考えています。そして、そんな環境を生み出すのは、誰かや社会ではなく、自分自身である、と自信をもって言いたいと思っています。
なので、どんなマインドでいれば、自分にとって、少しはハッピーな就活になるのか、そんなヒントが届けられればうれしいなと思います。
■学生さんと面談していて、私が採用担当として想うこと
・自信ない、内定ない、未来が明るくない
…ないないないない!そんな悲観的にならんでええよ!
・相手が求めてそうな答えを別に無理して言わなくてもええんやで!
・恋愛でもなんでもそうやけど、結局、なんだかんだ、相性って大事やん?
・ただ、DESIRE(人生に対する欲望)は超重要。それは、何をするとかどこに勤めるとかそういうんじゃなくて。どう生きたいか、が、人生を形作っていく指針になるからそういうの磨いたほうが良いかもしれんよ。
■その企業の採用プロセスを見て相性を考える
私は、そもそものグループディスカッションが苦手です。
…なんかちょっとヤじゃないですか?急にみんなスイッチ入ったり、お手並み拝見的な感じな空気出たり、さっきまで雑談してたのに「私、書記やりますね」、「じゃあ私はタイムキーパーやりますね」、とかっていやいやみんなリーダーシップもって、柔軟に取り組もうよっていう感じもするし、なんなんですかねあれ。
そもそも、制限時間が決められていて、定型化され、ある一定、答えが決まっていて、やり方がわかっていれば、それ風に振る舞うことができてしまうグループディスカッションって意味あるんですかね、とも思います。
参加者の何を判断したいかにもよると思うんですが、なかなか実際に見極めるの難しいなって。
与えられた問いに対して、チームで、個人個人がパフォーマンスを発揮しないと回答には到底たどり着けないようなグループディスカッションがいいなっておもって、オリジナルのゲーム形式のグループワークをやっています。
■自分に向き合ってくれる会社なのか
どうせだったら、採用時からきちんとフラットに向き合ってくれる会社がよくないですか?
たとえば集団面接って、絶対評価よりも相対評価で決まっていく感じがするし、参加者同士の心理的安全性も担保できなさそうですよね。もちろんいろんな目的があると思いますが、マイクロアドはやっていません。やっぱり集団面接って、その人個人の本来の魅力を引き出すには不十分なんじゃないかなぁとどうしても思ってしまいます。
マイクロアドはどんな時も、面接は、1対1の個別面接を徹底しています。
ちなみに、今年の夏は、1dayインターンに参加いただくまでに、個別面接を2回も実施してきました。1dayインターンシップだろうが、きちんとこだわって参加していただく人を決めようということで、たくさん面接もやってきました。さらにその中での優秀だった方を3dayインターンに呼ばせていただいたと。
この行為自体は、世の中的には非効率な部分もあるかもしれないんですが、自分たちの大切にしたいことを考えたらこうなりました。
■やりたいことがあるかどうかはどっちでもいい
本気でやりたいと思っているのであれば、やったほうが良いと思います。やりたいことが、見つかっている人は、「とはいえリスクはあるから幅は広げたほうが良い」みたいなアドバイスなんてフル無視でいいので、やりたいことができるような環境をきちんと探して、そのチャンスを掴める努力に時間を使ったほうがいいです。幅広げているうちに、なんだかよくわからなくなってきちゃうと思うので、やりたいことがあるなら、やれるように時間を使って良いと思います。
やりたいことがあればそのまま突き進むべし、ですが、無いならないで、無理してこしらえるほどのものでもありません。
急に焦って探しても「やりたいこと」なんか具体的に見つかるもんじゃないと思っています。「やりたいこと」自体は、いろんな体験を通じて、育んでいくべきものですし、見つかってなければこれから見つけようと腹くくっていればいいと思います。「やりたいこと」は、抽象度高く、設定しておいたほうが変化に強い、そんなことも考えています。
現に、私自身が、3年後、5年後の超具体明確な目標があるタイプではなく、抽象的にどんな人でありたいのか、を大切にしながら生きています。というか、元々はいろいろ考えてたけど、結局なるようにしかならなかったですし、想い続けていたことは意外と近づいたりもするもんだなと。
ただしながら、自分の直感的な「好き」は超大切に大事にしています。好きなものって、本質の部分では意外とコロコロ変わらないと思っていて、自分が好き!とか良い!とか面白い!って思えることをし続けていたいなと思っています。
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ここからは、面接官として大切にしていることを少しだけ。
■私が面接官として大事にしていること
面接といいましたが、人生をインタビューするという感じのことをしています。面接を受けたあとの感想としては、自己分析というよりが、自己理解が進んだなぁと思ってもらえたら嬉しいなと思っています。
主に、幼少期〜小〜中〜高〜大~未来と順々に聞いていくんですけど、
・夢中になったこと
・なんで夢中になれたか
・過去の決断背景
・何が得意で、何が苦手か
みたいなことをずーっと聞いていきます。
そうすると、その人の人となりや人生が繋がって見えてきて、少し先の未来までどうしていくべきかが、ぼんやり見えてくるようになります。
それを踏まえて、どんな未来を創っていきたいのかを一緒に考えて、それがマイクロアドと合いそうか、を考えるといった感じです。だから、極端に言うと、志望動機そのものを個別で用意はしなくても大丈夫な面接のつもりです。
■志望動機を聞かずして、志望度を感じ取る工夫を
後は、面接で直接に志望動機を聞かないようにしたいと思っていて、面接を通じて、志望度を感じ取る工夫を頑張っています。
志望動機なんてそんなものは必要であれば、テキストデータでもらった方が効率も良いですし、別に事前にきちんと会社の事調べて、志望動機の準備が出来るような人を欲しているわけでもないですし、なんだったらその場のライブ感で言葉を紡ぎ出すようなセッションができる人と一緒に働きたいなと。それに、面接というステージにおいて、志望動機を一方的に聞くよりも、お互いに価値観のすり合わせをして、互いに良いねってなったほうがよっぽど効率が良いと感じています。
あくまで個人的な解釈ですが、その方の自伝短編小説を読む気持ちです。
面接の後、そっとその自伝短編小説を、ラベリングして、本棚に並べるという感覚が近いです。
■たくさんの方と面接や面談をすることで見えてきたもの
1日10件程度、毎日面接をすることで見えてきた、大切な大切な解。
それは個人の価値観をどこまで解像度高く理解できるかと、組織の価値観を伝えきれるか、どちらも大事だということ。
同じものを、同じように見れるか、同じように熱くなれるか。そういった感性や感覚、視座をすり合わせることが大事なんじゃないかなと。
同じ音楽を聴いて同じように感動できるか、同じステージに立ち同じように熱狂できるか、みたいな感覚でしょうか。
■再度になんとなく言いたかったことダダダっと…
・結局んところ、どこに受かったか、なんて賞味期限一瞬やで
・どこに居るか、よりも、何をしたかのほうが良いんちゃうか
・今までに貰った内定を自信や糧にしてる社会人見たことある?おらんで
・結局、本人(自分)が納得できてるかやで
・決断を正解に変えていく、くらいの気持ちでやってたほうが得るもん多いで
読んでいただいてありがとうございました!
結局、なんでも楽しんだもん勝ちやと思います。
辛いことも、数年後に自分の中での武勇伝に出来ればそれはそれで儲けもんです。平坦で順調よりは楽しいかと。
それでは良いお年を!