彼女の手はオレンジの香り
彼女の柔らかい手はオレンジの香り
ふんわりと包み込み
疲れをほどいていく
優しく語り掛ける言葉は
あたたかくそっと気持ちに寄り添う
少しとがった心に
オレンジの香りが触れると
太陽の日差しが降り注ぐきらきらした青空が広がった
ふかふかした白い雲の上に寝ているかのように
気持ちは深く白の世界に沈んでいく
彼女の手はオレンジの香り
空間に広がる香りは
口をすぼめて食べた酸味のオレンジや
目元も緩む甘さのオレンジ
思い出の中にある柑橘系を思い出す
ゆったりと流れる彼女の手の中で
とろける時間に身をゆだねている
魔法をかけたかのようにに心を開放する
彼女の手はオレンジの香り
柔らかく時を包む
たわいもない私の独り言
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