読書感想文:『ファイト・クラブ』読了後
チャック・パラニュークの『ファイト・クラブ(池田真紀子訳)』を読んだ
ブラピ主演で映画化もされた、有名な小説
キャッチフレーズは、『おれを力いっぱい殴ってくれ』
ブラックユーモアたっぷりの小説で、テンポよく読める
小説と映画では、少し表現が違う所もあったので、面白かった
ヒロインのマーラとのやり取りが、映画バージョンよりも丁寧に描写されていたり
さらに、結末が違ったり……
さらに、小説の残酷な描写(殺人シーン)が、映画ではカットされていたりもしている
映像上の都合か、尺の都合なのかな?
色々と違いはあるけれど、『物質主義への批判』というテーマはどちらにも一貫していた
物に支配されることを拒んで、高級家具を爆発させたり
男たちを鍛え上げて、文明を破壊させる『騒乱プロジェクト』を設立したりする
特に、タイラー・ダーデンが作る石鹸の素材が、高級志向への批判の表れである点も同じ
完璧な家具を揃えて、お金もあって、何不自由ない生活を送っているけれど、何となく満たされない
そんな、ちょっと不完全燃焼気味の方や、日常に疲れている方が読むと、グッと刺さるかも
「映画しか見たことがない」という方も多いと思うので、機会があれば是非